「手紙と書類と絵…?」真剣な顔で考え込む亮に「亮くん何か心当たりあるの?」「いえ、すぐには思い当たりません。でも、もう一度いろいろ思い出してみます。」「お願いしたいけど、無理はしないでくれよ。一人で抱え込んでもだめだ。これからは些細なことでも私たちに相談してから動いてほしい。今度は君に何かあるかもしれないからね。」「そうよ、亮ちゃん気をつけてね。」「姉さんその…、”ちゃん“づけは止めてくれない?」照れくさそうに抗議する亮に「あらごめんなさい。つい、でも、そうね。こんなに大きくなったんだものね。これからは亮くんで…。」「“くん”もいらない!亮でいい!」「わかったわ、亮。」涼禾の回復の連絡を受けるやすぐに双子が中村さんと共に駆けつけ、ひとしきり泣きついた後、夕方には颯太と健人もお見舞いに訪れた。検査の結果特に問題もなさそうなので、翌日のお昼前には退院し、自宅に戻ることができた。涼禾が倒れたことはできるだけ周囲には知られないようにしておいた為、隼翔は会いに来ることはできなかった。その代わり、果奈のプレゼントとカードに付いて細かく調べることができた。あの日、朝になって初めて果奈は隼翔の中京市行きを知ったらしい。彼女はすぐに彼女付きのアシスタントに指示して移動手段を確保した後、瀬川グループの兄の秘書室の者に協力してもらい、会場の確認やプレゼントの手配を依頼した。隼翔より早く目的地に着いてしまった果奈だが、隼翔が移動したのは間違いないので、彼がいつも利用する出口で待っていたということだ。プレゼントが類似したのは、会社と贈答品について取引がある店に依頼したため、時期も近く人気商品ということで重なったのではと言うことだった。では、カードは?そこだけがはっきりしない。カードを添えるように指示したのは果奈だが、書いたのは果奈ではないと言う。送り主を連名にしたことを問いただすと、隼翔がプレゼントを用意できていないのでは、と気を利かせたが、訂正の連絡を忘れた為に起こってしまったミスで他意は無かったと言った。あまり強く追及して、涼禾親子に関心を持たれても困るのでそれ以上は聞けなかった。兄の秘書室の誰かなのか、店の誰かなのかは不明のままだ。以上のことから考えると、やはり果奈か彼女の周辺の人物が関係している可能性が更に強まった。今後も隼翔は言動に気をつけ
Last Updated : 2026-02-20 Read more