「今からチイと母親をホテルに護送できる準備をする。身辺警護も付けて、随時連絡も入れさせる。関西だったら遠いし、父親の目はすぐに届かない。大阪に櫻井グループ所有のホテルがあるから、自家用機を飛ばしてやる。それでいいか?」「お願いします……」 上目遣いで俺を睨みつけながら美羽が頼んできた。「任せとけ。悪いようにはしない」 スマホを操作して、家に電話した。俺のスマホからの着信だから、相手は誰からの連絡かわかっている。「はい、王雅様、どうなさいましたか」とワンコールも終わらないうちに執事が出た。 「急で悪い。今すぐ大阪のホテルを一室押さえて、暫く住めるようにして欲しい。30代の女性と、2歳の子供を暫く住ませたい。生活できるように準備してくれ。あと、ホテルまで運んでやりたいから、自家用機も必要だ。身辺警護も付けたいから、SPも頼む。それから、マサキ施設の回りに、上村という男がウロウロしてないか調べてくれ。今から写真送るからよろしく」 それだけ言って電話を切った。 「諸々、手配済んだぜ? 自家用機の準備は30分ほどだ。、チイの母親には、親父を追い払ったら施設に来いって言ってやれよ。あとチイの親父の写真を貸してくれ。無いならこっちで調べる。親父の本名教えてくれ。今から親父の画像送るから」 手際よく話を進めていく俺を美羽は驚いた様子で見つめている。「おい、ぼんやりしてる場合じゃねえだろ。さっさと親父の写真を用意してくれ」「あっ、ごめん。急ぐわ」「俺の手にかかったらこんなもんだ。惚れ直したか?」 美羽は無言で俺を睨みつけ、書類や写真関係は仕事部屋にあるから取りに行くと言って、急いで出て行った。 関西で女性の自立支援のできる施設や、相談できるところも探しておくか。ノートパソコンを広げて電源をつけたところで、美羽が親父の写真を持って戻ってきた。 「これ」 写真を受
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