* * * * ――翌日の午前中に、あたしはナルミさんにメッセージアプリで連絡を取った。 両親にも昨日のうちに、今日正樹さんの実家へ行くことを伝えてある。父は「お前ひとりで大丈夫なのか」と心配そうだったけれど、飯島弁護士が同行して下さることを伝えると「それなら安心だ。頼もしい」と父も安心してくれた。 〈今日、午後から藤木家へ乗り込みます。ナルミさんも来て下さい。 藤木家の住所は分かりますか?〉 〈分かりますよ。これでも秘書ですから。 ご実家へ伺ったこともあります。 わたしは何時ごろに伺えばよろしいですか?〉 〈二時ごろで大丈夫だと思います。 まずはあたしに同行して下さる弁護士の先生の説明がありますから、ナルミさんの出番はその後です。 よろしくお願いします〉 〈了解しました〉 「――よし、ナルミさんへの連絡はこれでオッケー。そういえば飯島さんって、ウチの場所知ってたかな? クルマで迎えに来てくれるって言ってたけど」 多分知らなかったと思うので、念のため、飯島さんにもショートメッセージであたしの実家の住所を送っておいた。 母と二人で作った冷やし中華で昼食を済ませ、出かける支度をしていると、玄関のドアチャイムが鳴った。 「――はい」&nbs
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