ドゴーン!!!突如、騎士団の本部から東に2km程離れた王宮の半分が突如半壊するのが見える。半壊した王宮の瓦礫は町中に雨の様に降り注ぎ、建物を次々に破壊していく。その光景をシルフの魔法騎士団達は見ていた。「バグーラ団長!…たった今、王宮の半分が何かの衝撃によって崩れた模様です!」「これは…ここまで力の差があったとは…フィナ様…。」祈る様に手を合わせる中、バグーラ団長に更なる報告が降り注ぐ。「バグーラ団長!更に王宮の方から何やら大勢の人影が見られます!」王宮の方を見ると横一列から大勢の人が並んでこちらに向かってくるのが見える。その人々の正体とは。「何だあの人達は!悪魔の襲撃か!?」「いえ、多分違います!魔力反応を見てみましたが全員人間の平均的な魔力量です。つまりあの集団は…普通の人間です。」この集団はハイドが国民の思考を操る事によって騎士団達を襲撃しようとしていたのだ。思考を抜かれた後で本来の肉体とは相入れぬ思考を無理やり入れられた事により、人々の精神は安定せずまるでゾンビの様な呻(うめ)き声を上げながらゆっくりと近づいてくる。「あれは、国民なのか!?突如消えたと思ったら、まさか…こんな…」反撃しようにも相手の肉体は国民である為、反撃すれば国民に危害を加えた事となる。武器も持たずに国民の集団を止めようと近づいた騎士団団員も腕を掴まれそうになった為、迂闊に近づく事も出来ない。「幸い、この遅さに助けられているがそれも時間の問題だ。シルフは約4500万人の人口。対してこっちはたった100人程度だ。この数を殺さずに止めるなんて…無理だ。もう、こうなっては成す術が…」殺さずに生きたまま相手を戦闘不能にするのは殺すよりも格段に難しい。それが1大国の人口全員を相手にするのは到底不可能に近い。自分達を守る為に国民を殺すなんて考えの人間はこの騎士団にはいない。だが、それでも。「私はお前達を死なせるわけにはいかない。私があの集団を止めてみせよう。」「バグーラ団長!まさか、あの集団に1人で行かれるつもりですか!?あれは国民です!国民に危害を加えるなんて…」「確かに、国民に危害を加えるなんて。騎士団団長としてあるまじき行為。…だが、私はこの騎士団団長だ!騎士団のトップを任されている私が部下の命を守れず黙って死ねる訳ないだろ!」せめて、少しでも
Last Updated : 2025-12-31 Read more