あれから散々美羽を愛した後、二人で彼女の両親――真崎久信と美幸が眠る墓苑にやって来た。 彼等が亡くなった時の保険金で本当は二人の墓を建てたかったのだが、貧乏経営だったために借金や施設補修等、子供の受け入れや経営続行を優先し、それは断念したと聞いた。 だから、沢山の方々が眠るこの墓苑に、一緒に埋葬してもらったのだと。 俺が二人の墓を建てると言ったら、喜んでくれたけど、美羽はこう言ったんだ。 ――ありがとう。すごく嬉しいけど、気持ちだけで充分よ。それよりそのお金は、これからの未来プロジェクトに回して、一人でも多くの困っている子供へ手を差し伸べるために使って欲しいの。おとうさんもおかあさんも、きっとそう言うと思うから、って。 美羽のオヤジとオフクロは、立派で優しいひとたちだったんだろう。 辛く苦しい思いをしていた幼いお前を助けて、私財でマサキ施設まで建てて、育てたんだもんな。 美羽はまぎれもなく、二人の血を引き継いでいると思う。 俺は彼等の眠る静かな墓苑に向かって叫んだ。 「美羽のおとうさん、おかあさん、聞こえますかっ。俺、櫻井王雅って言います! あなた達の大切な娘の美羽さんと、結婚させて下さい! 俺、美羽さんを一生、命懸けて幸せにすると誓います!! どうか、温かく見守っていてください!」 「王雅……すごく嬉しい。ありがとう」 美羽が笑った。 「美羽の両親に、ちゃんと挨拶しときたかったんだ。本当は結婚指輪、美羽の誕生石ついたものを用意して、今この場で渡そうと思ってたんだけ
最後更新 : 2026-05-28 閱讀更多