美羽に別れを告げ、断腸の思いで離れて遊戯室に向かった。中を覗くと子供たちは隅の方に固まって泣いていたり沈んでいたりして、誰も遊んだり話をしていなかった。 みんな、俺が施設に帰ってこれなくなったことを悲しんで泣いてくれいるのか――そう思うと、ますます花井が許せなくなった。 勿論、理由は俺のことだけじゃないと思う。突然見知らぬオッサンが来て、施設の自由を奪い、美羽を奪うんだ。楽しく暮らしているみんなの生活が、花井の勝手な欲望のために犠牲になるなんて! でも今の俺には、花井を潰せる時間も、ヤツから権利書諸々奪い返す術も無い。 ごめんな。辛い思いさせてしまうけれど、絶対に、俺が花井からみんなの幸せは取り返してやるからな。 「王雅にぃっ!!」 俺の姿を見つけてくれたライタが飛んできた。「もう施設に来ちゃダメって、ホントか!? もう、王雅にぃに会えないのかよっ!?」 「ごめん」 ライタを抱きしめた。「俺だって帰って来たい。ちょっとだけ仕事で遠くに行くけど、またすぐ帰って来て、お前と一緒にウルトライダーごっこして遊ぼうと思ってたんだ。でも……ごめん」 「いやだよおっ! 王雅にぃ、いっぱい遊ぶ約束したのにっ……うわああーん!! いやだよーっっ」 他の子供たちも口々に俺を呼び、泣きながら傍に来てくれた。 迷ったが、俺と子供たちは今まで築いてきた信頼関係がある。子供たちを信じて賭けに出よう。 危険だとは思うが、俺は彼等に自分の想いを打ち明け、託すことにした。 「いいか。みんなに頼みがある。悪いヤツに聞こえちゃいけないから、小さな声で話すぞ。もっと俺の傍に来てくれ」 めいっぱい子供たちを抱きしめながら言った。 「施設に新しくやってきた
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