「ごめんなさい!」 お互いに全裸でベッドにいる状態で、ナディアは正気に戻ったゼウスに対して、正座して手をつき頭を下げる土下座スタイルで涙ながらに謝った。「私は獣人です。あなたの仇である獣人王シドの娘ナディアです。メリッサは偽名でした…… ゼウスに告白されたのが嬉しくて、あなたとつき合えて天にも登るような心地で、なのに真心を向けてくれるゼウスをずっと騙してしまって、正体を打ち明けなくて、本当にごめんなさい…… だけど、ゼウスと一生一緒にいたいと思ったことは本当です! そこだけは嘘じゃないです! 私はあなたを愛しています! もしこんな私でも許してくれるなら、私をゼウスの獣人奴隷にしてください! ずっとそばにいさせてください! お願いします!」 ナディアが一気に告白した後、部屋の中はしんと静まり返っていた。ゼウスは何も言ってくれない。ナディアは怖くて下げた頭を上げられなかった。「私のことが許せないなら、私を討ち取ってください。愛するあなたに殺されるなら本望です」 ナディアは涙を流しながら頭を伏せた状態でじっとしていた。「……獣人っていうのは、本当なの?」 どのくらいそうしていたのか、重苦しく絞り出すようなゼウスの声が聞こえてきて、ナディアは顔を上げた。 見上げた先の、一気に血の気が失せて青白い顔をしたゼウスの表情が、カーテンの隙間からの月明かりに照らされていて、彼がとてつもなくショックを受けていることがわかった。(ああ…… 傷つけてしまった――) ナディアの胸もえぐられるように痛い。 いっそゼウスと出会わなければよかったのではないかと、そんな風にも考えてしまう。「本当です…… ごめんなさい…… ごめんなさい……」 号泣しながら謝るナディアに対し、ナディアの告白が真実だと理解した様子のゼウスも、両手で顔を覆って泣き始めた。 けれどゼウスはひとしきり泣いた後に、自分が脱いだ隊服の上着をナディアの体にそっとかけてくれた。「風邪を引いてしまうよ」 重要な話し合いをするつもりだったが、現在、流れてお互い全裸になってしまっている。 暖かい南西列島でも春の夜は冷える。ナディアが寒そうだと思ったようだが、ゼウスはナディアが正体を明かした後も、優しさの片鱗を見せてくる。「あ、ありが…… ううぅっ……」 ナディアは、ゼウスの心地よい匂いの香る隊服
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