なんだこの状況。 左右に二人ずつ。四人がかりで頭突きをされているような図。 目が覚めたら周囲を包囲されてしまっていた。 結局四つのベッドに五人がかりで眠っていたのね。みんな幸せそうな顔で眠っている。 なんでこうなったかを考え、昨日のことを思い出す。ひよりが持ってきたジュースを飲んだらなんだか気持ちよくなって……。 ……うん、忘れよう。 お酒のせいで記憶にございません。これでいい。 全記憶障害? お酒のせいだから。ワタシナンニモオボエテナイ。 四人を起こさないようにそっと布団を抜け出て、洗面所へ。時間はまだ六時だからまだ寝かせておいてあげよう。 鏡の前に立ち、自分の姿を眺める。 頭はすっきりしているから、お酒は残っていないようだ。確か三本飲んだよな。オボエテナイケド。 でも昨日は楽しかったなぁ。たった一日の出来事なんて信じられないくらい。まるで一週間経ったような気分。 今日も楽しい一日が待っているのかな。 歯を磨き、髪を整えて戻ってきてもみんなはまだ眠っている。四人の寝顔を見つめ、ひとり微笑んだ。 わたしの愛しい天使様たち。ベッド際に頬杖をつき、しばらく眺めることにした。 いくら眺めていても飽きることがない、愛する人達。自然と笑顔になってしまう。 誰かひとりを選ぶことなんてできないけど、眠っている今なら愛しい気持ちをみんなに向けてもいいよね。「大好きだよ」 ぽつりとつぶやく。「あたしもだ」「わたしも」「わたしもです」「下に同じ」 空耳かと思った。眠っていると思ったのに全員から同時に返事があるなんて。「ぷっ。なんて顔してやがる」 より姉の目が開いている。いや、みんな起きてた。「ね、寝たふりしてるなんて……趣味が悪いよ」 口を押さえてそっぽを向いた。顔が熱い。「あんな熱い視線を注がれたら起きれないよ」 悪い顔をするひより。熱い視線って……。「い、いつから?」「ゆきちゃんが洗面所へ言ってる間にみんな目が覚めましたよ」 最初からやん。はずかちぃ。「長時間大変だった」 それ以上はやめてください。ニコニコしながら眺めていた自分を殴りたくなるので。「幸せそうにじーっと眺めてるかと思ったら『大好き』だもんなぁ。キュン死するかと思ったぞ」 やめろぉぉぉぉ!「ゆきちゃん布団に隠れちゃった。昨日から引き続いて可愛
Zuletzt aktualisiert : 2026-03-05 Mehr lesen