「……ありがとう」「梓咲、俺がお前を守ってやるよ」何を言ってるんだ、この男は……。守ってやるなんて捨てセリフ吐かれても、全然嬉しくない。「その元カレね……実は、春沼製薬ってところで働いてるの」そして私は、春沼製薬のことについて切り込むことにした。「……え? 春沼製薬?」その一言で、潮江の表情が変わったのが分かった。やっぱり……潮江は春沼製薬と何か関係がある?「うん。 でね、春沼製薬の社長宛に脅迫文が送られてきたらしくて……それで元カレが困ってるみたいでさ」「……そっか。 元カレだから、助けてあげたいって思ってるんだ?」「……でももう別れたし、もう関係ないよね」私のウソの表情を見て、潮江は私の髪を撫でてくる。「梓咲……俺なら梓咲をこんなふうに悩ませたりしないのに」「……潮江さん」うわあ……ベタなことしてくる。と内心思いつつも、口には出来ない。「直弥って呼んで。……あの時みたいにさ」どこまで図々しい男なの?コイツ……。でも、我慢よ我慢。「……直弥」「梓咲、場所変える? ここだと、話しにくいこともあるだろうし」 優しいフリして男を騙すのは、悪い気はしない。 でもコイツ……自分に自信を持ちすぎて気持ち悪いわ。どれだけ自分に自信があるのかしら。「……直弥、今日はずっと一緒にいてくれない?朝まで」「もちろん。 梓咲がいてほしいって言うまで、いてやるよ」男って、笑っちゃうくらい本当に単純な生き物ね……。「梓咲、直弥って呼んで?」「……直弥」「可愛い、梓咲」場所をラブホテルに移した私たち。そして直弥は、そのままベッドの上で私を抱いていく。「あっ……直弥っ」直弥の背中にしがみつくと、直弥は「元カレのことなんて、忘れさせてやるよ俺が」なんて甘いセリフを吐いて、ひたすらに自分の欲望を私の中に深くぶつけてくる。「ん、直弥……気持ちっ、あんっ」「梓咲、もっと激しくしたい。いい?」 直弥は私の胸を啄むようにキスをしながら、腰を動かしていく。「ん……して、激しくしてっ」こういえば、直弥はもっと私に欲情する。 私が欲しくて欲しくて、たまらなくなるはずだ。「あんっ、あっ……激しっ」「激しくするって言っただろ」私はただ、任務のためだけに直弥に抱かれる。ここに愛なんてものはないけれど、欲望のためには何度でもこの身体を使う。「
Last Updated : 2026-01-16 Read more