白い紙が、まるで吹雪のように宙を舞い、ラグの上へと次々に降り積もっていく。 一枚、また一枚。 引き抜くたびに、陽向は「キャッキャッ」と楽しそうに笑い声を上げている。「おい、待て! それはおもちゃではない!」 征也は慌ててソファから立ち上がり、陽向の元へと駆け寄った。 しかし、彼の手が届くよりも早く、陽向はティッシュ箱をひっくり返し、残っていた束を丸ごとラグの上にぶちまけた。 白くこんもりと積もったティッシュの山。 陽向はその上にダイブし、両手で紙をくしゃくしゃに丸め始めた。「……もったいない。それに、破れた破片を口に入れたらどうする」 征也は深いため息をつきながら、散乱したティッシュを拾い集めようと身をかがめた。 その隙を突いて、陽向が四つん這いになり、猛烈なスピードでハイハイを開始した。 目標は、テレビボードの引き出し。「あーっ!」 陽向は引き出しの取っ手に手をかけ、体重を後ろにかけて力任せに引っ張った。 ガラッという音と共に、引き出しが勢いよく開く。 中に入っていたDVDのケースや、リモコン、各種のケーブル類が、次々と床に放り投げられていく。 ガチャン、ゴトッ、という鈍い音がリビングに響き渡る。「おい! それは精密機器だ! 投げるな!」 征也は拾いかけたティッシュを放り出し、今度はテレビボードの方へと走る。 彼が散らばったケースを拾い、引き出しを閉めようとすると、陽向はその腕の下をぬるりとくぐり抜け、今度は窓際の観葉植物の鉢へと向かっていった。「だあっ! 土を触るな! 手が汚れるだろうが!」 鉢の黒い土を掘り返そうとする小さな手を、間一髪で掴む。 手首を握られた陽向は、一瞬きょとんとした後、顔を真っ赤にして泣き出した。「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」「泣きたいのは俺の方だ。どうしてわざわざ危ないことばかりするんだ」 耳をつんざくような泣き声に耐えながら、征也は陽向を脇に抱え上げ、鉢から遠ざけた。 暴れる小さな身体。短い足が、征
Read More