きらびやかに飾られた会場では、多くのゲストたちがグラスを手に楽しげに談笑していた。数人の外国人ビジネスマンが綾の作った新製品に熱心な様子で、彼女の周りに集まっては探るように質問をぶつけている。綾は慌てず堂々と受け答えをしており、その姿には会場を完全に自分の空気に変えるだけの自信が溢れていた。そのすぐ側で、健吾は控えていた。話しかけてくる相手を軽くあしらいながらも、視線を終始、綾から離さなかった。綾はお酒に弱かった。だから健吾は、綾が無理にお酒を飲まされるのではないかと気が気でなかったのだ。パーティーの前半が終わり、会場にゆっくりとした心地よい音楽が響き渡った。それを合図に、ゲストたちはパートナーの手を取って、ダンスフロアへ進み始めた。ようやく周囲の人間が引いたタイミングで、健吾は立ち上がって綾へ恭しく手を差し出した。「綾、俺と一曲踊ってくれないか?」綾は小さく微笑み、自分の手を健吾の手のひらに預けた。指先が触れ合った瞬間、健吾は力を込めて引き寄せた。「喜んで」二人は軽やかにダンスフロアへと踏み出した。健吾は綾の細い腰をぐっと引き寄せて、自分の胸へと抱き寄せる。少し離れた休憩用のブースで、ソフィアはグラスを小さく傾けながら、お似合いのカップルを澄んだ青い瞳で見つめていた。近づいてダンスに誘ってくる他の男性たちを、素っ気なく首を振ってすべて追い払った。そこへ、よく見ると見覚えのある一人の男性がやってきた。彼は紳士的な様子で、ソフィアに向かって片手を差し出した。「ソフィアさん、一曲踊りませんか?」ソフィアは片方の眉を持ち上げて、面白そうに相手の姿を頭からつま先まで品定めするように見つめた。「あなたのこと、知っています。綾さんに気がある男性の一人でしょう。私をダンスに誘うなんて、私に妨害されないためでしょうか?」その口調には刺があり、目には探るような光が潜んでいた。颯太はクスッと笑い、素直な目で見つめた。「ソフィアさん、そんなに自分に自信がないのですか?」颯太はソフィアのグラスを奪うと脇に置いた。そして、ぬくもりのある手で、拒む余地なく彼女の体を強引に引いて、立たせた。「単純にソフィアさんの魅力に惹かれて、もっとよく知りたいと思ったのかもしれませんよ」ソフィアは逆らわずフロアへと入っていった。音
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