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□⑯

Author: 水沼早紀
last update publish date: 2026-01-19 14:16:12

その日から私たちは、レッド・アイの動きを探り探り動いていた。

昼間教師の仕事をしている私は、仕事の合間を縫って草原のことを調べていた。

でもそんなある日のことだった。

「皆さん、来月から我が校では、新しく進学に特化した進学クラスを作ることになりました」

校長先生がいきなり、私たち教師にそんなことを言ってきたのだ。

「えっ?」

(し、進学クラス……!? な、何?どういうこと?)

突然の発表に、職員室はざわざわとし始める。

「進学クラスを希望する人には、これから進学クラスで、進学クラスの人のための特別なカリキュラムを組んだ授業を行ってもらいます」

(し、進学クラスの人のための授業……? ちょっとなにそれ?)

「なお、進学クラスに入れる人数はあらかじめこちらで決めています。 進学クラスに入れる人数は、各学年から五人ずつとし、合計十五名とします」

(各学年から、五人ずつ……? それって、各学年から誰かが選抜されるってこと?)

これは、とんでもないことになった。今まで予想もしていなかった出来事だ。

(ちょっと待って。でもどうして、校長先生はいきなりそんなことを?)

「我が校は進学実績を
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  • 殺し屋は愛に復讐を誓う。   ■97

    お母さん、お父さん……私を許してくれる? 私ね、二人を殺した殺し屋を、愛してしまったの。その人の子供まで産んだの。そんな私のこと……許してくれる?私……そもそも、許されるのかな。 禁断の恋をしてしまった私は……許されるのだろうか。「あなたのそばに……いたい」「朱里……」真樹は力強く、私のことを抱きしめる。そして「俺も……もし許されるなら、君のそばにいたい」と言ってくれる。「君のそばで……君と子供のために、償いたい」「真樹……お願い、ずっと私のそばにいて……」こんなに涙でぐちゃぐちゃの顔なのに、真樹は私の涙を拭ってくれる。「いいのか。……俺がそばにいても」私は真樹に「もう二度と……あなたと離れるのはイヤなの」と自分の気持ちを告げる。「朱里……俺、償うから。 君と子供のために、絶対に変わるから」「あなたの、子供なんだから……あなたは父親として、あの子たちにたくさん愛情を注いであげてほしい。……あの子たちの未来には、あなたが必要なの」真樹と私の大切な子供だから、絶対に守り抜きたい。幸せだと思えるように、産まれてきて良かったと思ってもらえるように、私たちはたくさん愛をあげたい。「……ありがとう、朱里。愛してる」「私も……愛してる」私たちは、決して結ばれるべきではなかった。本当なら結ばれることすら、許されない存在のはずだった。それでも、私たちはお互いを深く愛してしまった。 だけどそれは、私たちの生きる道になったことに違いはなくて……。「朱里……」「素直に……あなたを受け入れることが出来なくて、ごめんなさい」真樹はそんな私に「いいんだ。……気にしないでくれ」と微笑んでくれる。あなたを深く愛してしまったことで、私は何もかもを失うことが、とてつもなく怖かった。大切な人や大切なもを失ったら、私はこの先もきっと自分を恨むだろう、そう思えるほどだった。 だからこそ私は、この生き方を選んだつもりだった。 でも……そうじゃなかったことを分かった。私は本当に、ハルキの言うとおりバカだった。 もっともっと、自分に素直になるべきだったのに。「朱里……俺との結婚は、考えてくれるか?」真樹からのプロポーズみたいな言葉に、私は「うん、考えてあげる」と答えた。「そうか。じゃあ……結婚してくれる日まで、待たないとだな」「……待っててくれる?」 

  • 殺し屋は愛に復讐を誓う。   □96

    ハルキのその真剣な眼差しに捉えられて、目が離せなくなった。「朱里が後悔してるとの同じように、アイツだって……きっと、後悔してると思うけどな」「え……?」「実はアイツ……この間、俺たちのところに来たんだよ」真樹が……ハルキたちのところに? どうして……。「朱里のこと、心配してたみたいだった」「心配……?」「朱里のこと守って欲しいって、俺アイツに言われたんだけど」真樹が……ハルキにそんなことを……?「もちろん、断ったけどな」「えっ……?」断った……? どうして?「好きな女のこと守りたいなら、てめぇで守りやがれ!って怒鳴りつけてやった」「ハルキ……」ハルキは私に、「俺だって……本当は、お前のこと守りたいよ。俺が守ってやりたいって、そう思うよ」と子供たちの顔を見ている。「でもお前のことを幸せに出来る相手なんてさ……一人しかいねぇだろうが」ハルキのその悔しそうな顔を見たのは、初めてかもしれない。「ハルキ……っ」「お前はアイツのこと好きなのに、なに意地張ってんだよ。 アイツのこと好きなら、堂々としていればいいだろ」ハルキがこんなに真剣に私のことを考えてくれるなんて、思ってなかった。「好きなのに自分から距離をおこうとするなんて……お前はやっぱりバカだな。 泣くくらい愛してるんだから、離れられるわけがねぇだろうよ」ハルキにそう言われて、私はなにも言い返せなかった。 本当にその通りだと、思ったからだ。「朱里、いい加減くだらないプライドなんて捨てろよ」ハルキは、私にそう告げるのだった。「お前のことを守るべき相手は……俺じゃない」「っ……ハルキ……」悔しいけど、私の好きな人は……愛おしいと思う人は、本当に一人だけだ。「お前が幸せになれるのは……アイツしかいねぇだろ」「っ……」「いい加減、認めろよ朱里。 アイツのことどうしょうもないくらい好きなんだから、そんなプライド早く捨てろ」ハルキのその力強い言葉に、私は「うん……ごめんね、ハルキ……」と謝った。「ったく、お前は……世話の焼ける女だな」「うるさいよ……」そんな私の頭に手を乗せると、ハルキは優しく撫でて「お前が選んだ道なら、俺は応援するよ。 だから、行ってこいよ」と背中を押してくれた。「でも、憐と爽が……」憐の爽を置いていくことなんて、出来ないと思ったけど、ハルキが「

  • 殺し屋は愛に復讐を誓う。   ■95

    「朱里……それって……?」「勘違いしないで。……別に、あの人のことを許してはいない。 ただ、この子たちの父親であることには違いないから。この子たちの幸せを願うなら……きっと変わると思ってる。 私たちを平等に愛してくれるなら、きっと何かが変わる気がするのよ」真樹の気持ちなんて、わからない。 でも……信じることは出来るから。「朱里は……強いな」「強くなんて……ない。 だから私はこれから一緒に強くなっていくから、この子たちとね」千歳は私に「頑張れ、朱里」とエールをくれた。✱ ✱ ✱子供が産まれてから、早四ヶ月が過ぎた。「朱里、荷物持つよ」 「ありがとう、ハルキ」「おう」   子供が産まれてから、ハルキが時々こうやって手伝いに来てくれていた。ハルキが手伝ってくれるおかげで、私の気持ちは時々、晴れやかに感じる。「お、元気だな」「うん。二人とも、すごく元気なの」産まれた子供たちの名前は、千歳や真樹が考えてくれた名前と、自分の候補からいくつか上げて決めた。「で、どっちがどっちだ?」「この子が憐(れん)で、この子が爽(さわ)だよ」「憐と爽か。似てるからわからなくなるな」「だって双子だし」二人の子供を抱えてこれから生きていくのは、大変だと思う。一人じゃ多分、無理だと思う。でも私は……それを絶対にやり遂げたい。 愛した人の子供だからこそ、絶対に幸せにしたいと思う。気になっていた子供たち二人の血液型も後に判明したけど、やはり真樹と同じ血液型だった。 あの子たちの父親は、真樹で間違いない。「ねえ、ハルキ……」「ん?」 私はハルキに「ちょっと弱音を、吐いてもいいかな……?」と問いかける。 「ちょっとだけ……弱音を吐きたいの」そんな私に、ハルキは「俺で良ければ、話聞くよ」と言ってくれる。「……ありがとう」弱音を吐くことは、決して好きではない。 だけど、弱音を吐かないと自分が壊れてしまいそうな気がしてしまって……。「私……本当は、アイツと一緒にいたいんだ」「うん」「本当に、アイツことを愛してるの……。だから、本当は、一緒にいたい。ずっと一緒に……いたい」そんな私の弱音を、ハルキは優しく受け止めてくれる。「そっか。そんなに好きなのか、アイツのこと」「……うん。どうしようないくらい、好きなの」やっぱり、とうしたって忘れられ

  • 殺し屋は愛に復讐を誓う。   □94

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  • 殺し屋は愛に復讐を誓う。   ■㊲

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  • 殺し屋は愛に復讐を誓う。   □㉞

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