「――あのね、玲奈。今言ったデートプラン、直也くんに『色気ないよね』って言ったら彼何て言ってくれたと思う?」 「いや、分かんないけど。言ってくれたってことは、由衣はそれが嬉しかったってことだよね?」 彼女はあたしの言ったニュアンスから、それがあたしにとって喜ばしい言葉だったと読み取ってくれたみたいだ。 「うん。『由衣にその気がないならムリにとは思ってない。俺はお前の意思を尊重してやりたいから』って言ってくれた。やっぱり彼、幸樹さんとは違うなぁって思ったよ」 「そっか。幸樹さんだったら、『それだけか』って不機嫌になりそうだもんね。あの人、由衣を無理やり手込めにしたこともあったでしょ」 玲奈が幸樹さんに嫌悪感丸出しで、口をへの字に曲げて言う。あたしが幸樹さんから物理的なDVだけでなく、性暴力を受けていたことも彼女は知っているからだ。 「うん……。直也くん、紳士的なんだよね。あたしのこと大好きだからこそ、無理やりキスしたりもしないし、すごく大事にしてくれるの。大事にしてくれすぎて、あたしの方が申し訳なく思っちゃうんだよね。あたし、直也くんが求めてくれたら受け入れてもいいかなって思ってるんだけど……。男に対してトラウマがあること、彼も分かってくれてるみたいだからそれもなくて」 「う~ん、難しいよね。直也さんは由衣と付き合う以上、責任もって接していこうって思ってるんじゃないかな。由衣の仕事も応援してくれてるから、自分が由衣の足枷になっちゃいけないって思ってるのかも」 「足枷って……、たとえば予期せぬ妊娠とか?」 「まあ、そんなところかな。でも彼なら、万が一あんたが妊娠してもちゃん
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