結局、コウ先輩の買ってきたお酒やお菓子は冷蔵庫にしまうことになった。柊先輩が唸っているから当たり前なんだけど。パーティーパーティーと張り切っていたコウ先輩は、渋々お酒を我慢していた。柊先輩の部屋に集まったのはいいものの、当の本人がかなり苦しそうにしている。ここに来るまで仮病だと思っていたコウ先輩は、仕方ないというような感じでゆっくりお尻を持ち上げた。「今日はおとなしく帰るか」「そうしてくれ」柊先輩は、『早く帰れ』と、布団の中からシッシと手を振っていた。コウ先輩に続いて、レオくんと日和も立ち上がる。「柊先輩。 うるさくしてごめんなさい。私達帰るんで、ゆっくり寝て早く治して下さいね」日和が言うと、『うーん』と、唸り声に近い声で、柊先輩が答えた。レオくんは、何も言わず、ドアまで歩いて行く。と思ったら、くるりと振り返り、柊先輩を見下した。「壮吾」レオくんの声に、柊先輩が顔を上げる。……何?しばらく柊先輩を見下していたレオくん。しかし、その後の言葉を出すことなく、そのままドアから出て行った。眉をひそめてレオくんの背中を見送る柊先輩。日和と、コウ先輩も同じような表情だ。レオくん……?「何だあいつ」声を出したのは、コウ先輩だ。「言いたいことあんなら最後まで言えよ。中途半端なヤツだな」コウ先輩は肩をすくめて「んじゃな、壮吾。 ちゃんと寝とけよ」と、手を振った。「それじゃ、柊先輩。 明日、学校で待ってますね」私も2人に続くように、小さく頭を下げ柊先輩のベッドから離れた。と、またしても掴まれた手首。これで2度目なのに、やっぱり私の心臓は大きく脈打った。「送れなくてごめん」先輩のかすれた声。「気をつけて帰れよ」
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