「なぁ芽生。お前、今までもそんなん着けてたのか?」 頑なに今のままでいいと言われて、実はそういう下着に慣れているのか? となんとなくムカついた京介は、よく考えもせずそんなことを聞いてしまった。 途端芽生から「京ちゃんのエッチ!」と反撃されて言葉に詰まる。「男がスケベで何が悪い」 悔しまぎれにそう言ったら、キョトンとされた。「ね、京ちゃん。ひょっとして……私にも、そういう気持ちになってくれたり……する?」(この娘は、公共の場で何てことを聞いてくんだよ!) 『今まさにヤバかったわ!』という言葉を呑み込んで、『少しは恥じらいを持て!』と言い掛けた京介だったけれど、存外芽生の表情が真剣で、茶化せなかった。「お前も……一応女だろうが」 〝一応〟にわざとらしく力を込めたが、『そうなる』と答えたも同然ではないか。苦々しくそんなことを思いながらも、京介はこの話は終わりだとばかりに話題を変える。「下着は……金渡すから自分で好きなの選べ」 店の前まで付き添いは必要だろうが、案外千崎辺りなら芽生も気負わずにいられるんじゃないだろうか。 芽生に言ったら『異性な時点で一緒!』と怒られてしまうだろうに、そのことに気付けない程度には、京介は普通の女の子の乙女心に疎かった。「だから! 京ちゃんがくれたのでいいって言ってるのに」「俺が! 落ち着かなくてイヤなんだよ。お前があーいうイヤラシイの、身に着けてんの」 テンパりすぎていて、芽生がそのセリフを聞いた瞬間、「そっか。京ちゃん落ち着かないんだ……」と嬉しそうにつぶやいたことにも気
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