レオくんを探す為に、教室に向かった。クラスマッチで全員が外に出ているため、1年生の校舎はシンと静まり返っている。私の歩く音だけが、長い廊下に響き渡った。ガラガラっと大きな音を立てながら教室のドアを開けると、そこはもぬけの殻。レオくんが寝てるんじゃないかと思ったが、完全に空振りだった。だとしたら...図書室……?この前、壮吾達が何の迷いもなく行ったのがそこだった。確信は持てないけれど、可能性がある場所を探すしかない。だけど。やっぱり、そこにもレオくんの姿はなかった。身を縮めがら3年生の廊下を歩く。上級生の校舎って、どうしてこんなに怖いんだろう。その時だった。何やら、嫌な視線がある。するどく刺さるような視線で、背筋が凍った。立ち止まって周りを見渡しても、廊下には人の気配はない。どの教室も授業中で、こちらを見ているような人もいなかった。気のせいかと思ったけれど何だか気持ち悪くて、その場から逃げるようにして階段を駆け上った。向かう先は、屋上。やっぱり、屋上のドアを開けると、錆びついた鉄のドアが嫌な音をたてた。だけどその音を我慢したら、ドアの向こうは天国だ。穏やかな風が吹き、緑や花の匂いを運んでくる。見下す景色は相変わらず美しくて、まるで別世界に来たような気分になった。青空に浮かぶフワフワの雲を掴むようにグッと伸びをし、深呼吸をする。綺麗な空気を吸い込むと、体が浄化されたような気がした。辺りを見渡し、レオくんを探す。...いた。フェンスの近くにあるベンチに、横になっている。目を腕で覆って、寝息を立てていた。太陽の光に反射して、レオくんの髪が輝いて見える。おまけに、透き通るような白い肌。全てにおいて眩しいレオくんの寝顔を見ると、どうしても、足が勝手に動いてしまうんだ。気がつけばレオくんのそばまで行き、ベンチの前に座り込んでいた。
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