All Chapters of その結婚お断り~イケメンと三角関係になり結婚をお断りしたらやばいヤンデレ爆誕して死にかけた結果幸せになりました~: Chapter 201

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7 二つの禁断魔法

 シリウスはおかしくなってしまったわけではない。触れ合いは魔力の素になる気を充実させることができるから、魔力を回復させたいのだろう。 相手が真に愛している女性ならば、魔力の回復にはなおさら効果的だ。シドとの戦闘時にジュリアスに譲渡して減らした魔力を回復することができる。 ナディアはもう死んでしまっているが、まだ温かみはある。それに、ナディアに対するシリウスの『番の呪い』が「本物」であると、セシルは確信していた。 本当は、シリウスはナディアを抱いてしまいたいのだろうとセシルは思っていた。 けれどシリウスは一年前からずっと不能のままだった。 セシルとしては、実兄に遺体を冒涜するに等しい行為をしてほしくなかったから、そこに関してはシリウスが不能のままでよかったと思っていた。 シリウスはナディアが着ている純白のワンピースの背中のチャックを下ろし、露になった白い背中にしきりに唇を這わせていた。 下着のホックも外して、できた隙間に手を突っ込んでおっぱいを揉んでいるが、シリウスは「幻視の魔法」を簡単に見破れるセシルの存在はちゃんと頭にあるらしく、際どい場所は隠し続けていた。 そんな所にもシリウスの独占欲を感じるが、それは言い換えれば、ナディアの死亡直後は取り乱していたシリウスだったが、現在はナディアに関する細かい部分に気が回るほどには「冷静である」ということだ。 シリウスが魔力を回復させて、ナディアを助けることを目論んでいるのは明らかだった。 助けるための確実な方法は、ジュリアスの死の危機に際してセシルもその考えが頭をよぎった、「死者蘇生の魔法」を使うことだ。 だがそれでは多くの人々を危険にさらす可能性が高く、使うべきではないとセシルは考えていた。 けれど「過去の事象」を知っているセシルは、光属性を取り戻したジュリアスがいれば、それでも何とかなるかもしれないと思う部分もあった。 それから、ナディアを救う方法はもう一つある。「過去干渉の魔法」を使うことだ。
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