ビアンカも夜更かしは厳禁。ソフィアに付き添われて寝室へ向かった。冬馬は高齢のため年越しのカウントダウンはせず、リビングには静けさが広がっていった。最後に残ったのは、綾と健吾の二人だけだった。「健吾、私もう限界みたい。先に休むわ」綾は階段のたもとで足を止め、ソファに座る健吾を振り返った。ふと視線が合った。相手の瞳には熱が宿っていて、どれほどの時間ずっと見つめられていたのだろう。綾は口角を上げ、少し赤くなった頬で笑った。「ねえ、健吾。私と一緒に、部屋で年越ししてくれない?」綾が言い終わるか終わらないかのうちに、健吾は静かに立ち上がり、一歩ずつこちらへ歩いてくる。近づくにつれ、彼の放つ気配が空気さえ熱く変えていくようだった。健吾は突然身を屈めると、綾をひょいと肩に担ぎ上げた。綾は思わず健吾の首に腕を回した。衣類越しに伝わる肩の筋肉は驚くほど熱く、力強かった。健吾はふらつくことなく階段を上がり、二人がかつて過ごした寝室へ入ると、鍵をしっかりと閉めた。カチリ、と響いた鍵の音は、静かな部屋の中で異常なほど大きく聞こえた。そして健吾は、綾をベッドに投げ出すようにして覆いかぶさった。ベッドの上で仰向けになった綾は、健吾の青い瞳と視線を絡ませる。その瞳に宿るのは、獲物を見つけた猛獣のような、ひた隠しにしてきた深い欲求だった。綾は視線を逸らさず、真っすぐ見つめ返した。その瞳には隠しきれない熱が宿っていた。すぐ近くで重なる呼吸。顔の距離は、ますます近くなる。時計が新年を告げる鐘の音とともに、二人は再び結ばれた。あまりに長く我慢しすぎていた分、溢れ出した思いはもう止めようもなかった。抱え続けてきた想いも、募らせてきた寂しさも、この長い夜の中で少しずつほどけていった。真っ暗な空が深い群青色へ変わる頃、ようやく健吾は力を使い果たした綾を抱え上げ、バスルームへ向かった。あれこれと過ごした後、再びベッドに戻る頃には、空はすでに薄明るくなっていた。健吾はスイッチ一つでカーテンを閉め、朝の光をシャットアウトする。そして、横たわった綾を強く抱きしめ、自分のあごをその頭の上にそっと置いた。「疲れただろう。ゆっくり眠れ」低くハスキーな声には、愛おしさが滲んでいる。綾は健吾の胸の中に顔を埋め、火照った肌の温
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