彼女は反射的に手で破れ目を隠し、恥ずかしさで顔を真っ赤にした。和久の前では、どうしていつもこんな恥ずかしいトラブルばかり起きるの?まるで自分がわざとやっているみたいだ。縮こまっていると、茜の膝にバサリと上着が掛けられた。彼女の最初の反応は「感動」ではなく、「高すぎて汚したら弁償できない」という恐怖だった。慌てて上着を持ち上げ、まるで焼石でも掴まされたかのようにオロオロした。「柏原社長、汚れますから結構です」「……」和久が眉をひそめた。それを見て、運転席の若彰は心の中で盛大に溜息をついた。女の子を怖がらせても良い結果にならないって、とっくにボスに言ったのに。やっぱり自分がアシストしないとダメか。若彰がまたしても、絶妙なタイミングで急ブレーキをかけた。茜はちょうど横を向いて和久を見ているため、バランスを崩して一気に彼の膝に倒れ込んだ。動作の勢いでタイトスカートが捲れ上がり、同時に、限界を迎えていたストッキングが音を立てて一気に裂けた。破れるだけならまだしも、太腿の真ん中あたりで糸一本で繋がっているような惨状だ。普通のストッキングが、まるでセクシーなガーターストッキングのように裂けてしまい、彼女の白くなめらかな脚が、露出しそうで露出しない絶妙な状態で、和久の高級なスラックスに押しつけられた。茜は元々スタイルが抜群に良い。この無防備な姿勢は、どんな男にとっても理性をかき乱す光景だ。若彰さえ、バックミラー越しに呆然と見つめてしまった。車内の仕切りがゆっくりと上がる音がして、彼はようやく我に返り、和久の氷のように冷淡な黒い瞳と目が合った。「えっと、私は何も見ていません」若彰は前を向いて運転を続けた。この瞬間。和久の膝に倒れ込んだ茜は、いっそ気絶してしまいたかったが、もう手遅れだった。「西園寺。俺のベルトは、そんなに触り心地が良いか?」和久の声が、低くかすれていた。「……」茜が顔を向けた。自分の手が、和久の腰元を掴んでおり、指先が彼のファスナーからわずか数センチしか離れていない場所に触れているのに気づいた。瞬間、耳までカッと熱くなり、反射的に彼を見上げると、彼もちょうど目を伏せて彼女を見ていた。四つの目が合い、至近距離で見つめ合う。彼の瞳の奥で、街灯の光と影
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