All Chapters of 幸せになりたくて…… ~籠の中の鳥は自由を求めて羽ばたく~: Chapter 11 - Chapter 20

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元カレとの新しい日常 Page3

「大智……」「オレならもっと、お前のこと幸せにしてやれる。その自信があるから。……だからお前が早く自由になれるように、できることはやってみるよ。とりあえず、今日からは同じ会社の仲間としてよろしく」「うん。……あ、そうだ。会社では大智のこと何て呼んだらいい? やっぱり社長?」 彼の会社で働けることになったのはいいけれど、会社のトップである彼のことを何て呼べばいいんだろう? 「大智」と名前で呼ぶのは公私混同な気がするし、会社では社長と社員という関係になるわけだし。「いや、社長は……ちょっと堅苦しいかな。ウチは役職とか序列とか何もなくてみんな対等だからさ。この際、お前が元カノだってバレてもいいなら大智でいいけど」「分かった。じゃあ会社でも大智って呼ぶよ」「オッケー。――もうすぐ着くぞ」「うん。どんな会社なんだろ……。楽しみだなぁ。あと、ちょっと緊張する」「そんな緊張することねぇよ。会社の雰囲気は大学のサークルみたいな感じかな。みんな和気あいあいとしてて、賑やかで楽しいよ。男女半々くらいの割合だけど、セクハラするようなヤツは一人もいないし。つうか、いちばんセクハラしそうなのはオレだし」「あははっ」 あたしはまた笑った。でも、結婚前に勤めていた商社で実際にセクハラに遭っていたから、大智に何をされたってセクハラだとは思わない。 むしろ、彼には付き合っていた頃みたいに色んなことをしてほしいとさえ望んでいる。   * * * * ――大智の会社・〈Oプランニング〉が入っているビルは、麹町の一等地の一画に建っている。でも、さすがにまだ自社ビルを構えるほどではないか……。「ウチの会社は、ここの五階1フロアー全体を借りてる。個人で経営してる会社にしてはけっこう広いだろ?」「うん、スゴいねー。あたし、もっと小ぢんまりしてると思ってた」「まぁな。頑張って広い物件借りたんだよ。最初は賃貸料払うだけで精一杯でさ、給料はオレの個人資産から払ってたけど。今は収益も上がってきたからかなり余裕があるんだ」 だからこそ、彼は今このタイミングであたしにここで働かないかと声をかけてくれたんだろう。「勤怠の管理は社員証でやってるから。それがIDで、出勤した時と帰る時にこのリーダーにタッチすること。いいな? これを忘れたら、給料の計算が面倒になる
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元カレとの新しい日常 Page4

「――はい、みなさん注目ー! 今日からこの会社で一緒に働いてくれる、新しい仲間を紹介しまーす。藤木里桜さんです」 ミーティングルームの一番前に立つよう言われたあたしは、大智に転校生のような紹介をされた。「えっと……藤木里桜です。旧姓は田澤で、指輪は外してますけど一応既婚者です。よろしくお願いします」 あたしがペコッと頭を下げると、平均年齢が低そうな――多分みなさん、あたしや大智と年齢変わらないんじゃないかな、くらいのスタッフのみなさんが盛大な拍手で迎えてくれた。あ、よく見たら四十代くらいの男性もいた。多分、大智が他の会社から引き抜いてきた人だろう。 この会社のスタッフは全員で四十人らしく、今出勤しているのはそのうち半分くらい。大智の話だと、この人たちがほぼレギュラーメンバーということらしい。「里桜は元々オレの知り合いで、先週まで町の印刷屋で事務のパートをしてたんだけど。オレがスカウトしてきたんだ」「大智さん、知り合いってもしかして元カノさんですかぁ?」 肩までの長さの髪をオレンジ色に染めた、ノリのよさそうな女性が案の定あたしと大智の関係を冷やかしてきた。彼女はまだ二十二、三歳くらいで、多分ハーフじゃないかと思う。「ルナちゃん、ご明察。実はそうなんだよ。なぁ、里桜」「うん。大学時代に付き合ってたんだけど、就活のバタバタでなんかすれ違っちゃって、そのまま自然消滅しちゃったの」 〝ルナちゃん〟と大智から呼ばれた彼女に、あたしも正直に打ち明ける。この会社のお仲間になら、多分話しても大丈夫だ。 「里桜、彼女は佐伯ルナちゃん。二十三裁で、アメリカ系のハーフ。ここのエンジニアの一人だよ」「里桜さん、よろしく~♪ めちゃめちゃキレイでうらやま~。いいなぁ」「よろしく、ルナちゃん……って呼んでいい?」 あたしは空いていた彼女の隣に腰を下ろした。さっそく仲良くなれそうな人ができて、気持ちが楽になる。「もちのロン♪」 大智は他のメンバーのみなさんも一人一人紹介してくれて、あたしが早く社内に融け込めるように取り計らってくれた。「――じゃあ、今朝のミーティングは以上でーす。解散!」 ミーティングルームを出たみなさんは、おのおのノートパソコンやタブレット端末、スマホを手に
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元カレとの新しい日常 Page5

「それでいいよ。あたしにできることだったら何でも手伝う」 ――というわけで、初日のあたしの仕事が始まった。まずはメンバーのみなさんから集まったという提案書をまとめて、アンケート用紙を作ることから始める。他にも、取引先に提出する企画書の最終チェックとか、かかってきた電話の応対とか。 他の人の端末に不具合が出た時は、その復旧方法を教えてあげたりとか――あたしもプロというわけではないので、分かる範囲で、だけれど。  仕事用には、ちゃんと自前のノートパソコンを持ってきている。普段、ネット投稿用の小説を執筆しているパソコンだ。   * * * *「――里桜、腹減ったな。一緒に昼メシ行かねぇ? ちょっと連れていきたい店があるんだけど」 お昼の十二時過ぎ、大智からランチに誘われた。彼は普段、どんなお店でお昼を食べているんだろう? あたしも手作りのお弁当を持参しているわけではないし、お供しようと思った、「うん、行く。待ってね、この作業がもうすぐ終わるから……」 キリのいいところでデータを保存し、パソコンの電源を落とすと一応サイフやスマホなどを小さなバッグにまとめて席を立った。「……うん、オッケー。じゃあ行こう」 彼が連れて来てくれたのは、オシャレなカフェとかレストランではなく、会社のビルからほど近い、別のビルの一階に入っている一軒のラーメン屋さんだった。カウンター席のみ五~六席の、小ぢんまりしたお店だ。「大智って相変わらずラーメン好きなんだね。大学の頃もよく一緒に食べ歩いたなぁ」「うん、まぁ。でも、ここに里桜を連れてきたかった理由はそれだけじゃねぇんだ。カウンターの上の方見てみ?」「ん? これって……注文用のタブレット?」 そこにあったのは、よく回転寿司チェーンの店内に設置されている注文用の端末。そういえば、ウチの会社の業務内容って確か……。「そう。実はここの店にタブレットの設置を勧めたの、ウチの会社なんだ。つまりここは、〈Oプランニング〉の大事な取引先っつうワケ」「なるほど」「大沢さんにタブレット入れてもらってから、店としても色々助かってるんすよ。注文間違いのクレームもなくなったし、店員の業務の負担も減ったし。――あ、ウチの店、お冷やはセルフなんで」 三十代半ばくらいの店主さんが口を挟む。ウチの会社の仕事が、飲食店でも役に立っているなんて嬉
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元カレとの新しい日常 Page6

「サンキュ。……なんかゴメンな、里桜は秘書でもカノジョでもないのに」 「あたしはカノジョのつもりだけど。……先週、大智と再会してからね、どんよりグレーだったあたしの毎日がちょっと明るくなったの。あなたのおかげで今すっごく楽しいの」  大智と一緒にいる間は、家でのイヤなこと――夫や姑からの理不尽な扱いのことを忘れていられる。まだ一日目だけれど、大智に誘われて始めたこの仕事は楽しいし、ここ数日は趣味のネット小説の投稿も筆ノリがいい。 お料理の腕も上がったのか、ここ二~三日は食事の時、あの人もほんの少しだけ反応を示すようになってきた。これは別れるつもりのあたしにとって誤算だったけれど。 「……里桜、もしお前さえよければ……だけどさ」 「ん? なに?」 「……いや、ここではちょっと。店出てからでもいいか?」 「……? うん」 「――すいません、店長。お勘定」 「はい。合計で二千百五十円ね」  支払いは二人分まとめて大智がカードで済ませてくれた。あたしは自分の食べた分だけでも返そうと思ったけれど、大智は受け取ってくれない。 「……ねえ大智、さっきお店の中で言いかけたことなんだけど」  あたしは彼に、あの話の続きを促す。彼は一体、何を言おうとしたの? 「ああ、あれな。――あのさ、里桜。お前さえよかったらなんだけど……。オレと元サヤに戻る気ないか?」  それはあたしがいちばん彼から聞きたかっ
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夫の知らないあたし Page2

 ――オフィスへ戻ると、あたしは仲間たちの目を憚って大智と繋いでいた手を解き、二人で社長室に入った。 サポートデスクの椅子に座ると、まずはコスメのポーチを取り出し、大智のいる前でコンパクトを開いて口紅を直す。彼とのキスを隠すように。 午後からも午前と同じような仕事をこなしつつ、午後から出勤してきたメンバーを大智に紹介してもらった。 この会社のスタッフは正社員ばかりかと思っていたら、学生のアルバイトスタッフも何人かいるらしい。でも、みんなあたしよりパソコンやタブレットをバリバリ使いこなしていて、何だか置いてけぼりを食らったような気持ちになる。若いっていいなぁ……。二十代前半と後半じゃ、どうしてこうも違うんだろう? ……と、そうこうしているうちに時刻は三時半になっていた。「……大智、あたし、そろそろ帰らないと」 少々名残惜しく、この会社のボスに声をかける。 覚えたい仕事はまだまだいっぱいあるけど、あたしは一応主婦である。帰ってから家事もやらなきゃいけないし、夫の帰りに間に合わせて夕食の支度もしないといけない。「そっか、もうそんな時間か……。分かった。里桜、初日お疲れさん。――今日一日どうだった?」「うん。すごく楽しかったよ。あたし、ここで大智と一緒に働くって決めてよかった」 まさか、入社初日から大智とまた付き合い始められるとは思っていなかったけれど。それを除いても、今日はなかなか充実した一日だった。 藤木家に嫁いで半年間、社会からほとんど離れて虚しく過ごしてきたそのブランクが、少しでも埋まった気がしたから。あたしだってちゃんと、社会の役に立つんだという自信を取り戻せた、というか。「そっかそっか。じゃあ、気をつけて帰れよ。また明日な。……明日は、何時ごろに出勤できる?」「う~ん、今日よりはちょっと遅くなると思うけど。できるだけ早めに来るつもり」「了解。じゃあ、明日も待ってるからな」「うん! じゃあお疲れさま」 あたしは社長室を出ると、外していた指輪をはめてから他のメンバーたちに「お先に失礼します!」と声をかけて、退勤の打刻をした。   * * * * ――帰りは東京メトロを乗り継いで赤坂に戻り(あらかじめ通勤定期は買ってあった)、夕食の買い出しをすべく自宅マンション近くのスーパーに立ち寄った。「んーと……、今日は魚にしよ
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夫の知らないあたし Page3

   * * * * ――今日は筆の進みがよく、夕方五時ごろから書き進めて一時間くらいで二千五百字も書けた。合間に夕食の下準備を挟んでも、だ。「……はぁ~~っ、書いた書いた! 疲れたぁ」 思いっきり伸びをしていると、玄関チャイムが鳴って正樹さんが「ただいま」と言いながら入ってきた。「あ、帰ってきた。おかえりなさい」 あたしも一応妻らしく、玄関まで出迎えにいく。さすがに三つ指ついて、まではしないけれど(そこまでしてやる筋合いもないし)。「里桜、ただいま。……お前、今日から仕事じゃなかったのか?」「家のことをやるために早めに帰って来たんです。言ったでしょう? ウチの職場はフレックスタイム制だって」 まるで「どうしているんだ」とでも言いたげな夫に、あたしは鬼の首でも取ったみたいに言い返した。「夕飯、すぐできますから。今日は鮭のムニエル・野菜あんかけソースがけと小松菜とちくわのごまペースト和えです」「うん、いいな」 ありがとうの一言もなく、彼は寝室へ着替えに引っ込んでいこうとする。けれど、ダイニングテーブルの上に閉じた状態で置かれているパソコンに気づき、眉をひそめた。「……また、あの下らない小説を書いていたのか? やめろと言ってもやめる気はないんだな」「やめませんよ、あたし。楽しみにしてくれてるファンがいるんで。あと仕事もね。――じゃあ、ゴハンの支度します」 高らかに宣言して、あたしはキッチンに立った。「仕事を辞めろとは言ってない!」と文句を言いながら、夫は寝室へ入っていく。 ――夕食の時、正樹さんが珍しくあたしに話しかけてきた。「里桜、新しい会社はどうだった?」「楽しい職場ですよ。若い人が多くて活気があって、みんな仲良くしてくれて。それに――」「それに?」 社長はあたしの元カレで、また付き合うことになったと言ったらこの人はどうするだろうか? 一瞬そう考えたけれど、このタイミングで言ってしまうとこちらの分が悪くなるのでやめておく。「いえ。ネット関係の仕事って初めてなんですけど、けっこうやり甲斐あるなぁって思ったんです。今の時代、需要が絶えないジャンルですから」「……そうか。お代わりを頼む」「はい」 彼があたしにどういうわけか関心を示し始めたことに戸惑いながら、彼の少し大きめのお茶碗を受け取った。 ……っていうか、お代
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夫の知らないあたし Page4

    * * * * ――就寝前、正樹さんがお風呂に入っている時に大智から電話がかかってきた。ちなみに、あたしは先に入浴を済ませていた。「もしもし、大智? どうしたの?」『里桜、遅い時間にゴメンな。今、話してて大丈夫か? マズかったら明日会社ででもいいけど』「ううん、大丈夫だよ。あの人、いまお風呂に入ってるから」 ……あれ、この感じってなんかいかにもな不倫っぽくていいんじゃない? 夫がいつ戻ってくるかっていうスリルがたまらない!『そっか。じゃあ用件だけ手短に話す。――飯島さんとさっそく連絡取れたから、お前ん家の借金について調べてくれるように頼んだよ。時間かかるかもしれねぇけど、やってみるってさ。もし費用かかっても、その分はオレが負担してやるから。お前は返さなくていい』「そうなんだ。大智、ありがとね」『いや、お前を救うためならどうってことねぇよ。これからも、どんな小さなことでもいい。家とかダンナと何かあった時は、何でもオレに相談してくれよな。必ず力になるから』「うん。ホントありがと。大智は今でも、あたしの頼りになる自慢の彼氏だよ」 ガラガラ、とバスルームのガラスのスライドドアが開く音が聞こえた気がする。もうすぐあの人が寝室に戻ってくる!「――あ、ゴメン! あの人、もうお風呂上がったみたいだから」『分かった。じゃあ里桜、また明日会社でな』「うん。じゃあね」 慌てて電話を切り、電源を切ると、パジャマ姿の正樹さんがバスタオルで髪を拭きながら戻ってきた。セーフ! ドライヤー、明日から洗面台のところに置いておこうかな。そしたらもうちょっと時間稼ぎができるし。「……里桜、なんかさっき、この部屋から話し声が聞こえた気がしたんだが。電話でもしていたのか?」「あ……、はい。会社の人からかかってきてたんです」「…………そうか」 彼はコンセントにドライヤーを繋ぎ、濡れた髪を乾かし始めた。「それじゃ、あたしは今日疲れたので先に寝ますから、おやすみなさい」 あたしはスマホを持ったまま、さっさと自分のベッドに入ってしまう。正樹さんとあたしはベッドが別々なのだ。 寝たふりでもしていないと、この人に求められてしまう。新婚二日目の夜、避妊を求めたけれど「どうして夫婦なのに避妊する必要があるんだ」と突っぱねられたため、こうして自分で防衛するしかなくなった
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夫の知らないあたし Page5

〈大智、ホントにファンだったんだね。すごく嬉しい♡ 「いいね」がいつも励みになってるよ。書いててモチベ上がるしね♪ これからも頑張って書くから、ずっとファンでいてね。〉 スタンプだけでもよかったけれど、返信もした。スタンプにも返信にもすぐに既読がついて、次のフキダシが出てきた。〈当たり前じゃん! オレはこれからもずっとお前のファンだし、いちばんの味方だよ。 じゃあまた明日、会社で会おうな! おやすみ〉 あたしは「おやすみなさい」という同じキャラのスタンプを送信して、スマホの電源を落とした。  隣のベッドからは、正樹さんの寝息が聞こえてくる。イビキをかくような人じゃないのでまだマシだった。 この人に抱かれる気はないけれど、あたしだってひとりの大人のオンナだ。性欲はそれなりにある。ただ、相手は選びたいだけで。「……あたしだって、抱かれるならこんな人より大智がいいよ」 たった三年会っていなかっただけで、彼はすっかりセクシーな大人のオトコになった。キスされた時のドキドキが甦ってくる。 今の彼は、あたしをどんなふうに抱いてくれるだろう? 夫が寝ている隣で、ひとりで勝手に妄想するくらいはいいよね。 ベッドの中でルームウェアであるタオル地のワンピースの裾をまくり上げ、そっとショーツの中へ手を忍ばせる。声を上げたら夫が起きてしまうかもしれないので、唇を嚙みしめて声を押し殺し、割れ目の間に指先を滑り込ませた。「…………んっ! ……んんっ」 肉芽の先端を指の腹で押し潰すと、快感に心が震えた。正樹さんは初夜にもこんなことはしてくれなかったので、あの後もあたしはこっそりとこうやってオナニーをしていた。 何度もこうしていると、奥からじんわりと蜜が溢れてくる。あたしは指先に蜜をまとわせ、芽の先端をクリクリと転がす。「……んぁぁっ! ぁっ、あっ! ぁあっ!」 思わず小さく喘ぎ声が漏れてしまったけど、幸いにも正樹さんはぐっすり夢の中だ。 先端が痺れたようにジンジンしてくると、指先を蜜穴へ挿入させ、二本にして折り曲げ、入り口付近のもっとも感じやすいポイントを攻めた。「……あぁっ、あっ、あ……、あ……」 大智も付き合っていた頃、エッチの前戯としてよくこうしてくれた。あたしの細くて短い指じゃ物足りない。あの長くてしなやかな指で、またこうしてほしい。
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夫の知らないあたし Page6

「……これ以上ベッドの中ではできないな。お風呂場に行って続きをしよう」 一糸まとまぬ姿になってバスルームに入ると、長い髪をヘアクリップでまとめてからバスタブの縁へ両足を大きく開いて腰かけ、レディスシェーバーの柄の部分を大智の雄芯に見立てて蜜壺へ挿入させる。ナカは蜜で溢れてトロトロになっているので、抽挿もスムーズで痛みもない。「……ぁあっ、ああん♡ ……あっ、あっ、ぁあっ♡」 バスルームの壁に、あたしの喘ぎ声がこだまする。ドアはピッチリ閉めてあるので外に声が漏れる心配はないだろうけど、もしあの人がトイレにでも起きてきたら……と思うと背徳感でゾクゾクして、快感がよりいっそう引き立てられる。「あっ、あぁん♡ あ……っ、ぁあ……っ♡ あ……っ、気持ちいい♡ たまんない……っ」 大智ともたまに、こうしてバスルームでしたっけ。バスタブの中で正面から……とか、洗い場でシャワーを浴びながらバックから突かれる、とか。あたしが跨って彼が下から突き上げてくる、とか。「バックからはムリだけど……っ、下から挿れるのはできるかな……」 あたしは立ち上がり、バスタブの縁に左手で掴まって腰をかがめ、上向きに挿入る角度でシェーバーの柄を挿れてみた。この角度だと、ちょうど気持ちいい角度で柄の平たい部分が穴の内壁にこすれるのだ。「……んぁっ、ぁあっ♡ あっあっ♡ あ……っ、もう……ダメ……っ」 手を動かし続けていると、二度目の絶頂が近くなってきたので、シェーバーを置いてフックからシャワーヘッドを外した。ちょっと熱めのお湯を出すと、下からグチュグチュの秘部に――特にもっとも敏感な芽の先端に直射する。「…………あぁぁ……っ!」 目の前に火花が飛んだ少し後、ブシュッ、ブシュッと潮を噴いた。 こんなに淫らなあたしを、あの人は――紙切れ一枚で繋がっただけの夫は知らないはず。だって、あたしはあの人との性行為を、初夜のたった一度きりで拒み続けているのだから。 知っているのは大智だけだ。そして、あたしがネットに投稿しているのも実はTL小説である。大智もそれを承知のうえで読んでくれているし、応援してくれているのだ。書いている内容には一部、彼と実際にしたことも含まれているから。 思いっきりオナニーで気持ちよくなってスッキリしたところで、あたしは秘部をキレイに洗ってからバスル
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