言い捨てるなり、律は通話を一方的に切った。現在の展望技術など、風前の灯火に等しい。間もなく奴らは倒産を宣言し、桜井雅也もただの一般人に成り下がる。そうなれば、あいつをどういたぶろうと、俺のさじ加減一つだ。間もなく、「展望技術が倒産する」という噂が社内の人間から外部へ漏れ始めた。最初は誰も信じなかったが、たった一日で事態は急速に悪化し、従業員や取引先の間でパニックが広がり始めた。数え切れないほどの取引先が雅也の携帯を鳴らし、倒産の真偽を問いただそうとした。しかし、何度かけても電話が繋がることはなかった。彼らの心に確信めいた恐怖が芽生え、噂の信憑性は一気に跳ね上がった。そして、取引先たちは蜘蛛の子を散らすように展望技術との契約を次々と解除し始めた。わずか三日足らずで、展望技術が抱えていたほぼすべての契約が白紙に戻された。時を同じくして、警察から最悪の知らせが届いた。駿が留置所内で「罪を苦にして」自殺したというのだ。だが、駿の生死はもはや雅也にとってどうでもよかった。雅也はすでに、駿が創和と結託してコアデータを窃取した決定的な証拠を警察に提出済みだった。あとは裁判所の開廷を待つだけだ。金曜の午後。雅也は財務部に命じ、全従業員に対する未払い給与と退職金の支払いを完了させた。そして、最後の株主総会を招集し、来週月曜に正式に倒産手続きに入ることを宣告した。会議室には全株主が顔を揃えていたが、そこには静寂が漂っていた。まさか自分たちが突然すべてを失い、前半生の血と汗の結晶が一瞬にして灰と化すなど、誰一人として想像すらしていなかった。どれほどの時間が過ぎたか。一人の株主がようやく、絞り出すように口を開いた。「社長……本当に、倒産申請しか道は残されていないのですか?」雅也は彼を見据え、無表情のまま告げた。「ああ。各自、財務部へ行って持ち株比率に応じて会社の残余財産を分配しろ。倒産手続きの準備に入る」全員の顔から血の気が引いたが、同時に、もうどう足掻いても無駄だということも理解していた。会社のすべての中枢機密が漏洩したのだ。今後、展望技術がどう動こうと、すべて創和に読まれている。たとえ倒産を引き延ばしたところで、創和から徹底的に狙い撃ちにされ、結局は同じ結末を辿るだけだ。「すべては藤川駿のせいだ!留置所
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