雪絵は──「もう龍樹はダメね、なら今度は、西山を使うか……」 どうしても綾のことが邪魔だと思っている雪絵は、また新たな計画を立てようとしていた。 雪絵は、もう一度西山に電話をかける。 「西山さん、無事に入社されたそうで、おめでとうございます」 「あ、ありがとうございます。あなたのおかげです」 「そうね。どう? 仕事は楽しい?」 「ええ、またデザイン業界に戻れただけで、有り難いです」 「そう! ねえ〜あなた天埜綾のことが憎いんでしょう?」 「えっ?」 突然、電話の相手から綾の名前が出て来て、西山はとても驚いている。 「どうして、天埜綾のことを? 綾をご存知なんですか?」 「ええ、とっても……。私もあの女が嫌いで邪魔なのよね〜」 西山は──この人はいったい誰? 綾のことを憎んでる者は多い。しかし、仕事のことなのか? それとも修のことなのか? 原因が分からない。 ──私に綾の話をするなんて……まさか見返りに綾を何とかしろ! と言うことなの? 西山は、聞き返した。 「綾をどうしたいんですか?」 「ハハッ、さすが! 察しがいい。話が早いわね。あなた自身が
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