All Chapters of 元カレの宿敵の腕で幸せになります!: Chapter 401

401 Chapters

第401話

「黙れ。当時、姉は俺のために、あの寝たきりのやつの面倒を見ながら、こっそり薬をすり替えて手に入れた金だって、全部お前が握ってるんだろ?お前、本当何も分かってないな。姉がまだ生きていたなら、目を覚ましていようが、眠ったままだろうが、ずっと相手から金をもらい続けられるんだ。だから言ってるだろ。お前は視野が狭いんだよ。姉は今こうして昏睡状態でも、俺たち小松家にとってはまだ金のなる木なんだ。お前なんかに、姉のことをあれこれ悪く言う資格はない。自分のことだけ気にしてろ」「小松金吾(こまつ きんご)、あんた馬鹿なの?お義姉さんが人の薬をすり替えたことなんて、もうとっくにバレてるに決まってるじゃない。その相手は今、自分は関係ないと証明するために、お義姉さんを殺そうとしたんでしょ。お義姉さんがこうして寝たきりになっているのに、まだお義姉さんを利用してお金をもらおうとしてるの?そんな都合のいい話があるわけないじゃない」「もういい、お前は黙ってろ。お前みたいな女に何が分かるんだよ。まあ見てろって。たとえバレたとしても、姉にはまだ利用できる切り札が残ってる。最後にもう一度、金を絞り取れるんだ」録音は、そこで終わっていた。しかし、その内容から分かることは少なくなかった。杏奈の弟夫婦の会話を聞いた夏樹は驚きを隠せなかったが、真っ先に咲夜のことを思い浮かべた。彼はゆっくりと口を開いた。「今日花江さんを訪ねた理由は二つあります。一つは、私が本当に何も知らなかったことを伝えるためです。もう一つは、この音声を録音したことを伝えるためです。花江さんにとって、きっと役に立つと思います。私がお父さんのためにできることは、これくらいしかありません」夏樹は雅紀の主治医だった。しかし、雅紀の診療に携わる中で、二人の間には医師と患者という関係を超えた、ある種の絆も生まれていた。医師として、夏樹はこれまで数え切れないほどの生死に立ち会ってきた。何百、何千という命の終わりを見届けてきた彼なら、とうに慣れていてもおかしくなかった。それでも、夏樹は人の痛みに寄り添いすぎるほど優しい人間だった。自分の手の中で救えなかった患者が出るたび、家族が声を枯らして泣き叫ぶ姿を目にすると、いつも胸が締め付けられるような苦しさを感じていた。そんな時、いつも雅紀は傍らで文
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