「昨夜立花さんと会った理由は、弁解しておきたい。縁り戻そうなんて考えないし、もちろんなにもしてない。ただ、ちゃんとまっすぐ目を見て、断らなきゃって思ったから」氷室君は私をまっすぐ見つめて言い切ると、スッと手を引っ込めた。 私は、彼の手の温もりを閉じ込めるかのように、自分の頬に手を当て……。「氷室、く」戸惑う私の前で、氷室君は肩を動かして大きく息を吐く。「俺、さ。あの人と顔合わせる度に、感情揺さぶられて……今までずっと、冷静に話せなかったんだ」目を伏せ、淡々と切り出す彼に、私の胸がドキッと跳ねた。「あの人がなにを考えてるのか、理解できなくて。あの人のこと考えすぎて、まだ好きだったの
Last Updated : 2026-02-02 Read more