鳩村課長と野宮部長は頭を抱え、それはもう……深くて長~い溜め息をついた。 「?」首を傾げる私に 「貴生……僕は人生で初めて、きみに同情したよ」そう呟いた。そして、どうやら私が妄想に耽っている間に、三人で寝ることになったらしい。野宮部長はナイトウェアに着替えに、一旦、退室。鳩村課長は私に 「良い?僕が眠ってしまった後、貴生に何かされそうになったら、遠慮なく僕を起こして良いからね」と、何故か念を押された。 「はぁ……?」首を傾げる私に、鳩村課長は深い溜め息をついてから 「……木野さんは、好きな人とかいないの?」そう呟いた。 「好きな人……ですか。私はこんな感じなので、男の人に好かれないですから」ヘラッと笑う私に、鳩村課長が首を傾げた。 「こんな感じって……前にも言ったけど、木野さんは可愛いよ?」真顔で言われて、一瞬ウルッとしてしまう。そんな私に気付いたのか、鳩村課長が私の頭を優しく撫でると 「なんでそんなに自己評価が低いのかは分からないけど、仕事は真面目だし、いつもニコニコしていて愛嬌がある。気難しい経理部の村中課長だって、木野さんの事を可愛いって言っていたよ」そう言われて、私は笑顔を作り 「小野君がお昼休みに言っていた言葉……、あれ、初めてじゃないんです」と答えた。 「え?……あいつ、日常的に言ってたのか!」怒り出した鳩村課長に 「違うんです! 私、女子校に行ったのは……小学校の時、男子にデブスって言われて、虐められてたんですよね。それで、毎日、泣いて帰って来る私を見兼ねて、両親が私立の女子校に入れてくれたんです」そう言って小さく笑った。 「木野さん……」 「だから、今でもちょっと男の人が苦手で……」えへへって笑いながら呟いた瞬間、鳩村課長がふわりと優しく抱き締めて 「木野さん、無理に笑わなくて良いんだよ。木野さんの魅力に気付かないバカ共は無視だよ、無視。少なくとも、僕も貴生も……木野さんは可愛いと思っているよ」こんな言葉を推しに言われた
Last Updated : 2026-02-14 Read more