「言、われた……けどっ! 京ちゃ、が怪我したって聞かされたら、じっとしていられるわけ……ない……じゃない!」「あ、おいっ、芽生……っ」 ポロポロと涙をこぼしながら訴える芽生を、京介が慌てたようにギュッと抱きしめてきた。そうしてそのまま、「三井……」と低めた声で先ほど労ったばかりの配下の名を呼ぶ。「はい、何でしょう?」「こいつ誘い出すのに、俺が怪我したとか嘘ついたのか?」 京介の威圧的な問い掛けに、慌てたように三井とは別の声が被さった。「お、俺がっ! 独断で嘘つきやした! アニキは知りません!」 京介に抱きしめられている芽生からは見えないけれど、恐らくこの声はマンションに来た木田だろう。「いや、木田に神田さんの誘い出しを任せたのはわたくしです。……咎は自分にあります」 そんな木田をすぐさま庇う三井の声がして、その雰囲気に我慢出来なくなったのだろう。「あのっ。カシラ! 姐さんに聞けばわかると思いますが……俺が彼女をぞんざいに扱ったのをアニキが諌めてくれましたっ! だから……三井のアニキは姐さんを傷付けるつもりなんて微塵もなかったんです! 誓いやす!」 恐らく佐山が、言わなくてもいいのに……と言う罪の告白をしてしまう。「芽生、本当か?」 京介の言葉に、芽生はどう答えたらいいのか分からなくてオロオロと視線を彷徨わせたのだが、どうやらそれを【肯定】と受け止めたらしい。「何があってもコイツに危害を加えるような真似はすんなって言ってあったよなぁ?」 低められた声に呼応するように、芽生を抱きしめる京介の腕に力が込められる。 今にも佐山に殴り掛かりそうな不穏な空気を感じた芽生は、京介の胸をトントンと叩いた。 その振動に、京介が険しい顔のまま自分の方を見下ろ
Last Updated : 2026-02-25 Read more