All Chapters of 生神様になったらめっちゃ思い通りになるんですけど: Chapter 201

201 Chapters

第202話・魔族

「神威【鑑定】」 きゅう、と魔物の指揮を執る魔物にピントを合わせる。【鑑定結果:種族名/魔族ダークエルフ(闇魔術系) 固有名/オグロ】 魔族?【魔族とは敵対勢力に属する死物の種族名の一種であり、下から魔獣、魔物、魔族、魔人と続く。そのトップに立つのが魔神であり即ち滅亡の神、敵対勢力の長である】 なるほどね。これまで出てきた魔物よりワンランク上ってことか。あのワー・ベアが言っていた通り、いよいよ上層部がお出ましになる事態なわけね。 しかし……オグロとかいうヤツ、俺を生きたまま捕まえようって考えてる時点で、頭が回るとは思えないなあ。 頭の中に浮かび上がったそいつのステータスに目を通して、俺は肩を竦めた。「な……なんだ……? いや、私は魔族、魔物の上に坐する存在、それを生神が知って恐れ入ったのかもしれない。ならばそれを利用する価値はあるな」 ……うん、考え事は呟かないようにしようね。思い付きが全部出てるから。「うん、よし、私は偉い。大丈夫。出来る。これは神が私に与えたもうた機会だ。これを機会に私は魔人となり、神に傅く存在となるんだ。よし!」  どがっ。 うん、そりゃそうだろうなあ。ここまで考えてること口にして行動に移さない敵がいりゃあ、そりゃ俺だって蹴るだろうなあ。 後脚で蹴り飛ばしたプフェーアトは、くるりと体制を入れ替えて今度は前脚で魔族オグロを踏みつぶした。「ぐぎゅ」「魔族様が魔人様になっても俺は捕まえられないと思うけどねえ」 踏まれている魔族の前に座った俺の口角がまた上がる。「な、な、わ、私の考えを何故……いや、神に近い存在である私が神と同系統の考えを持ってもおかしくない……」「おーい、誰もこいつに、あんたは自分の考えを口にしちゃう癖があるよって教えてやんなかったのか? 可哀想に、自分の考え敵の前で喋っちゃった挙句不意付かれて潰されちゃったよ」「へ? へ?」 逃げ出そうとわたわたしていた魔物たちが、俺から一斉に目をそらす。うん、多分、知ってて誰も教えてやんなかったんだろうな。人望ねーな魔族様。「はい逃げんなよー? 逃げたら痛い目に遭う可能性が五倍増しになるからねー?」 オグロはプフェーアトに任せて、俺は魔物の群れに向かって歩いて行った。 多分、また、怖い笑みを浮かべているに違いない。 蒼海の天剣を握って
last updateLast Updated : 2026-03-07
Read more
PREV
1
...
161718192021
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status