Lahat ng Kabanata ng 組長さんと年下彼女~今日から同棲始めます~: Kabanata 51 - Kabanata 60

150 Kabanata

14.不機嫌な京介④

「私、家も食べ物も光熱費も……お小遣いでさえ京ちゃんに負んぶに抱っこなのよ!?」「俺が構わねぇって言ってんだから気にするこたねぇだろ」「気にするよ! だってそれじゃまるで子供みたいだもん! 私、ちゃんと自分で稼げる大人だよ? 京ちゃんにいつまでもお子様扱いされるの、ヤダ!」 芽生はもうじき二十三なのだ。それは一般的には大人の女性として扱われる年齢だし、実際京介以外からはそうされている。「ことあるごとに京ちゃんが私のことを娘みたいに扱うのもイヤ! 改めて欲しい!」 幼い頃からの付き合いだから、いつまでも保護者気分が抜けないのは仕方ないのかもしれない。でも、芽生はそんな現状を打破したいのだ。「だから私、ブンブンに無理言ってお金、下ろしに連れて行ってもらったの! もちろんブンブンは反対したし、カムカム近くのATMだって危険だからって却下された」 それで佐山を説得してショッピングモールへ行ってもらったのだと付け加えたら、京介が忌々し気にガシガシ頭を掻いて、堪え切れないみたいに胸の内ポケットから煙草を取り出して咥えた。身に纏っている香りで京介が喫煙者なのは知っていたけれど、今まで芽生の前で吸うことなんてなかったから。彼が初めて自分の前で煙草に火をつけたことに、芽生は戸惑ってしまう。「さっきから黙って聞いてりゃ、ブンブンブンブン煩ーんだよ」「……え?」 煙と一緒にを吐き出された京介の言葉の真意が分からなくて、芽生は落ち着かない気持ちで彼を見上げた。「アイツの名前は佐山だろ。なに親し気にあだ名で呼んでやがる」 万札を差し出したままの手首を京介にグッと掴まれて、ハラハラと紙幣が床に舞い落ちる。それを視界の端に捉えながら、芽生は京介を見詰めることしか出来ない。「そういう不用意な言動のせいで、組ン中でお前ら二人がなんて呼ばれてんのか知ってんのか? あ?」 掴まれたままの手首に力が込められて、
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15.お仕置き①

プレゼントの話をした途端、京介から芽生が身勝手な行動をとったのは佐山にプレゼントを買うための隠密行動だったと勘違いされて、芽生はすぐさまそれを否定しようとした。 「京ちゃん!?」 けれど、芽生が口を開くより先、京介が咥えていた煙草を掴むなり腹立たし気に手の中へ握り込むから……びっくりして言葉を失った。 「何してるの! 火傷しちゃう!」 だって、京介が握りつぶした煙草には、火がついたままだったはずだ。 芽生は、自分がいま京介に怒られている真っ最中で、彼からの誤解を正さなければならないというのも忘れて、京介の手を掴んでいた。 一歩踏み出した拍子に、さっき落っことしたお札を踏ん付けてしまったけれど、今はそんなのどうでもいい。 京介の腕を引いてすぐそこの洗面所へ連れ込むと、握り込まれたままの京介の手へ勢いよく冷水を浴びせ掛ける。ジャーッという流水音が、芽生の心をざわつかせた。 「ね、京ちゃん! お願いだから手、開いて!?」 握りしめられたままでは、患部に水が当たらない。何より京介の手がどのくらいの火傷を負っているのか見えないのが、芽生には不安でたまらないのだ。 なのに――。 芽生が懸命に蛇口下へやった手を、芽生の手ごとグイッと引き上げると、京介がほの暗い表情のまま芽生を見下ろしてくるから。 冷やすべき京介の手はそこにはないのに、鬱陶しいぐらいに水が流れ続けているのが、芽生の心をどんどん不安にさせた。 京介が未だ不機嫌なのはその目を見れば一目瞭然。 今まで京介からこんな冷たい視線を向けられたことのなかった芽生は、正直怯みそうになって……。でも、ここで引き下がるわけにはいかない、と思い直した。 「京ちゃん、何で手、のけるの!? 冷やさなきゃダメだよ」 半泣きになりながら京介の手を、出しっぱなしの水の方へ戻そうと頑張る芽生の腕を、京介がもう一方の手で掴んでくる。 突然のことに芽生がオロオロと京介を見上げたら、抑揚のない声で「脱げ」と命令されて、芽生は一瞬なにを言われたのか分からなかった。 「え……?」 現状も忘れてキョトンと京介を見上げたら、「聞えなかったのか? 脱げっ言ったんだよ」と繰り返さ
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15.お仕置き②

「なぁ芽生。さっきまでの威勢はどうした? 言い訳はもう終わりか?」 すぐ間近。背筋が寒くなるような笑みを向けられて、芽生は京介に言わないといけないことがあったはずなのに……それが何なのか思い出せなくて混乱してしまう。「まぁ話聞く限りじゃ、お前の方が八割がた悪ぃよな?」 あご下を支えるように添えられていた京介の人差し指が、ツツッと流れて芽生の首筋をさする。別に爪を立てられたわけではないのに、ヒリヒリとした痛みを感じるようで、芽生は思わずギュッと目をつぶった。「芽生。お前が俺の言うことを全部いい子にして聞くことができたら、佐山にゃー厳重注意だけで済ませてやろう」 芽生は京介の言葉にハッとして彼を見つめると、「本当!? 私が京ちゃんの言うこときいたら、ブンブンには酷いことしない?」と問い掛けていた。 瞬間、京介の瞳に一瞬だけ剣呑な光が宿って見えた気がしたけれど、「ああ、約束してやるよ」と答えてくれた時にはそんな様子、微塵も感じられなかったから……。 芽生は、きっとあれは気のせいだったんだ、と思うことにした。*** 洗面化粧台にすがるように尻を預けて、京介は芽生をじっと観察する。「あ、あの、京ちゃん。私……」 今日も芽生は京介が選んだ服に身を包んでいる。黒地に小花柄のネルシャツワンピースの上に、黒いロングカーディガン。シャツワンピの首元はスタンドカラーになっているので、上まできっちりボタンを留めればそれなりに温かいですよ、とショップ店員から勧められたのを覚えている。 そのワンピースのボタンを上から二つ外したところで、芽生が戸惑いに揺れる瞳で京介を見つめてきた。「さ、細波さんのニオイが気になるなら……私、あっちでお風呂に入ってくる、から。お仕置きならその後で……」 そう続ける芽生に「入るのはこっちの風呂で、俺の前で裸になるのが罰だ」と、いつも自分が使っている風呂を指定した上で、バカな意地悪をしたくなったのは何故だろう。 芽生は恋仲を否定したけれど、それを差し引いてもやたらと佐山のことを庇おうとするのが気に入らない。
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15.お仕置き③

(バカ娘が!) 泣きそうな顔をして京介をじっと見つめる芽生に、舌打ちしたくなる。だがそんな感情を表に出すことすら、今は忌々しく感じるくらい京介は苛立っていた。 芽生が自分に庇護者へ抱く以上の恋心を持っていることは、京介だってさすがに気が付いている。 だが、堅気じゃない自分が、芽生の想いに応えることだけは絶対にあってはならないと思って、彼女とは一線引いて接しているのだ。 芽生は京介が年の差を気にして手を出さないと思っているようだが、相手が芽生じゃなければ大人の女相手に遠慮なんてするわけがない。ましてや芽生は顔、身体ともに京介にとってかなり好みのドストライクだと言っても過言ではなかった。(けどな、マジで芽生だけはダメなんだよ) 幼いころ普通の生活が出来なかった分、芽生にはまともな男と幸せな所帯を築いて欲しいと、京介は本気で希っている。(いや、バカなのは俺か……) 本当なら芽生が施設を出て独り立ちした時点で、彼女に構うのは自粛するべきだった。 それを何だかんだと理由を付けてダラダラと干渉してきてしまったのは自分の弱さに他ならない。 こんな、〝まとも〟とはかけ離れた裏稼業をしている自分のことを無条件に慕ってくれる小さな女の子のことが、柄にもなく可愛くてたまらなくて……手放せなかったと言ったら組の者に笑われるだろうか。 千崎なんかはその危うさにいち早く気付いていて、ずっと警鐘を鳴らしてくれていたのだが、それを無視してぬるま湯から足を洗えなかった結果が今の不始末だ。 芽生が命を狙われている可能性に気が付いて保護してみたものの、それだって最初から自分が関わっていなければそうならなかっただろう。 芽生の身の安全が確保できたなら、今度こそ彼女とは関わりを断つべきだと覚悟している京介としては、芽生に自分と同じ世界に身を置く悪い虫が付くのだけは看過できない。 芽生と話を重ねれば重ねるほど、芽生が佐山を気に掛けているのを感じさせられて……。どうにかして極道者は|
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15.お仕置き④

「あ? 口じゃ、何とでも言えるだろ。実際、佐山だって俺のモンに手ェ付けたとあっちゃぁタダじゃ済まねぇって分かってるだろうからな。お前もそんなあいつを庇い立てするぐらいの悪知恵、働くだろ」 京介がそう言った途端、芽生が「京ちゃんのバカ!」と叫んで京介から離れた。 そうしてあんなに躊躇っていたのが嘘みたいにボタンを外していくのだ。「お、おい、芽生……!」 さすがに本気で自分の前で芽生を裸に引ん剝くつもりなんてなかった京介は、芽生がストン……とワンピースとともに、その上へ羽織っていたカーディガンを足元へ落したのを見て、慌ててしまう。 目の前にはレース素材の、薄桃色の上下を身に着けた下着姿の芽生がいて……。 彼女が身に纏うブラジャーもショーツも、自分がサイズまでバッチリ把握して芽生へ渡したものなのだが、それを着用した芽生の姿なんて微塵も想像したことがなかった京介は、目のやり場に困った。 上下とも総レースで上はノンカップ。色味も淡い。 結果的に芽生の大きな胸の先端を彩る控えめで愛らしい色付きや、小さめの乳首。恥部の薄い茂みがぼんやりと透けてしまっていて、非常によろしくない状態になっていた。 しかもまずいことに、当の本人がそれに気付いていないようで。 京介は、ほぼ無意識。自分が身に着けていた上着を脱ぐと、芽生に着せ掛けていた。「京、ちゃん?」 視線を外したままの京介から、急に上着で覆われたのだ。芽生だって驚かずにはいられなかったんだろう。 京介の腕の中、芽生が戸惑いに声を揺らせるから。京介はギュッと芽生を腕の中へ抱き締めた。「もう、いい。お前の覚悟は分かった。仕置きは終いだ。風邪ひく前に風呂、入ってこい」 言って、芽生をグッと脱衣所から押し出すと、京介は扉をぴしゃりと閉ざした。 足元に、先程芽生が脱ぎ捨てたままのワンピースとロングカーディガンがわだかまっているのを見て、グッと下唇を噛みしめる。 下腹部が思い切りきざしてしまっているのを自認して、(嘘だろ)と思っ
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16.総入れ替えの勧め①

 結局佐山文至は芽生の世話係から外されたらしい。あれだけ色々あったのだから当然と言えば当然なのだけれど、京介からそう聞かされた芽生は色々と落ち着かない。 何故なら、そのせいで自分の送り迎えを当面は京介が担うと言い出したからだ。(京ちゃん、昨日の今日で私、さすがにあなたのことを意識しまくりなんだけど!) あんなスケスケの下着姿を大好きな人にさらしてしまったのだ。芽生はソワソワと落ち着かない気持ちでお風呂から上がったというのに、京介は余りにもいつも通りで。 ひとり緊張しまくった芽生は、結果的に京介の手のひらの火傷の手当てもし損ねて、自分の不甲斐なさに腹が立った。(考えてみたら京ちゃんが気にしてないみたいなのに、私だけ意識してるのって恥ずかしいよね?) もしかしたら京介が自分に欲情してくれたと感じたこと自体気のせいだったのかも知れない。 そう思い至った芽生は、一晩寝て、あのことはなかったことにしようと心に誓った。 マンションのエレベーター内。昨夜の恥ずかしい件は意識しないと決心してみたものの、こんな狭い空間で京介と二人きりはさすがに緊張して間が持たない。「京ちゃん、ブン……」 階下へ向かう階数表示から視線を外し、京介の様子を気にしながら口を開いた芽生は、無意識にブンブンと言い掛けて京介に睨まれてしまう。「えっと……佐、山さん? はどうなったの? 酷い目に遭わせたり……してない?」 気がそぞろだったとはいえ自分の迂闊さを呪いつつ、慌てて佐山さんと言い換えた芽生だったけれど、慣れない呼び方はやはり落ち着かない。 今朝、朝食の時に京介から「佐山の後任が決まるまでは俺が送り迎えしてやる」と言われたときには嬉しかったのと同時、佐山は無事なの? と気になってしまった。下手に彼のことを口にすれば、京介の機嫌を損ねることは学習済み。聞くべきではないと分かっていたくせに、どうしてもそこだけは確認せずにはいられなかった。 恐る恐る京介の顔色を窺えば、「ああ、お前と約束したからな」と吐息を落とされた。「約束?」
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16.総入れ替えの勧め②

「えっ!? ごめん! もしかして……痛かった?」 京介の言葉に、(抱き付く力が強すぎたかな?)と反省した芽生は、すぐさま腕の力を緩めた。なのに何だか京介の態度がぎこちなく思えるのは気のせいだろうか?「あ、あのね、京ちゃん、昨夜ってもしかして私に……」 ――反応してくれた? 芽生がソワソワしながらそう問い掛けようとした矢先、京介がそっぽを向いたまま言う。「芽生。今日はお前の下着、買い替えに行くぞ」「え?」 確か京介は今日の予定を全てキャンセルしていたけれど、芽生は普通に仕事だ。今のお誘いは終業後、と言う認識で合っているだろうか? それに、そもそも京介から買い与えられている下着は全部で六セットもあるのだ。どれも肌触りが良いレース素材の上質な物ばかりで、着用を始めてそれほど経っていないから、傷んだりもしていない。「京ちゃん、私、一人しかいないよ?」「は? お前みてぇーなのが何人もいて堪るかよ」「もぅ! そんなに下着があっても困るって意味!」 ふと、京介が下着は一度履いたら捨てて新しいものを着用していたのを思い出した芽生は、「私、ちゃんと手洗いして丁寧に扱ってるよ?」と言ってみた。「んな事は分かってるわ」「だったら、どうして?」「あれは! お前にゃ似合わねぇーから、全部破棄して総入れ替えすんだよ!」 何故か怒ったように言う京介に、「そんなの、もったいない!」と抗議した芽生は、即座に京介から「もったいなくねぇわ!」とやや食い気味に切り返されてしまう。 いくら京介からの支給品とはいえ、下着は今や、芽生のものだ。あまりに理不尽な京介の言い分に、『なんでそんなに機嫌悪いの?』と問おうとした芽生だったのだけれど。 折悪しくエレベーターが一階へ着いて、話はそこで頓挫してしまった。*** どうも昨夜見た芽生の下着姿が頭から離れなくて困る。 本当はもっと自然に接したいのに、つい服の下のあれこれを想像してしまって落ち着かない京介なのだ。(最近、|
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16.総入れ替えの勧め③

(結局は俺のせいかよ) テンパっていたとはいえ、芽生にあんな破廉恥な下着の着用を強要してしまったことに、京介は軽い目眩を覚えた。 だからこそ買い替えが必要だと思ったのだが――。 芽生が案外なにも思っていなさそうなことが、何故か無性にムカついた。 *** てっきり会社前まで送り届けてくれたら『また夕方にな?』だとばかり思っていたのに、京介は当然のように運転手の石矢だけを残して芽生についてきた。 「京ちゃん?」 佐山は帰りこそしなかったけれど、車を降りていく芽生を車内から『行ってこい』と見送るだけだったので、(何事かしら?)と小首を傾げた芽生である。その仕草に気付いたんだろう。京介が「ちぃーと長谷川に用があんだよ」とこちらを見ないままに答えた。考えてみれば長谷川社長と京介は幼なじみ。話があっても不思議じゃないかと思った芽生だったのだけれど。 「おはようございます」 事務所の引き戸を開けて挨拶した芽生に「おはよう」と応えてくれながら、 「お? 今日は神田さんの送迎、相良か」 長谷川社長は芽生のすぐ背後へ立つ京介に、即座に気が付いた。 長谷川社長と話し始めた京介を尻目に、芽生はとりあえず自席へと向かう。そんな芽生に、静月が「相良さん、忙しいって話だったのに送迎、珍しいですね」と小声で話し掛けてきた。 芽生が静月に何て答えよう? と迷っていたら、 「あいつの世話係にしてた若い衆が芽生にそそのかされちまって下手打ってな。解任したんだ」 折悪しく、京介があっけらかんと長谷川社長へそんな報告をするものだから、芽生は思わず京介を睨んだ。すぐ隣にいる|静月《し
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16.総入れ替えの勧め④

「要らん世話だ」 結局そんな長谷川社長には京介も敵わないのか、ぼそりと吐き捨てるなり芽生にチラリと視線を投げかけて吐息を落とした。(京ちゃん、なんで私を見て溜め息?) なんだか自分が、物凄く問題児になった気がした芽生である。 長谷川社長は何か京介から相談をされていたから、あんなよく分からないアドバイスをしたんだろうか? 芽生は居心地の悪さを感じながら、そう思った。「――ま、余談はさておきこっからが本題なんだがな、長谷川」 寸の間沈黙が続いたあと、京介が気を取り直したように口を開く。「今日はこいつ、休ませていい?」 芽生をビシッと指さして、いきなりそんなことを言ってくる京介に、芽生は訳が分からない。「あ、あのっ、京ちゃん!?」 芽生が呼びかけた途端、京介にジロリと睨まれて、「お前の意見は聞いてねぇから」と線引きされてしまう。「言い方!」 すぐさま長谷川社長が芽生を擁護してくれたけど、京介はそっぽを向いたままだ。(京ちゃん、子どもっぽい!) 面と向かって言えばややこしくなりそうだったので、芽生は心の中で京介に毒吐く。「――で、どうなんだよ」 京介は、あくまでも可不可のみが知りたいらしい。「え? ああ、それは……まぁ私としては別に構わないよ」 「ごめんね神田さん」と小声で付け加えながら長谷川社長が言って、静月が「僕、神田さんの分まで頑張りますね」と後押しをしてくれる。 さすがにここまでされて、『嫌です』とは言えなかった芽生である。 それに――。 そもそも過程はどうあれこれは、(京ちゃんとデートだぁ♪) 断る理由なんてなかい。***「買い物するならワオンモールがいいな?」 急に仕事を休ませられたのだ。そのぐらいはワガママを聞いて欲しい。 予め京介からそう命じられていたのか、長谷川建設敷地内で待機していた黒塗り高級セダンに乗り込むなり、|芽生《めい
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17.殿様①

 京介とともにワオンモールへ着いた芽生は、いの一番にサービスカウンターへ向かった。「すみません。昨日の夕方なんですけど……」 昨日持ち帰ってしまったプラ製の番号札を恐る恐る女性店員へ差し出せば、ちゃんと取り置きしてあって、無事ラッピング済みのネクタイを受け取ることができた。 店員さんに何度も謝罪した後で取り戻した長細い包みを手に振り返ると、京介と目が合った。「あ、あの……京ちゃん。これ、渡すのはクリスマスでもいい?」 我ながら間の抜けた質問だと思ってしまった芽生である。 でも、バレてしまったのだから仕方がないと開き直ることにした。「ああ、構わねぇよ」 いつもなら芽生の荷物をサッと引き取る京介だが、さすがにそれは手を出さない方がいいと思ったらしい。 芽生が袋へ入れられた小箱を大事そうに抱えているのを見て、京介は何も言ってこなかった。***「じゃ、次は俺の方の用な? 下着売り場行くぞ」 本当に嘘なんかではなく、そのプレゼントは自分用なのだと芽生から意思表示された京介は、何となく居心地が悪くて……言うなりとっとと踵を返す。 別に怒っているわけではないが、いつもなら芽生の歩く速度に合わせてやれるのに、今日はなんとなくそれすら気恥ずかしい。「あ、あのっ、京ちゃ、待って」 芽生の声に立ち止まって振り返れば、京介のあとを子犬のように小走りでついてくる芽生の姿が視界に入って、思わず目を覆い隠したくなった。 芽生は、ちっこくて童顔なくせに、胸だけは一丁前にデカい。走るたびにフルフルと揺れる双丘に思わず釘付けになって、京介は慌てて視線を芽生の足元へと移した。(マジで勘弁してくれ) 昨夜の婀娜っぽい芽生の下着姿を思い出して、危うく股間が反応しそうになった京介は、不愛想な表情のまま芽生の手を握る。「ホント、お前は鈍臭ぇな」 憎まれ口を叩いていないと要らないことを考えそう
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