コロッケスマイル ~俺様御曹司は、庶民女王と子供たちにご執心!~의 모든 챕터: 챕터 101 - 챕터 109

109 챕터

スマイル21 双子の兄妹 03

 食事も終わり、片づけを手伝って遊戯室へ戻ってきた。今日は施設に泊まれるが、明日は寒い自分の家に帰らなきゃならねえ。嫌だ。  俺は今、仕事のために寒い家に出張に行っていると思っている。俺の家はマサキ施設(ここ)だ。でも、出張先(自宅)だと、子供たちの『いってらっしゃい』と『お帰りなさい』が無い。 なんとかならねえかな?  あっ、そうだ! 名案を思い付いたぞ!  昨日美羽にプレゼントしたカメラで動画も撮れるって教えた時、どうして気が付かなかったんだ!  スマートフォンがあるじゃないか!!  今までなんの動画も撮ったことがないから気が付かなかったけど、『いってらっしゃい』と『お帰りなさい』を撮影すればいいんだ! 俺って天才。なんて名案だ。これで毎日頑張れる。 早速、ハイテンションで全員を玄関に集合させ、動画撮影に協力して欲しいと懇願した。 「今から動画撮るから、俺が仕事に行くつもりで、みんな、いってらっしゃい、と言ってくれ! あと、お帰りも! さあさあ、ホラ、並んで並んで! 全員入るように、詰めてくれよ。このままじゃ画面からはみでるからっ」「そんなの、ここに帰ってきたらいつでも言ってあげるのに」  俺のハイテンションぶりに美羽が苦笑した。 「わかってねえな。平日は帰れねえだろ。だから撮影しておいて、家に帰ったら毎日見るんだよ。初めてスマートフォンで撮影すんるだ。みんなバッチリ決めてくれよっ! はい、せーのっ」  俺が掛け声を上げ、動画の撮影ボタンをタップした。  「王雅、いってらっしゃい! お仕事頑張ってね!」「おにいさーん、いってらっしゃーい!」「しゃーい」「おー」「いってらっしゃーい!」「頑張ってねー!」「ばいばーい! 早く帰ってきてねー!」 
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スマイル21 双子の兄妹 04

 「キャーっ、ミューちゃんっ、ミューちゃんだぁっ!!」  外から女性の大きな歓喜の声が聞こえた。さすがに子供たちを止められず、外へなだれ出た。門の方に大きな箱を台車に乗せ、運んできた2人の男女のうち女性が美羽と楽しそうに手を取り合っていた。 ブルーカラーの電気店の制服を着ているから、俺が注文した商品を運んできた店の人間だろう。彼等が運んできた大きな箱にも、注文した覚えのあるプリンターの絵が印刷されているし。 「真凛(まりん)ちゃんと、真秀(ましゅう)君よねっ!? 久しぶり! 元気だった? 大きくなって……」  美羽は嬉しそうに、目の前の電気屋の2人に話しかけている。知り合いなんだろう。 「美羽ねーちゃん! 住所見て驚いた。まさかこの荷物の配送先がマサキ施設なんて! これって運命だよねっ」  俺と同じくらい背の高い男の方が、美羽を抱きしめた。「美羽ねーちゃんに、ずっと会いたかったんだ! また会えて嬉しいよっ!」「まっ、真秀君っ……」  美羽は驚いて、真秀と呼ばれた男を見上げた。 「美羽ねーちゃん、とっても綺麗になったね。俺の想像以上!」「あの……真秀君っ……」  美羽は真っ赤になって、オロオロしている。   ちょっ。 お前っ。 誰に断って、美羽を抱きしめてるんだ――――っ!!    猛烈ダッシュで美羽を奪い返しに行った。 「お前、離れろよ!」電気屋の男にガン飛ばした。 目の前のヤツは、薄い赤茶色のふわふわで柔らかそうな髪をマッシュルームみたいなキノコ頭にしている男だった。襟足の遊び毛を跳ねさせていて、今風のモテヘアみたいな感じだ。目鼻立ちも整ってい
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スマイル21 双子の兄妹 05

 「はーい、そこまで」電気屋の制服を着た女の方が、俺とキノコの間に割って入ってきた。「ホラ、お兄。いくらマサキ施設だからって、ここはご依頼者様のお宅だよ。ケンカなんかしてトラブル起こしたら、折角決まった仕事がクビになっちゃうじゃん! 目の前のオニイサン、これ以上お兄とモメると、マジで店に通報しそうだもん」  おお。よくわかったな。お兄と呼ぶからには、妹なのか。じゃ、お前はキノコ妹だな。  目ヂカラのある、気の強そうなデカ目の上にある睫毛には、マスカラがたっぷり塗られている。夏色カラーの水色と青のグラデーションのアイシャドウが瞼の上に乗せられいて、それがキラキラ光っていた。化粧濃いな。よく似合ってるけど。 キノコ兄と同じような赤茶色の髪が胸元までカールしていて、妹の方もなかなか美人だ。年齢は21、2歳くらいか。それにしても、キノコとあんまり似てねえな。 「真凛ちゃん、ほんとうに久しぶりね。もう10年……ううん、15年くらいになるんじゃない? お互い随分小さかったのに、すぐわかっちゃったね。会えて嬉しいわ。時間あるなら上がっていってよ」  美羽は真凛と呼ばれたキノコ妹の方に、満面のコロッケスマイルを浮かべて話しかけている。 因みに、一触即発の俺とキノコ兄は、無視だ。 「ミューちゃん、私達仕事中だから、プリンター運んで設定を先に終わらせちゃうね。店にはお昼までに戻るって言ってあるし、戻りの時間までは自由だから、設置終わらせたらいっぱい喋ろっ!」   なっ……   なんだと――――っ!?  「あ、ミューちゃん、プリンタードコに置いたらいい? お兄に指示して」「ありがとう。プリンターは、私の仕事部屋に置いて欲しいな。案内するわ」「OK。じゃ、お兄が運ぶから。仕事部屋のどの辺りに置いたら
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スマイル22 幼少期の約束 01

 「とああーっ!」  遊戯室の隅で小さな幼児用の椅子に腰かけ、どんよりしていた俺の頭に、ポコン、と間抜けな音を立てて、広告紙を利用して作った剣先(紙製)が命中した。 こんなことをしてくるのは、ライタだ。  「宇宙怪獣・王雅にぃをやっつけたぞ!」  ライタは、ウルトライダーQの主人公キュウが見せる、両手を上げて円を描き、ファイティングポーズで決めポーズを取っている。満面の笑顔で、得意気になっているライタ。カワイイな。  はあぁぁぁ。 でも、元気でない。 お前と楽しく遊びたいのに、キノコの動向が気になって仕方ねえんだよ。美羽とふたりきりじゃないけどさ、さっきみたいに美羽を抱きしめるかもしれないから。 イカン。美羽と同じ空間にキノコがいると考えただけで、俺はどうにかなりそうだ。 胸が苦しい。どうしよう。突然の強敵登場で、落ち込みぶりがハンパ無い。重苦しいこの気持ちを持っていく場所がない。 ウルトライダーQが、キノコ怪獣を成敗して、山に追い返してくれないかな、とか、バカみたいなことを考えてしまう重症ぶり。 チイの親父みたいなヤツだったら、二度と施設に近づけないようにするのに。 でも、キノコは違う。 美羽が幼い頃から知っている関係者なんだ。そんな男を施設と関わらせないのは不可能だ。 俺の権力を使ったりしたら、好感度がたちまち下がる。せっかくいい感じなのに、すべてが水の泡。 詰んだ……。 キノコは幼い美羽を知っていて、更に美羽と結婚の約束まで取り付けてある――考えただけで目の前が暗くなって、この世の終わりのような気持ちになる。 せめて男女関係が一度でもあったら、もう少し大きな顔できるのに。カレシなんて名ばかりで、実際には違うし。  あぁあぁ……昨日の夜、チイのこと――辛く
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スマイル22 幼少期の約束 02

 「あーっ、ずるいっ! ひきょうものっ、はんそくっ、あははははっ、ちょ、王雅にぃ、やめろーっ! あ――――っっ!!」  もう考えるのはやめた! とにかく美羽から話を聞こう。手を打つのはそれからだ。楽しみにしていた施設で過ごす日曜日を、突如現れたキノコのせいで、台無しにはできない。 「はっはっは。俺様がウルトラライタをやっつけに来た、宇宙怪獣王雅様だ! Xに成り代わり、お前を懲らしめてやるっっ」  これは最近、俺とライタとサトルとリョウの間で流行っている遊びだ。 なぜ俺様が悪役なんだと最初は文句を言ったけど、結構楽しくなってきてしまって、ノリよく遊んでいる。 でも負けるのはイヤだから、結構ホンキで子供たちに向かって行く。手加減しねえから、殆ど悪役の俺が勝つ。 「おー」  俺がライタ達を追いかけまわすと、キューマは俺の応援をしてくれるんだ。「キューマ、サンキュ」 そのまま担ぎ上げ、手下怪獣キューマに扮させて、そのまま3人を追いかける。 「きゃーっっ」  キューマを抱えて追いかけていると、アイリが混じって来た。「おーちゃんが来たー!」 「おーちゃんじゃねえよっ! 宇宙怪獣王雅様だーっ」  遊戯室をバタバタと走り回ってサトルを捕獲した。「はっはっは。捕まえたぞ! 覚悟しろっ」  俺とキューマで、サトルをくすぐった。 「やめてーっ、ぎゃーっ、あーっ、はははははぁっ! うきゃーっっ!!」  散々サトルをくすぐって、息切れしたところを転がした。一丁上がり。 「次は誰だーっ」 「きゃーっっ」
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スマイル22 幼少期の約束 03

 「みんな、今日はごめんね! 急にお客様がいらっしゃったからお遊戯できなくて。もう帰られたから、今からいっぱいお遊戯しましょう」  キノコ達はとりあえず帰ったのか。時計を見ると11時前だった。結構長くいたんだな。思い出話に花を咲かせたに違いないが、キノコが美羽にちょっかいかけてないか心配だ。  キノコ兄妹よ、平穏に過ごしたいからできればもう二度と施設には来ないでくれ。  「いいよー! 王雅にぃと遊んでるからー」「きゃあーっ、おーちゃんが来たーぁ」「逃げろーっっ」  バタバタと走り回っていた俺達に向かって美羽が声をかけたが、誰も聞いちゃいない状態だ。 「美羽先生を捕まえろ! キューマ、いけっ」  美羽も巻き込むことにした。 キューマならうまく美羽を捕まえられるだろ。  今だけはライバルのことなんか気にせず楽しく笑いたい。 美羽の笑ってる顔をずっと見ていたい――そう思っても、キノコが俺の目の前をチラついて仕方ない。  「捕まえた」   キューマに捕獲させておいた美羽を、俺は子供たちの目もはばからず、抱きしめた。  なあ美羽。 お前、俺以外の男に心傾けてしまうつもりなのか。  「ぜったい離さないからな。他の男になびくなよ?」耳元で囁いた。   キノコに盗られる前に、このままキスして全部奪ってやりたい。 美羽は俺のものだって証を、お前の身体に刻み付けてやりたい。   美羽を盗られてたまるか!
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スマイル22 幼少期の約束 04

 「とりあえず、ふたりのことを話すわ」「ああ、聞かせてくれ」「彼等は、佐伯真秀(さえきましゅう)、佐伯真凛(さえきまりん)。私達の2つ年下の、双子の兄妹よ。私が4歳の時に、2歳だった2人がマサキ施設へ来たの。私のおとうさんとおかあさんが、彼等を見つけて保護したのよ」  保護……。思いもよらないワードに知らず、拳に力が入った。 「ショッピングモールで迷子になっていたふたりに声をかけて、迷子センターに預けて帰ったんだけど、その日の夜遅くに、ショッピングモールから連絡があったの。ご両親からのお迎えが無いって」「迷子なのに親は探しに来ないのか?」「真凛ちゃんたちは、実のご両親からショッピングモールに置き去りにされたのよ」「……酷い話だな」  ロクでもない親はこの世に大勢いるんだな。 俺の両親はまだマシだ。放置されて愛情はかけて貰えなかったけど、食べるものに困ったり、虐待されたりだとか、そういった面での辛い思いはしなかった。 「すぐ警察に連絡して、ご両親を探す努力はしたわ。でも、簡単には見つからないから、施設で預かることになったの。身に着けていたお洋服に、真秀君と真凛ちゃんの名前だけが書いてあって――」  住所もわからず、届けを出しても両親は現れず、施設で警察と何度もやり取りをしたらしい。結局、キノコたちの両親を見つけられなかったと聞いた。 「放置されていたからだと思うけど、ふたりは見知らぬ大人や子供がいるこの施設に来ても、殆ど泣かなかったの。両親のことも殆ど覚えていなかったし、施設にすぐ慣れたからそのまま預かることになったの」  施設に関わる話というのは、俺の想像以上に複雑だな。 キノコの生い立ちには同情するが、美羽を渡す理由にはならない。  「ふたりはマサキ施設で5年くらい、一緒に育ったの。当時は小学生くらいまでの子供もここで
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スマイル22 幼少期の約束 05

 ざまあみろ、キノコ。美羽はお前のことなんか、眼中に無いんだってさ! キノコが俺様に敵うわけがない。 「あ、でも……これから真凛ちゃんと真秀君が、施設へ来てくれることになったの。マサキ施設に恩返しがしたいから、子供達の面倒を一緒に観見てくれるって。私がひとりで大変だろうって」「は? それ、承諾したのかよっ」「ええ。いけなかった? 王雅も、土日の全部を施設の手伝いで潰しちゃうのは大変でしょう?」「大変じゃねーよっ! 俺の楽しみを奪う気かッ」「私が言ったんじゃないわよ。真秀君が……」    あのキノコ――っ!! 余計なこと言いやがって!    アイツ絶対、俺が美羽の傍にいてカレシ気取りなのが気に入らねえんだっ。 15年もほったらかしで、いまさら子供の時の約束を持ち出して美羽と結婚しようなんて、ムシが良すぎる。さっさと美羽は諦めて別の女と結婚して、キノコの山で生息すればいいのに。  美羽は絶対、キノコの嫁になんてならねえよっ! 「どうして断らなかったんだよ。俺様がいるのに」「そうは言っても、助かるのは事実だから……。平日は私ひとりでしょ。恭ちゃんがいた時はまだよかったけれど、今は全部ひとりでやってるから。どうしても手が回らないのよ」「じゃあ俺が手伝うっ! 俺が無理な時は、召使でもいいっていうなら、誰でも派遣して手伝ってやるから!」  しかし美羽は首を振った。「それはダメよ。子供達だって嫌がると思うし。施設は手伝ってくれるなら、誰でもいいワケじゃないのよ。気持ちを持って、長く、根気よく、子供たちの心に寄り添える人じゃなきゃダメ。私が信頼できるひとじゃなきゃ、ここへは入って欲しくない」  俺は出入りしているから、美
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スマイル22 幼少期の約束 06

 「自分が相応しい場所は俺が決める。美羽も子供たちも好きだから、一生でも通い続けてやるよ」  もう夫として認め、結婚して一緒に暮らしてくれよ。ここを俺の帰る場所にして欲しい。 「でも……」「ゴチャゴチャ言うな。俺は俺の好きにする。仕事だって妥協はしない。キノコが来るなら、平日でも施設に来る。あいつにお前を渡してたまるか!」「キノコって……」「真秀のことだ。赤茶のキノコだろ。美羽、約束守ってキノコ嫁になるつもりか? 赤茶色のキノコなんて、絶対毒あるぞ。やめとけ」   ぷっ、と美羽がふき出した。毒キノコが受けたらしい。 「とにかく、キノコが来る日は俺も来る。仕事もキッチリやる。今進めているプロジェクトは、俺の人生も、櫻井グループの命運もかかってるから、手を抜いたりできないから、仕事は全力で取り組む」「だったらなおさら、王雅に負担をかけているじゃない」「違うんだ。土日は施設でリフレッシュするから、ビジネスアイディアいっぱいわいてくるし、美羽や子供たちに会えるからこそ頑張れる。大変だなんて思ってない。だからあいつが来るとかそういうんじゃなくて、できる限り施設へ帰ってきたい。美羽や子供たちに傍にいてほしい」  真剣に訴えた。 「無理しないでね」「わかってる」   おっ。ちょっといーカンジじゃねえの? このままキスして押し倒して、そのまま男女関係に――って、持っていきたい。 ただなぁ……美羽の場合、タイミングが全く掴めねえからな。下手するとビンタが飛んでくる。 でも、さっさと男女関係は結んでおきたい。キノコ除けになるし。 キスマークつけてやろうかな。うん、それいいな。よし、キノコ除けだ。別にこれくらいなら同意取らなくてもいいだろう。本番をするわけじゃない。
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