Alle Kapitel von 獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかけて逃げた後その中の一人と番になる~: Kapitel 191 – Kapitel 200

224 Kapitel

6 お預け

 露天風呂で体を温めながら、朝からシドにねっとりと愛されたヴィクトリアは、昨日の疲れも相まってヘロヘロになってしまった。 部屋の中に戻った後、寝具「布団」の上で休みたかったが、やはり昨日の交わりでグチャドロになっていたので、宿の人を呼び新しいものに替えてもらった。 朝食も運ばれてきたが、ヴィクトリアは食事をするよりも寝ていたかったので遠慮しようとした。けれどシドの膝の上に座らされて、これまでにない甘い微笑みを浮かべるシドによって、餌付けされるように食べさせられた。 里にいた頃は宴会の度にしょっちゅうされていて、嫌で嫌でたまらなかった行為だが、番になった今では、シドのこの愛情表現を喜んで受け入れている自分がいた。 シドが手づから料理を食べさせる相手はヴィクトリアだけだ。 途中で、「こちらも食わなければな」と「浴衣」と呼ばれるこの温泉宿の部屋着を乱されて、まろび出た乳房にパクリと噛みつかれた。 乳首を舌先で転がされながら吸われ、柔らかな胸を滑るように舐めていくシドの舌技に、ヴィクトリアは吐息と喘ぎを漏らしながら快感に悶え、膣内が潤んでくるのを感じた。「欲しいか?」 シドは元より何でも見抜いてしまう鋭すぎる嗅覚の持ち主だが、番になったことでより感覚が増し、ヴィクトリアの状態など全てお見通しのようだった。 シドは好色そうな視線をヴィクトリアに向けつつ、実に楽しそうに笑みながら、ヴィクトリアの服の裾を割り手を内腿に這わせて、背中がゾクゾクするような不埒な動きを繰り返している。「……ほ、欲しい」 言わなければもらえないのだろうと思ったヴィクトリアは、顔を真っ赤にしながら羞恥に絶え、シドが欲しいと望みを口にした。 シドの指は、下着をつけていなかったヴィクトリアの秘所に既にたどり着いていた。シドは劣情を高めるような焦らす動きで秘裂をなぞり、クリトリスを引っ掻いていて、ヴィクトリアの身を腰を跳ねさせていたが、彼女が欲望を口にした途端に、シドの指がグチュリと中に侵入してきた。「あっ……! あっ! イクっ!」
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7 さよならリュージュ

「起きろ、ヴィクトリア」 最愛の男に名を呼ばれるのと共に、ズン、と体の奥に重い快感が走った。反射的に口からこぼれる自分の喘ぎを聞きながら、ヴィクトリアはまぶたを開けて眠りから目覚めた。 周囲は緑の樹木にあふれていて、今いるのは森の中のようだった。 完全に屋外なのにも関わらず、シドは寝ているヴィクトリアを貫きセックスを始めていた。一応二人とも服は着たままで、太い樹の幹にもたれたシドは股間だけを露出させた上にヴィクトリアをまたががらせ、ずらした下着の間から怒張を突っ込んでいた。 スカートに隠れて結合部は見えないが、ズチュズチュと二人の交わりの音は激しくなる一方で、それに合わせてヴィクトリアの甲高い声も大きくなり、森の中に響き渡る。 ガクガクと腰が小刻みに揺れ、ヴィクトリアは絶頂の予感に目の前にいるシドに強くしがみついた。「ヴィクトリア、出すぞ」 シドが初めての中出し宣言をしてきたので、ヴィクトリアの瞳は喜びに輝いた。「シド! シド! 愛してる! 来て、いっぱい出して!」 ヴィクトリアは愛を叫び、シドの唇に自分からキスしにいった。 シドはヴィクトリアの口内の性感帯に舌を這わせて刺激しながら、腰をグッと抑え、抜き差しを小刻みなものに変えて最奥を素早く突いた。 途端に達したヴィクトリアは背をのけ反らせ、シドの唇から口を離して高い嬌声を上げたが、シドは追いかけて再びヴィクトリアの唇を塞ぎ、ねっとりと味わって吸い上げながらヴィクトリアの腹に精を注いだ。 一度吐精してもシドの性欲は底がない様子で、ジュボジュボとお互いの体液が混じり合った執拗な突き上げは止まらない。ヴィクトリアは何度も絶頂の波に呑まれ、その度にシドの子種を腹の奥に受け止め続けた。「ヴィクトリア、幸せか?」 あまりにもイきすぎて絶頂寝落ちしそうになったところで、シドは一旦動きを止め、ヴィクトリアを落ち着かせてからそんなことを聞いてきた。「うん、幸せ」 ヴィクトリアは迷わずにそう答えた。
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8 獣人王の変化

「リュージュ!」 ヴィクトリアはリュージュを引き留めたくて名前を呼んだが、もうその時には、ヴィクトリアを抱え直したシドが猛烈な勢いで走り始めていて、リュージュの姿は見えなくなり、彼の匂いも遠ざかって、わからなくなってしまった。 ヴィクトリアはシドと共にあっという間に里にたどり着いた。シドが無茶苦茶な速さで移動するものだから、里の中にいた獣人たちは、視覚ではヴィクトリアたちの姿はわからなかっただろうが、嗅覚では族長の帰還に気づいたはずだ。 シドは真っ直ぐ族長の館に向かった。中に入ると、シドに気づいた側近やシドの女たちがざわめき、何か言っていたが、シドは完全無視して自分の部屋に入った。 ヴィクトリアはシドの部屋のベッドから、シドが部屋に引き込んだ女たちと致している図が嗅覚を通してありありと脳内に描き出されてしまって、急速に吐きそうになった。時には複数を同時に相手にしているようなものまであって、ヴィクトリアはシドの過去の女関係の奔放さを改めて思い知り、その衝撃から気絶したいくらいだった。 「鼻をつまんでいろ」 ヴィクトリアは言われた通りにした。 シドは青白い顔のヴィクトリアを片手に抱いて離さないまま、壁際にある派手で豪奢な作りの置き棚に近づくと、一番上の引き出しを開けて中から長方形の箱を取り出した。 手の平よりも少し大きいくらいのその箱には、色のついた宝石が飾られていたが、宝石の輝きはくすんでいる。たぶん小物入れだろう。 「シド様!」 部屋のにバタバタと側近や番たちが入ってきた。一応鼻をつまんでいるので、シドの番たちの体にこびりついているはずの、彼女たちがシドに抱かれた匂いはわからない。しかし、シドが彼女たちとヤってる場面を生で目撃したこともあるヴィクトリアは、彼女たちの顔から過去の場面を思い出してしまって、涙目だった。 「ウォグバードはまだ家にいる。ウォグバードにリュージュに渡せと言ってこれと、それから宝物庫の金塊も一袋渡しておけ」 シドはそう言って、側近の一人に手の中の小物入れを渡していた。 「それはリュージュの母親の形見だ。ピアスと、装身具も少し入っている」 次いでヴィクトリアの方を見て言ったシドの言葉は、『その箱何だろう?』と思っていたヴィクトリアへの説明だった。 リュージュの母親が、リュージュが
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9 世界を滅ぼしかねない男

「俺の番はこれからはヴィクトリア唯一人だけだ。俺はお前ら全員と別れる。鼻を焼いているのだから他の男に抱かれるなり、自死するなり、まあ勝手にしろ。ヴィクトリアに何かしたら殺すからな」 いきなりのシドの一方的な「お別れ宣言」にぎょっとしたのは、部屋に集まっていた番たちだけではなくて、ヴィクトリアもそうだった。 「番はヴィクトリアだけ」と言ってくれたのは嬉しいが、獣人にとって番を失うのは死にたくなるくらいにつらいというのに、「自死しても構わない」という言い草は流石に酷いし、もっと別の言葉で丁寧に伝えられなかったのだろうかと思う。 「そ、そんな! シド様!」 「行かないで! 待ってシド!」 番たちは嘆き慌てているが、シドはそんなことはお構いなしで、彼女たちを尻目にヴィクトリアだけを抱えたまま窓から飛び降りて私室を後にした。 シドと同じように窓から飛び降りて追いかけてくる者もいたが、シドは追随を許さないくらいの速度で里の中を走り抜けた。 すぐさまたどり着いた先はこの里で唯一の病院である医療棟だ。シドは中の医師たちに指示して、ヴィクトリアの鼻を焼く準備を始めさせた。 ヴィクトリアはシドよって、医療関係者たちが動き回る室内の、清潔なベッドに寝かされた。 シドは心配そうで慈しむような視線を向けながら、ヴィクトリアの髪を手で梳いている。 「シド、訂正してきて。自死してもいいなんて酷すぎるわ」 「何を言う。俺と一度でも寝た女などこの世から存在ごと消えてほしいと願っているのが、お前の本心だろうが」 咄嗟に否定はできなかった。シドは何でもお見通しだった。 「……そうだとしてもよ。私は彼女たちから大事な番を奪うのに、命までは奪えない」 「相手がお前を殺そうとしてきてもか?」 シドがそう言って部屋の扉を指差したのと同時に、閉じられていた扉が物凄い勢いで叩かれ始めて、複数の女たちのヴィクトリアに対する酷い罵詈雑言が聞こえてきた。 直接的に殺害を口にする者もいたし、興奮と狂気がない交ぜになった、これまで向けられてきたもの以上の、おどろおどろしすぎる悪意の塊をぶつけられて、ヴィクトリアの体がすくむ。 それ以上に、扉の隙間から漂ってくる、シドと彼女たちが関係した匂いを嗅いでしまうと、どうにもこらえきれなくて、ヴィクトリアは悲しみにうめ
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10 問題あり

 手術は無事成功した。ただ、麻酔から覚めた後、いつもと違って何の匂いも感じ取れないことに、物凄い違和感と恐怖を覚えてしまったヴィクトリアは、かなり混乱して情緒不安定にもなった。 シドがずっとそばに付き添って慰めてくれたが、同時にエッチなことも施してきた。  手術直後は手淫で気持ちよくさせられた触れ合いも、翌日からは挿入が伴った。  嗅覚は失ったが、シドから女の気配を感じ取れなくなったことで、ヴィクトリアはシドとの交わりでは苦痛を感じずに、快感をより深く味わえるようになった。  毎日毎日、入院中の病室で頭がおかしくなるくらいにシドに求められて、ヴィクトリアはシドに揺さぶられながら、『たぶんこれは調教されている気がする……』と、快楽に溶けた頭の片隅でぼんやりと考えていた。 「おまえはもう俺のチンコなしでは生きていけない体になったな」 「ああっ…… あああっ……」  嬉しそうに語るシドにより、ゴチュゴチュパンパンと快楽責めの日々は続く。  ヴィクトリアはシドに激しくされり、その逆に時間をかけてねっちょりと責められたりして、毎回ごっそりと体力を削られた。  シドは宣言通りヴィクトリア以外の女は一切抱かなくなった。  ただ一人、シドの欲望を受け止めているヴィクトリアは、「シドは獣人王じゃなくて絶倫王なんじゃないか」と錯覺する毎日の中、シドに愛されて幸せを感じながらも、いくつか心配事や考えなければいけないことがあった。  その一つは、やはりシドに別れを告げられた番たちのことだ。  ******  鼻を覆う包帯が取れて、医師からもう退院しても大丈夫だと言われても、ヴィクトリアは医療棟の特別室で寝泊まりを続けていた。  シドは、「ヴィクトリアの鼻の処置が終わったら里を出ても構わない」と言っていたが、ヴィクトリアの方が、それでいいのだろうかと思ってしまって、里から出る決心がつかなかった。  ヴィクトリアは、医療棟から出た後は元いた自分の私室があるシドの館に住もうかなと考えていた。しかしシドは、「館の外に別の新しい家を用意してやるからそこに俺と住め」と言っていて、二人の意見は食い違っていた。  結局、「住む場所は急いで決めなくてもいいから、しばらくは医療棟にいろ」とシドに言われて、その通りにすることにした。  ――その日、いつものように時間の許す限り
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11 ハーレムの後始末

 シドは「お別れ宣言」の後、人間の番とは、金品などの補償を多めにしたり望む者には人間社会に帰らせたりするなどして、比較的穏便に別れられたそうだが、獣人相手にはそうはいかない。  シドが銃騎士隊に捕まり処刑される情報が里に流れた後、シドの死を悲嘆した何人かの番たちは、後を追おうとして自死している。  獣人にとって番との別れとは、自死に追い込まれるくらい辛いことだ。 「シド、あの……」 「やめろ」  シドはヴィクトリアがその先に続けようとした言葉を遮った。 「俺の番はお前だけだ。俺はお前以外の女はもう抱きたくない」  ヴィクトリアは、シドと番たちの間に一番最後に割り込んで、彼女たち全員からシドを奪った。  シドと番たちの間にもこれまで様々なことがあったようだが、それでも何とかハーレムとして維持されていた均衡を、ヴィクトリアが壊してしまった。  ヴィクトリアが、シドと二人で里を出ようという提案にうなずけなかったのも、シドから別れを告げられただけではなくて、彼が里からもいなくなることで、死人が増えてしまうのではと懸念したからだ。  全員を受け入れてまたハーレムを作るのが、平和的で理想的な解決方法なのではないかと、ヴィクトリアはそんな風に考えることもあった。  普通、番持ちの獣人女性が膣内に番以外のものを挿れられるのを嫌がるのと同様に、番持ちの獣人男性も、番以外には勃たないらしい。  シドも、番はヴィクトリアだけだと言う。  けれど、勃起も射精も自分の意志一つで自由自在に操れるというシドならば、たぶん、出来るのだろうと思った。  他の人と番を共有することも覚悟したつもりで、シドに「ハーレム維持」を話したこともあったが、怒気混じりに「お前は馬鹿か? 本気で言っているのか?」と凄まれて拒否された後に、「お仕置きだ」と言われて、その間の記憶が所々飛ぶくらいの、容赦なき無間性交絶頂地獄に叩き落とされた。  そして、「そんなこと二度と言うな」と約束もさせられた。  しかし、その約束を今ヴィクトリアが破りかけたので、シドは見るからに機嫌が悪くなった。 「……お前も来い」  シドの処刑前に自死した番がいたことを知ったヴィクトリアは、以降、死にそうな番がいたら必ず助けるようにとシドにお願いしていた。シドならば、この里で怪しい動きをしている
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12 幸せの裏側

 牢屋は、里の中心部からは離れた少し寂れた場所に独立して建っていて、地上階だけではなくて地下にも居房があった。  シドや側近たちと共に、気絶した番を連れて初めて建物内部に足を踏み入れたヴィクトリアは、すぐさま檻の中に入っていたシドの番たちからの、強い殺意の込もった視線にさらされた。  悪意を向けられるのは覚悟していたつもりだったが、しかしヴィクトリアは、「予想とは違った様子の番たち」もいることに、面食らっていた。  シドが睨みを効かせているため、ヴィクトリアに罵詈雑言を浴びせたり物を投げつけてくる者はいなかったが、そんな風に悪意を維持できている番は、まだいい方だった。  そこには「絶望」という言葉を、表情や瞳や全身で表し、無気力に体を投げ出している番たちがいた。  シドに捨てられて、もう二度と愛を囁かれたり抱かれることはないのだと、完全に理解している彼女たちの目は虚ろだった。  自害を防止するためらしく、体を鎖や手錠で拘束されたり口枷をはめられている者もいる。 「死なせてやった方がいい場合もある」  主人を失ったハーレムの末路とでもいうのか、この牢獄は愛と希望を失くした者が行き着く、救いようのない悲しい場所のように思えた。  シドが最初ヴィクトリアがここに来ることに反対した理由は、絶望する番たちの様子を見せたくなかったからのようだ。  しかし、最終的にはヴィクトリアの意見を汲み牢屋へ入ること許可したのは、ヴィクトリアがシドと番になってから感じるようになった、お互いへの信頼感からなのか……  それとも、状況を見せつけて「だから死なせてやった方がいいだろう?」とヴィクトリアを説得するためだったのか……  番たちの様子を見たヴィクトリアの精神は何だかぐちゃぐちゃになってしまって、シドの意図がどちらなのか、よくわからなくなってしまった。  通り過ぎる居房の一つ一つに獣人がいて、時には人間も入っている。  生活能力というか生きていく気力すら失った番の面倒を見るために、檻の中に同時に押し込められてしまった哀れな人間たちのほとんどは、女性だった。  中には怪我をして血のにじんだ包帯が巻かれた番もいた。それはヴィクトリアの命を狙った時にシドが負わせた傷のようだ。  シドはヴィクトリアと「番を殺さない」という約束を交わしている。彼女たちの怪我は
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13 ゴッドフィンガー

 ヴィクトリアは夢の中でマグノリアとたくさん話をしたし、あの処刑場から逃げてきた後の、ヴィクトリアが知らなかった様々な情報も教えてもらった。  ヴィクトリアの現状を理解していた様子のマグノリアは、今後どうしたらよいかという相談に対し、「交渉は必要になると思うけど、たぶん協力してくれるはずよ」と前置きした上で、問題を打開できそうな策を授けてくれた。  マグノリアは、「ヴィーがその方法でいいなら、『彼』に接触してみるわ」と言ってきたが、ヴィクトリアの中にそれでいいのかとためらいが生まれてしまい、すぐに返答できなかった。  少し考える時間を―― と言葉にしかかったところで、ヴィクトリアはいきなり強烈な快感を感じて目覚めてしまい、夢から叩き起こされた。  ******  まぶたを開けた先には猛烈な怒気を隠そうともしないシドがいた。  ヴィクトリアの服はシドによって細切れになるくらいにビリビリに破られて悲惨な状態で、胸や局部がモロ出しの状態だった。  シドの利き手の指がヴィクトリアの膣内に挿入されている。蠢く指は抗い難い爆発的な快感を生み出していて、寝起きのヴィクトリアは上手く状況を呑み込めずに、混乱しながらも、脳天を突き抜ける快感に翻弄されてすぐに達した。 「こっちはクソ女どもの相手をさせられて、散々だったってのに、何を一人で安心しきった顔でスヤスヤと寝てやがるんだ!」 「あんっ……! あんっ……! ああああっ!」  指での神業とでも言うべき責めは、ペニスを挿れられているのと変わらないくらいの気持ちよさを生み出していた。ヴィクトリアは抑え切れずに甲高い嬌声を上げながら、わななく腰を浮かせて下半身からプシャッと潮を吹き出した。   「言え! 一体誰の夢を見ていたんだ ?!」 「さ、里から出た後にお世話になった人よ! よき相談相手というか、お姉さん的存在というか!」  シドが、夢に出てきた相手に嫉妬しているようだと気づいたヴィクトリアは、誤解を解くために、連続絶頂の合間になんとかそう叫んだ。 「女か…… まあいいだろう」  ヴィクトリアが嘘を言っているのではないと見抜いたシドは、上り詰めている途中だったヴィクトリアを一度昇天させた後に、お仕置きのような怒涛の快楽地獄を生み出していた指を引き抜いた。  しかし今度はヴィクトリアの股間に顔を近づけて
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14 一生お父さまだけ

「シド! シド! 突いて! 奥まで犯して!」 指や舌での愛撫もとても気持ちがいいが、獣人にとっては愛する番と性器同士を繋げることこそが、最高の愛情表現だ。 ヴィクトリアが泣きながらシドに男根をねだると、シドはヴィクトリアの上体を起こし、破られて布切れと化していた服を全部剥ぎ取った。「自分で挿れろ。クソ女どもを相手したせいで俺は疲れてるんだ。自分でマンコを開いて、俺の肉棒を最奥の良い所に突き立てろ。俺がいいと言うまで腰を振り続けるんだ。俺に詫びて、媚びろ」 全裸になったヴィクトリアは、ペニスだけを露出させたシドの上に自分から馬乗りになると、緩く口を開けていた淫唇に指を添えてさらに開き、赤黒い淫棒の先端をそこに当てた。「あっ…… あん……! 気持ちいいの……っ!」 腰を落としてそれをゆっくりと咥え込んでいくと、たまらない幸福感と快感が体を走り抜けて、思考が溶けていくようだった。 シドは上下運動を始めたヴィクトリアの全身を舐めるように見つめて、厭らしく笑んでいる。 シドは揺れるヴィクトリアの胸に手を添えて揉み、乳首に指の腹を這わせると、優しく擦りながら甘やかすような声を出した。「ヴィー、お父さまのおちんちんがそんなにいいのか?」 幼い頃は一度も呼んでくれなかった愛称をシドに呼ばれて、瞬時に潤んだヴィクトリアの水色の瞳から、ポロポロと涙の粒がこぼれた。「うん……っ! お父さまのおちんちんがすごく気持ちいいの! 愛してますお父さま! お父さま! お父さま! お父さまっ!」 ヴィクトリアは声に合わせるように腰を振り、ジュブジュブと音を立てて肉棒を呑み込んで扱いた。 自分たちは確かに義理の父娘関係で、ヴィクトリアは番になってからそのことに悩んだこともあったが、何度かシドに行為中に詰られて泣かされながら気持ちよくされたことで、性癖が歪んでしまい、今では義理父娘関係を興奮材料の一つにして喜んで受け入れてしまっていた。 泣きじゃくりながら腰を揺らめかせるヴィクトリアは肉棒を良い所に上手く当てられていなかったので、シドが軽く位置を調整した。「お父さまもヴィーのマンコがすごく気持ちいいよ。お父さまだってヴィーじゃないと駄目なんだよ。 お父さまを捨てて他の男と寝てはいけないよ。お父さまが先に死んでもヴィーはお父さまだけのものだよ」 ヴィクトリア
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15 獣人の国

 真っ赤な薔薇の花束を五つ携えたシドは、異変に眉をしかめつつも、いつものように墓地に向かった。 待ち受けたように墓の前にいたヴィクトリアに、「これはお前のだ」と花束の一つを渡してから、残りの四つを墓前に供えた。「で、これはお前の仕業か?」 シドかかつて愛した女たちの墓前には、シドが供えた真っ赤な薔薇の花束の他に、もう一つ、色とりどりの種類の花でまとめられた花束が飾られていた。 これらの花束はヴィクトリアが供えたものだが、類稀なほどに強すぎる嗅覚を持つシドは、それらの花束が、いきなり何も持っていなかったヴィクトリアの腕の中に突然出現したことには気づいていた。 なのでシドは、ヴィクトリアが、とうとう妙な術の力に本覚醒したのかと思いたずねてみた。「いいえ、私じゃないわ。でもね、マグが言うには、私は魔法が使える可能性があるみたいなの。 お伽噺みたいにすごく不思議なことだと思うけど、シドは信じてくれる?」「マグ」というのは、ヴィクトリアが夢の中でよく見る「マグノリア」という名の人間の女のことだ。 ヴィクトリアがその「マグ」という女の夢を見る時は、いつも幸せそうなので、シドが嫉妬に駆られて問い詰めたところ、名前と、里から出て行ったシドの長男ロータスの番であることが判明している。「信じるも何もない。処刑場で俺が死にかけた時に、氷の壁を出現させて俺を守ったのはお前だった。お前には何か力があるだろうとは思っていた」「ねえシド、私、あなたに言っていなかったことがあるのだけど、怒らないで聞いてくれる?」「内容による」 答えながらシドはヴィクトリアに近づき、その腰を抱いた。今の話の内容から、花束を出したのはその「マグ」に違いなく、たぶん近くにいるはずで、ヴィクトリアを奪われる可能性を恐れたからだ。「大丈夫よ、私がシドの前からいなくなることは絶対にないから」 ヴィクトリアは番になって以降、以心伝心のようにシドの心を読んでくる時がある。「あのね、その花束を出してくれた人が今近くに来ていてね…… それで、その人は『番解消の魔法』っていう、番の絆を切って、番ではなくさせる魔法が使える唯一の魔法使いなの。 だからその人に、『番解消の魔法』をシドの番たちに使ってほしいんだけど、そうすれば私たちは唯一無二の番同士になれると思うんだけど…… 魔法を使う前
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