All Chapters of 腐女子の私、推しカプのはずの美人上司に抱き枕認定されました。: Chapter 51 - Chapter 52

52 Chapters

第五十一話:疑惑

「それ、女よ!」その日、仕事終わりに秘書課の小川さんと経理の安川さんに誘われて、ご飯に行ったときのことだった。「女って……お姉さんだから、女性ですよ?」と答えた私に、安川さんと小川さんが同時にコケる仕草をした。「違うわよ! 浮気しているのか、こずえが浮気相手なのか分からないけど、もう一人女がいるのよ!」テーブルを叩き、怒り心頭の小川さん。「待って、ひーちゃん。それは早計すぎるよ」小川さんを宥める安川さん。「で、こずえ的にはどう思うの?」肩で息をしながら、小川さんにそう聞かれた。「私は……れ、彼を信じたいです」そう答えた。「ただ……夜のアレだけの関係みたいになってて、ちょっと嫌かな……とは思ってて」えへへっと笑いながら、重くならないように話したつもりだった。……そう、つもりだったんです。しかしその瞬間、二人の目が同時に据わった。「はぁ? 絶倫ヤバ雄、デートしないくせにやることやってんの?」「はぁ? 絶倫ヤバ雄のくせに、うちらの木野ちゃんをなんだと思ってるの?」二人の顔が……怖いです。実際、実家に帰るようになってから、麗さんが私にひっつく頻度は上がっていて。最近、ソファーに一人でゆっくり座った記憶がない。必ず麗さんの前に座らされて、バックハグされた状態でソファーに座っています。夜も……実家から帰ってきてからは激しいと言いますか……何度か本気で殺されるんじゃないかと思いました。麗さんにとって、私に触れることが精神安定剤代わりだと分かっているものの、やっぱり普通に過ごす時間も欲しいんですよね。「はぁ……」一つ溜め息をつくと、「あ! ごめん。一番傷付いてるのは、こずえなのに……」私の溜め息をどう受け取ったのか、安川さんと、怒涛の絶倫ヤバ雄クレームを言いまくっていた小川さんが、私の顔を見て呟いた。「木
last updateLast Updated : 2026-03-15
Read more

第五十二話:ラスボス登場?

翌日、会社に行くと、何故か野宮部長が飛んできた。「こずえ、指輪外せ!」いきなり言われて「え?なんでですか?」と聞いた瞬間、麗さんからLINEが入った。『こずえちゃん、今だけ指輪外しておいて!』鳩がごめんねと謝っているスタンプが飛んでくる。理由はよく分からないけど、私は指輪を外して鞄の内ポケットに入れた。「おはようございます」事務所に入ると、何故か麗さんにべったりくっついている綺麗な女性が見えた。「あなたは、この部署のかた?」「はい」私の頭からつま先まで眺めると、鼻で笑われた。「良かった~。この部署には、麗の好みのタイプが一人もいなかったわ。麗、モデルみたいな人が好きだものね。歴代の彼女、みんな綺麗だったものね」その話を聞いて(そりゃあ、そうだよね)と納得していると「あら、もしかして貴生の彼女?」なんて言い出した。「その服、麗子さんのお店の服よね」事務所内がザワッとして、女性の視線が痛いです。「はぁ?違うだろ。それより、部外者は帰れよ」野宮部長が麗さんのお姉さんを睨んだ。「嫌よ!麗の女を見つけに来たんだから!」そう叫んだ麗さんのお姉さんに「はぁ?麗の女?いるわけないだろ」野宮部長はそう言うと「麗は俺の女だから」そう言って麗さんの腰を抱き寄せると、みんなの目の前で頬にキスをしたのだ。女子社員、全員心のシャッターを切っていたのを感じました!「バカじゃないの!」怒り出した麗さんのお姉さんに、麗さんは俯いて「貴生、みんなの前で……恥ずかしいじゃないか……」と、野宮部長の肩に顔を埋めた。ブラボーです!麗さん、貴生さん!全私がスタンディングオベーションしていると「そんなふうに誤魔化しても、必ず見つけ出すから!」捨て台詞を吐いて、お姉さんは事務所を出て行こうとした。「麗!なにしてるの?さっさと私を家に送りなさいよ!」すると野宮部長が電話をして「あ、お袋?こっちに麗奈が来てるんだわ。撤収よろしく」そう言うと、麗さんをバックハグして「悪いけど、麗は俺のなんで……」と言って、お姉さんにシッシッと手を振る。すると「麗……酷いわ!」と言うなり、突然倒れた。「姉さん!」「麗、麗は私を見捨てたりしないわよね?」慌てて倒れたお姉さんを抱き起こす麗さんに抱きつきながら、そう呟いた。その瞬間、女子社員
last updateLast Updated : 2026-03-16
Read more
PREV
123456
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status