先輩達と初めて撮った写真は、なんとも間抜けな顔。先輩達の間で、もみくちゃにされている私。『えっ?』と振り向いた瞬間のショットで、目と口が半開き。画面を見ている日和が爆笑しているもんだから、先輩達が面白がってそれを覗き込む。思わず赤面してしまい、口を尖らせてぶつぶつぼやいていると、突然私の隣に柊先輩が戻ってきて、ドスっと座った。「日和ちゃん。今度は俺らだけで撮って」そう言って、顔を近づけてくる。二人の頬がぶつかりそうな距離で、「今度は、いい顔しろよ」と、前を向いたまま私に言った。戸惑う私だけど「撮るよ」日和の声に、ぎこちなくも、先輩の隣でニコッと笑った。「結局、レオくん来ませんでしたね」帰り道。送ってくれると言った柊先輩と、夜道を歩きながら話しかけた。「ほんっとに、あいつは……。どうしたもんかなー」先輩は、頭の後ろで両手を組んで星空を見上げた。私も先輩に続いて空を見上げると、今にも消えてしまいそうな星が、ユラユラと揺らめいていた。それはあまりにもはかない光だったけれど、先輩と肩を並べて見上げた星は、とてもキレイに見えた。「あいつ……。前に進める日、来んのかな……」静かに言った先輩。夜空に散りばめられた星のように、今にも消えてしまいそうな声だった。
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