その頃、カイルとエミルは別々の場所で悪魔の大群を相手にしていた。カイルは目の前から襲ってくる悪魔を見た。「目の前にはおよそ100体か。いや、この周囲の魔力を探ればそれ以上…」「面倒だ。纏めて一気にぶった斬る!」カイルは自身の影を直径10kmの範囲まで広げた。この3日間、魔力の流れを読む訓練をしていた為か、カイルの魔力操作の練度はかなり向上している。本来10kmまで影を広げてしまうと剣を振るっても影の端に居る敵に与えられる威力はかなり落ちてしまう。しかし魔力の流れを読める様になった今、カイルは見なくても相手の位置は勿論、身体の部位が隅々まで分かるレベルまで察知出来る様になっていた。更に影を広げる事で魔力を読める範囲が広がり、10km先でも相手の位置、身体の部位が特定可能となる。その状態でカイルは両手に持った2つの剣を横に強く振るった。カイルの剣により、影の領域に入っていた悪魔は全員胸をクロス状に斬りつけられていた。カイルの[黒帝剣技]は自身の影の中に入った敵を触れずに攻撃を当てる事が出来る魔法。しかし、それは前述した距離が離れれば離れる程威力が落ちてしまうが今回は違った。直径10kmも広げた事で悪魔は約数1000体一気に斬り倒された。「ふう。かなり影を広げたけど全然余裕だね。」(カイルやるじゃん!その調子だ!)ベルゼバブは中から強くなったカイルを見て興奮してテンションが上がっていた。カイルの真骨頂は、どれだけ戦力に差があったとしても黒帝剣技の前では意味を成さない影の領域。今回行った魔力の流れを読む訓練は、この黒帝剣技の力を向上させる為のキッカケとなったのだ。そしてエミル。エミルはカイルと同じ神級魔導士。彼女の使う魔法は、[水の状態変化魔法]魔力で作った水を物質の三態変化を利用し、水から水蒸気、氷結へと変化させる事が出来る。(自身の身体も水と同じ様に変化させる事も可能)エミルは周囲に居た悪魔達の頭上に水の魔力を発生させる。その魔力は水蒸気へと変化し、まるで巨大な雨雲の様になった。「ー雨ノ神、その水の槍で大地の渇きを癒せ。」エミルが詠唱すると悪魔達の頭上に発生した雨雲から水の槍が降って来て、悪魔達は水の槍によって串刺しにされていく。エミルは魔力の流れを読む訓練により、雨雲から発生させた水の槍は必要最低限の数で悪魔達の
Last Updated : 2026-01-14 Read more