ドクンっ!!まただ……。また心臓を掴まれた。今にも恐怖心に押しつぶされそうなのに、この心臓だけは、敏感に壮吾に反応する。キザなセリフを簡単に言える壮吾。だけど、それが全然嫌じゃない。むしろ嬉しくて、さっきまでの恐怖心は一体どこへ行ったのやら。私の肩を抱き寄せる壮吾。観覧車はもうすぐ一番上まで上がる。壮吾の腕に抱かれ、外の景色なんて何も見えない。壮吾の穏やかな心音が、私の心を落ち着かせてくれた。「ちょっとは落ち着いたか?」うん。 と、小さく頷く。「案外、怖くねーだろ」壮吾と一緒ならね。そう、心の中で思った。壮吾がゆっくりと腕の力を緩める。観覧車はもう頂上を超えていた。徐々に下に戻っていく。私達の背後で夕日が光り、2人の横顔を照らし続けていた。壮吾に見つめられて、私も壮吾を見つめ返して。ドクン、ドクンとうるさい心臓。ゆっくりと、壮吾の顔が近づいてくる。く、くる……。私が目を閉じたのと同時、二人の唇が軽く触れた。柔らかくて、温かくて。ほんの一瞬だったけれど、私のファーストキス。最高のシチュエーションで、大好きな人とのキス。こんなに幸せでいいのかな。壮吾の顔が心なしか赤く見えるのは、夕日のせい?「な? 乗っといてよかっただろ?」壮吾の声がいつもより甘く聞こえて、私は恥ずかしさを隠す為に壮吾の胸に顔を埋めた。ハハっと笑う壮吾が、私の頭を撫でてくれる。最高の一日。最高の思い出。高鳴ったこの鼓動は、簡単にはしずめられなかった。4月25日。新しいスケジュール帳に、壮吾との記念日が記された。赤ペンで『壮吾と遊園地で初デート』その横には、小さな文字で、ファーストキス――と。私の忘れられない日。
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