「……申し訳ない」「すまん……」 しょぼくれた二人に、俺は息を吐いてからその背中を叩いた。「この計画が上手くいくかどうかは四長にかかっているのですから、自重して、全ての種族が等しく豊かになるために頑張ってください。何処か一カ所でも、自分の種族だけ豊かになればそれでいいと思えば、この計画は終わり。敷いてはこの世界も終わりというわけなんです。世界の為にも、つまらない諍いは避けて、再びモーメントを命溢れる世界にするために頑張りましょう」「生き残ったフェザーマンにはその覚悟があります!」「ビガスを完璧に復興させるまでは、私も死ねませんね」「大樹海を再び拝めた礼替わりとあらば」「無窮山脈の救い主で守護獣の主である生神様には逆らわねえよ」「では、よろしくお願いします。で、村に帰りますか? 一晩ここで過ごしますか?」「私は帰るよ」 ダンガスさんが手をあげた。「年寄りだしね、しかも生神様の召喚で原初に神殿に来ていることを知っているのはあの時の生き残りだけだ。他の新しい民人を心配させるわけにはいかん」「私も失礼させていただきます」 ナセルさんも立ち上がった。「待っている仲間たちにグリフォン編隊の話をしなければ。皆、私が帰るのを待っています」「ではシンゴ、私はダンガス殿を送り届けてくるよ」 サーラが立ち上がった。「守護獣様は我々の元へ戻るのが嫌なのですか……」「いいや違う」 自分たちの守護獣であるサーラがヒューマンを連れて行くと知って落ち込んだヴェルクさんに、サーラは軽く手を振った。「一人、大問題児がいるのでね。その処遇を決めないとナセル、お前は帰れないだろう?」「! ……そうですね。忘れていました……未来を語るのに夢中になって、愚かな者のことを忘れていた」「愚か者?」「フェザーマンに愚者などいるのか?」「ええ、いるんです。この会合と計画に相反する、とっておきの愚か者が」「そういや彼女見なかったな。どこ行ったんだ?」 俺が立ち上がると同時に、部屋のドアが開いた。 ハーフリング代表として加わってもよかったはずなのに「全部のハーフリングに命令を下せないから」とシャーナと一緒に子供たちの面倒を見ていたはずのミクンだ。「子供たちは?」「何刻だと思ってんの。とっくに眠ったよ」 うあーあーと背を伸ばし、ミクンは首を竦める。「ちょうどあ
Last Updated : 2026-02-15 Read more