設定は1800年代半ばのオーストリア。その一地方の名士の娘、わたし扮する19歳のローラが主人公。 幼いころに母を亡くし、父と使用人、家庭教師とたまにくる客人以外は誰とも接することのない寂しい生活。 ある夏の日、父の知人であるスピエルドルフ将軍の姪、ベルタが亡くなるというシーンから物語は動き出す。 文香、もう出番終わりだね……。 そんな時、住んでいる城の前で起きた馬車の事故をきっかけにあか姉扮するカーミラという美少女を3か月間城で預かることに。 2人は12年前にお互いが夢で逢った人物と同一人物であると確かめ合い、ローラはすっかりカーミラに魅了されてしまう。 そしていよいよカーミラがローラに愛を語るシーンが回ってくる。「あなたはわたしのものよ。きっとわたしのものにしてよ。あなたとわたしは永遠にひとつになるの」 ローラの頬をなでながら愛をささやくカーミラ。「そんなことを言ってあなたはわたしだけを見ていない」 そんなカーミラに強烈に魅かれてはいるもののどこか恐ろしさも感じており、素直になれないローラ。 そんなローラの心などお見通しとばかりに怪しく微笑むカーミラ。「あなたはわたしを愛しているのね」 そう言ってローラの首筋に唇を触れさせてくるカーミラ。ってあか姉!? そんなこと台本に載ってない!「だめ、カーミラ……」 それでも舞台を止めるわけにはいかない。なんとか演技を続けるものの、あか姉のキスは止まらない。「奇妙な愛だと思われるでしょうね。でも、これは真実の愛なのよ」 ダメ。体に力が入らない……。 まるでカーミラに魅入られてしまったローラのように脱力してしまい、なすがままにされてしまう。「あなたはわたしのものよ、ローラ」 耳元でささやかれさらに体を震わせていると、首に強い刺激が伝わってきた。 暖かくて心地いいような、少し痛みを伴うそれは吸血鬼よろしくカーミ
Last Updated : 2026-01-20 Read more