コンサートさながらの熱狂は過ぎ去り、体育館内には静寂が戻ってきた。 生徒たちは興奮冷めやらぬと言った様子で目を輝かせているが、このまま終わってしまっては片手落ち。 これから大人になるわたし達はきちんと責任を取らなければいけない。『みんな! わたし達の卒業式だからと言って好き勝手して迷惑をかけちゃったことをまずは謝らないとね!』 会長が勝手にやったことだろーという声も聞こえてきたけど、どれも冗談交じりでそこに不満そうな雰囲気はない。『やかましい。三年もわたしというぶっ飛んだ会長を選び続けた責任を取りなさいって。まずははちゃめちゃ卒業式に巻き込んでしまった先生方と保護者、来賓の方々に謝らないとね。せーのでごめんなさいだよ! それじゃ、せーの!』『『『ごめんなさい!』』』 わたしが頭を下げるのにならって、卒業生全員が頭を下げながら元気よく謝罪をする。元気が良すぎて本当に反省の色がないのは明らかだけど。『あとね、三年間わたしという生徒会長がいろんなことを作り出して実現させてきたけど、それもこれも先生方の理解と協力がないとできないことばかりだったんだよ。みんなも学校生活が楽しかったのなら、それを陰で支えてくれていた先生たちにちゃんとお礼を言わないとね』 一斉に返ってくる「は~い」という返事。もはや小学校の学級会だ。『それじゃ、またせーのでありがとうございましただよ。先生方、三年間わたしたちのワガママに理解を示していただき、生徒の自主性を尊重して自由にさせていただいたことにとても感謝しています! せーの!』『『『ありがとうございました!』』』 生徒というより児童のような滑稽な姿に、体育館が笑いに包まれる。 答辞と別れの唄を卒業式ジャックで終わらせてしまったので、残るは閉式の辞と卒業生退場を残すだけだ。 本来閉式の辞は学年主任が行うはずだったんだけど、壇上へ上がってきてマイクを握ったのは校長先生だった。『前生徒会長の広沢さんを見習って、私も閉式の辞ジャックをしてみようと思いました』 悪戯っぽい笑顔をまだ壇上にいるわたしへ向ける校長先生。構内は驚きと笑いがないまぜといった状況。『まずは型破りで形式にとらわれない自由な卒業式、とても楽しく拝見させていただきました。広沢前会長の組織力と準備力、そしてカリスマ性は我々教員も参考にして見習うべきものがあ
Ler mais