まるで天上のような、清らかな調べに包まれる中、リリシアはルファルの手に自分の手を添えて、祭壇へと上がる。純白な花付きのロングベールとリボンの下に何段も重なるロングトレーンの裾が、ふわりと広がり、月のティアラに少し編み込まれた髪が流れて。マントを左肩のみにかけ、内側にタスキをかけた白の正礼装に身を包んだルファルと共に並ぶ。隣で白い月紐で結ったうるわしき髪を流し、凛と立つルファルの姿は、皇子そのものだった。特別な礼拝席には凛と佇むシャイン皇帝、隣で控えるその側近。祭壇の傍らに、カイス、ソフィラ、ユエリア、最前列には皇后とヴァイオレット、少し離れた席ではエルシー、アルベルト、ハノ、リゼル、テオ、そして招待客のラズエラと隣で控えるレティ、その他、自席に立つ貴族達。そんな大勢の方々に温かく見守られる中、大司教にルファルから誓いの言葉を述べる。「フェリカディア皇国皇子、ラルファル・フェリカディアは、月姫、リリシア・ベルフォード嬢の夫となることをここに深く誓います」リリシアも続いて誓いの言葉を紡ぐ。「月姫、リリシア・ベルフォードはラルファル・フェリカディア皇子の妻となることをここに深く誓います」誓約を終えると、間もなくして、指輪交換の儀へと移る。高貴な宝箱の上に対となったダイヤの結婚指輪が2つ置かれている。それは、これまで見てきたどの月よりも美しく。ルファルは唯一無二の指輪を手に取り、そっとリリシアの左手を包み込んで、その薬指に嵌める。リリシアも続けてもう一つの指輪を手に取ると、同じくルファルの左手を包み込み、その薬指に嵌めた。互いの薬指の指輪がきらりと輝く。それは、夢ではない、ふたりの幸せの証。ようやく、ようやく、ここまで辿り着いた。「では、誓いのキスを」大司教の言葉の後、ルファルに両手でロングベールの端を持たれ――ふわっ。と、ロングベールを上げられる。――ああ、誓いのキスをすれば、ルファル様の花嫁になれるのだ。リリシアはルファルを見上げる。目が合い、互いを見つめて。ルファ
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