すると隣に座る草原先生から、「それと……警察から連絡があり、旦那様から事情を聞くためさきほど任意同行をかけたと、電話がありました」と告げられた。「……そうですか」さて、河上譲介にはどうやって抹殺されてもらおうか。社会的に抹殺するため方法なんていくらでもある。でも、河上さんの分までもっともっと苦しんでもらわないと、抹殺する意味はない。「お母さん、これからどうされますか……?」そう聞くとお母さんは、「……あの人に前科があると分かった以上、もう一緒にはいられません」と強く答えた。「あの人とはすぐに離婚します。……杏咲実を、大事な娘をこんなふうに傷つけられて、許せる訳はありません。 娘を傷つけられた挙句、殺人未遂で逮捕されてたなんて近所に知られたら、私たちが恥ずかしいですから」お母さんの言う通りだと、河上さんも「私も同じ意見です。私も……あの人のことが許せない。すごく憎いです。 出来れば、地獄に落ちてほしいです」と俯く。「大丈夫です。……神様がきっと、お二人の味方になってくれますよ」二人がこの先どんな道を歩むのかなんて、分からない。でもこれだけ辛いを思いした後は、きっと幸せが待っているはずだ。「先生……私、先生に話して良かった。先生がいてくれたから、頑張れたよ」河上さんが涙を浮かべて微笑みを、私はきっと忘れないだろう。これは、彼女が強くなった証だ。「……河上さん、先生はいつも、あなたの味方だからね。 これからもずっとよ」私の言葉に、河上さんはとびっきりの笑顔を見せ「はい、先生」と明るい声を出した。河上さんたちが帰り、草原先生は私に二人きりになった。そして彼は私に、「南川先生……あなたは本当に素晴らしい人ですね。 教師として、あなたは正しいことをしたと思います」と言ったのだった。「あなたは本当に、生徒思いの先生だ。 あなたみたいな人がいるから、生徒はみんなあなたを信頼するんでしょうね」草原先生の言葉に、私は「私なんて……まだまだですよ。 私はまだ、教師としてスタート地点にも立ってませんから」と答えた。「……あなたはなぜ、そんなに頑張れるのですか?」その問いかけに、私は思わず「えっ……?」と彼に視線を向ける。「あなたはなぜ、そんなに強いんですか? あなたをそこまで頑張らせてるものは、一体なんですか?」私をそこまで頑張らせてるもの…
Última atualização : 2026-01-30 Ler mais