一方、レミールを離れたカイル達。東の大国へ向かっていたが道が薄暗くなり、道中の野原でテントを張りながら野営の準備をしていた。テントを張ってから食事の準備をする為、先ほど道端で遭遇して狩った鹿の魔物と木に生えていた木の実などを使って料理しようとしていた。料理するのはエミルである。カイルとミーナは皿やコップなどの配膳をしていた。「出来たわよ。」エミルが作った料理を運んできた。大きな鍋には食べやすい大きさに切った鹿の肉と豆を、取ってきたぶどうやクランベリーの果汁(ワインの代用)を入れて煮込ませていた。ワインは入っていないのにぶどうとクランベリーによってワイン煮込みの様な香りがしており、とても食欲がそそられる。そしてレミールから持ってきた香辛料などがテーブルに置いてあり、味を好みに変更出来るように準備されていた。「え、良いのエミル?旅でこんな良い物食べて?」ヨダレを垂らしながら鍋を見つめるミーナ。「良いわよ。てか汚いからヨダレ何とかしなさい!」「いっただっきまーす!」そう言って3人は鍋の中から料理を取って食べていく。「う、美味い…」「美味しー!!てか、エミル凄くない?野営でこんな味出せるって天才だよ!」ミーナはグレンと旅をしていた時の野営ではパンとか木の実など本当に必要最低限のものしか食べれていない為、エミルの手の込んだ料理が最高の料理に感じていた。「確かに、限られた材料でこれだけの味が出せるなんて…鹿の独特の臭みも全然出てないしすげー食べやすい!」カイルも同じように料理の味に驚いていたが、それよりも好きな人の手料理を初めて食べられた事が一番嬉しかった。「そんな大袈裟よ!まだ沢山あるからどんどん食べて!」褒められて恥ずかしがるも、満更でもないエミルは嬉しそうな顔をしていた。後ろには使いきれていない鹿肉があった。「その余った肉はどうするの?」「今のお替わり分と明日のお弁当用、それから簡単だけど保存を効かせる為に塩漬けにするわ。それから、切り身にして風通しの良いところで乾燥させたら干し肉にも出来るわ。」「凄い!私、こんなにもエミルが料理得意だったなんて知らなかったわ。」「ずっと砂漠で過ごしてきたからね。こうやって食糧を確保しないと生きていけなかったから。」「じゃあ、あいつらはいつもエミルの料理を?」あいつらとはライクとニ
Last Updated : 2026-01-09 Read more