意気揚々と施設に帰ったら、子供たちや美羽に出迎えられ、俺は幸せを噛みしめた。みんなを腕いっぱい抱きしめ、ミッション終了だ。 ごはんだー、と食堂の方へかけていく子供たちと入れ違いに、エプロンを着けたキノコ妹――真凛が現れた。 「お帰りなさーい」「なっ……どーしてここに……?」 眩暈がした。真凛がいるということは、キノコ兄もいるんだろっ!? 「なにそのこの世の終わりみたいな顔しちゃって。私がいたら悪いの?」 悪くはないが、嫌なものは仕方ない。俺はキノコたちがここへ来るなんて知らなかったんだ。 「昨日、ミューちゃんのお手伝いにきて、そのまま施設に泊めてもらいました。仕事の休みが取れたから、今回の土日は私たちも施設のお手伝いするつもりだから、よろしくね」 真凛が不機嫌な顔をしている俺に追い打ちをかけてきたので、怒りのボルテージが上がった。 昨日泊まった上に、土日もいるのかよっ!! ふざけるな! さっさと山に帰れ!! 「ねえ、あなた櫻井王雅って名前なんでしょ? ミューちゃんから聞いた。私、佐伯真凛。よろしくね、王雅」「ああ」 年下のクセに、俺様のコト呼び捨てか? ま、それはどうでもいい。 「アニキは?」キノコの所在を尋ねた。 「布団を片づけてるよ。王雅の出迎えはイヤなんだって」 俺だってキノコに出迎えられたくない。でも、やっぱりいるんだな。 「あの……王雅、真秀君と仲良くしてね?」美羽が真凛の後ろからそっと俺を覗いて言ってきた。 「美羽、お前バカか?」
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