「着いたぁ!」 電車に揺られること40分。わたし達5人は最寄りの海水浴場に到着した。 より姉が自動車免許を去年取ったので、レンタカーを借りようかと言う話も出たんだけど海で泳いだ後は絶対眠くなるとわたしが猛反対して結局電車で来ることにした。 より姉だけに負担をかけるのは嫌だし、帰りの運転を気にして楽しめなかったらもっと嫌だからね。 ただ、電車で着たことによって解決できなくなってしまった問題がひとつだけある。 わたしがどこで着替えをするか、ということだ。 わたしが普通に男子更衣室に入っていくと騒ぎになるんじゃないかという懸念がある。というか間違いない。 うぅ……。れっきとした男の子なのに……。 あたりを見回すとちょうど近くに公衆トイレがあったので、思い切ってそこで着替えることにした。 土産物や飲食をするお店が複数入った建物で、多目的トイレもあったのでそこを利用することに。 わたしが男子トイレを利用するとすれ違う人がみんなぎょっとした顔になるんだよね……。 水着への着替えが終わり、待ち合わせをしていた場所に着くともうすでにみんな到着していて、シートとパラソルを準備しているところだった。 着替えるの早くないか?絶対女性陣の方が時間かかると思っていたのに。 さては服の下に着込んでたな。「遅くなってごめん!手伝うよ」 パラソルの設置を手伝おうとポールを持つとあか姉に止められた。「ゆきはお弁当作ったからいい。休んでて」「確かに早起きはしたけど、わたしも男なんだから力仕事は任せて欲しいんだけど」 そう言って手伝おうとするとより姉が笑いながらわたしからポールを取り上げてきた。「あたしらとそんなに腕力変わらないくせに何言ってんだ。逆に邪魔だから座ってろ」 ぐぬぬ……人が気にしてることをズケズケと……。
Last Updated : 2025-12-30 Read more