その結婚お断り~イケメンと三角関係になり結婚をお断りしたらやばいヤンデレ爆誕して死にかけた結果幸せになりました~의 모든 챕터: 챕터 161 - 챕터 170

201 챕터

4 所有の証

 ナディアは浴室から出て用意されていたベッドに寝そべりながら、入浴中よりもさらに気落ちしていた。 ナディアの入浴後にゼウスの態度がかなりよそよそしくなったからだ。不自然なほどにこちらを見ないし、避けられているのが丸わかりだった。ナディアも気後れしてしまい、こちらから話しかけることもしなかった。 ゼウスからは、「先に寝室で寝ていて」と言われたのみで、ナディアも「わかった」と返事はしたが、会話はそれだけで終わった。 留置場から家に来るまでの間、ゼウスはもう少し優しかった気がしたのだが、それはナディアの体を気遣ってくれただけである。 やはり、ゼウスが自分のそばにいることにしたのは「責任」からであって、ナディアの番としてこれから一生『悪魔の花婿』という枷を背負い続けることは、彼にとっては理不尽で不本意なことなのだろうと思う。「責任」だとしても、愛しい番がそばにいてくれること自体は嬉しい。だけど、ナディアがゼウスを思っているのと同じようには、彼は自分を愛さないだろうと思ってしまって、寂しく感じた。 獣人に忌避感が見え隠れするゼウスは、いつかナディアではなくて人間の女の子を選んで結婚するかもしれないと思った。そのことは覚悟しておかなくては。 もう自分は奴隷だ。ゼウスがナディアを奴隷にすることを了承したからこそ、自分は生きていられる。ゼウスの態度が冷たかろうと、自分は彼を受け入れ続けるしか道はない。 それにナディア自身が、もうゼウスなしでは生きていけなくなった。監禁されたような状態で、枷をはめられて自由もなく奴隷扱いでも、彼から逃げようなんて結論にはならない。たとえこの先何があろうと、自分はこれからはゼウスとずっと一緒にいたい。 もしもゼウスが結婚することになったとしたら、彼の選択のすべてを受け入れて、鼻を焼こうとナディアは思った。 そんなことを考えながら半分寝かけていたナディアは、ギシリとベッドの軋む音と人の気配で目を開けた。 見ればゼウスが、横になっているナディアの隣に潜り込んでいた。ベッドは二人用なので狭くて寝られないということはないが、てっきり寝所は別々になるものだと思っていたので、ナディアは眠気が吹っ飛んだ。「あれ……? 一緒に寝るの?」「嫌なの? 俺から逃げる気なの?」 いきなり話が飛躍しすぎて戸惑う。ゼウスはきつく眉根を寄せていて、急に
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5 仲直り

 ナディアに用意されていたのはワンピース型の白い夜着で、元々はレイン先輩がお嫁さんのために用意していたものらしい。嫁にはまた新しいものを買うからと、新品のそれを譲ってくれた。  夜着とお揃いの白い下着も取られてしまうと、既に服を全て脱いでいたゼウスの目前に、形よく育った乳房がさらされた。  ゼウスは大きさを確かめるように片手で胸を柔らかく揉みながら、もう片方の手でナディアの鎖骨の下あたりから脇腹にかけてを、胸を斜めに横断するように指先で何度もなぞった。 「ずっと謝りたかったんだ。痛かったよね……」  ゼウスが言っているのはあの時のことだ。  ナディアは首を横に振った。 「ゼウスのせいじゃなかったのは知ってる。むしろ、ゼウスは私を斬る動きに抵抗したとも聞いているわ。  もしもあの時操られたのがゼウスじゃなかったら、私は死んでいたと思う。衝撃的な出来事だったけど、もう忘れるから」 「本当にすまない」  ゼウスの暗黒の空気は収まっていて、代わりに、とても申し訳なさそうな雰囲気をにじませていた。 「ゼウスのせいじゃないけど、でも…… もしも、すまないって気持ちが消えないのなら、その分、私のこと大切にしてくれる?」  ナディアは、自分はちょっとずるいかもしれないなと思いながら言葉を口にした。  謝りはしたものの、ナディアだって正体を偽ったり、ゼウスを信じずに彼の前から姿を消した。その結果ゼウスはとても苦しんだのだと思う。  何よりも、彼の故郷が襲撃されて、ゼウスの大切な人たちが死んでしまったのはシドのせいなのだから、償わなければいけないのは自分の方だと思った。  申し訳ないのはナディアも同じだ。ナディアは一生ゼウスのそばにいて彼に尽くそうと思っている。  一生ゼウスだけを愛して、今度こそは彼を信じ抜く。 「もちろんだよ」  ゼウスは即答でそう返してくれた。 「私のこと殺さないでいてくれる?」 「殺すわけないじゃないか。君を誰よりも愛している」  長くとろけそうなキスの後に、ゼウスがナディアの腰の両側にあった紐を引っ張った。足枷があるせいで、ナディアは紐で留める下着しか身につけられなくなっていた。  脚を広げられて、軽く開いた淫唇にゼウスが綺麗な指を添わせた。 「あっ…… あんっ……」  既に蜜をたたえていた膣内にゼウスの指
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6 わからせられました

「あっ、あぁん……」  ゼウスが唇を食みながらナディアの胸を揉み始めた。乳首を指の腹で優しく刺激されるととても気持ちが良い。  反対側の手で背中を淡くなぞられると、触られている全ての箇所が性感帯になってしまったかのようにゾクゾクして、喉の奥から喜びの声が漏れてくる。 「ナディア、愛してるよ」  彼が耳元で、本当の名前を愛を込めて囁いてくれるから、体を直接愛撫されたわけでもないのに、快感を感じたナディアは自然と埋まるゼウスの雄を締めつけた。 「私も、愛してる……」  ゼウスの唇が再び降ってきて、身も心も彼と一つになれたように感じた。 「ああっ……! 駄目ぇっ……!」  激しく突かれたわけではなく、それどころかゼウスは自身を奥に埋めた後に全く動いていないのに、一体感を感じたナディアの全身を幸福感が広がっていき、押し寄せる快楽に身をゆだねた。  快感が頭の中で弾けて視界が真っ白に変わる。自分が喉の奥から何かを叫んでいる気がしたが、自身のその声も全く聞こえない。 「……ィア、ナディア、大丈夫?」  起きながら夢を見ていたような、そんな世界から下りてきて、視界も聴覚も元に戻ってくると、心配そうな顔をしたゼウスと目が合った。 「わ、私…… どうしてたの……?」 「俺のを強く締めつけて、すごく気持ちが良さそうに達してたよ。すごく可愛かった」 (イってたの……?)  こんなに深い快楽は今までの人生で感じたことがなかった。  かなり深く絶頂できたのは、もしかすると、付き合っていながらも挿入行為はずっと封印し続けて結ばれず、それどころか長い間離れ離れになっていた最愛の相手と、ようやく本懐を遂げられたことも影響しているのではないかと思った。  ナディアは別れてからもずっと、ゼウスのことを愛し、思い続けていた。 「少し動くよ」 「えっ、あっ…… ちょっと待っ…… あぁんっ…… ふあああっ……」  小休止したかったナディアは止めようとしたのだが、余裕がなさそうに見えるゼウスが腰を動かしてくる。  けれどその動きはこちらを気遣ってなのかとてもゆっくりで、ナディアはまたあの白い世界に行きそうになってしまった。 「ふあぁぁぁっ! 駄目ぇっ! またイっちゃうぅっ!」 「いくらでもイったらいいよ」  鬼畜ー
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7 父が死んだ日 ※話の最後に補足あり

本日はシドの処刑が行われる日だ。 三番隊勤務になっているゼウスは処刑場の警備に駆り出されているらしく、レインと共に仕事に行くそうだ。 お風呂場では愛し合っていたが、隊服を着て父が処刑される場所へ赴こうとしているゼウスの姿を視界に入れてしまえば、この人は獣人を狩る側の者なのだと思い知らされる。 ナディアは言葉数が少なくなり、神妙な面持ちでゼウスの見送りに立っていた。 ゼウスもナディアの様子に思うところがあるようで、ゼウスの出勤直前にはお互いにほぼ無言だった。 「行ってきます」 「行ってらっしゃい」 一階に繋がる地下出入り口へと続く階段を上る直前、お互いに簡単な言葉を交わし合う。 ゼウスはそのまま地上へ進んで行くのかと思ったが、階段へと向く足が途中でくるりと向き直り、戻ってきてナディアを抱きしめた。 「何があっても、俺のそばにいて」 ナディアはゼウスの言わんとすることを察した。 元々はお互いに敵同士の立場ではあるが、二人の胸に愛はある。 「ここで待ってるから」 ナディアはそう答えてから、ゼウスのキスに応えた。 ゼウスが外へ出て行き、地上へ続く扉が閉じられた。 ****** 地下室では時間の経過はあまりよくわからない。サンルームから感じる光の変化と、置き時計が頼りだ。 サンルームの天井はガラス張りになっていて、一階部分のサンルームの床と繋がっているそうだが、特注強化ガラスを五枚重ねにしてあるらしく、磨りガラスのようになった天井から淡い光が降り注いでいた。 地下室とはいえサンルームの中には花壇があって、植えられた花々が綺麗に咲いていた。 地下室で何もすることがなく手持ち無沙汰だったナディアは、地下室の花を眺めたり、書斎にあった本を読んだりしていた。 しんと静まり返る地下室内に、カチリカチリと時計の針が進む音が響いていた。ナディアは地下空間の中心に位置するリビングで本を読んでいたが、時計の針が昼の時刻へ近づいていくほどに、そわそわと落ちつかなくなり、本の内容もあまり頭の中に入ってこなくなった。 ナディアは本に栞を挟んで閉じた。ドサリとソファに倒れ込み、ちらりと棚の上の置き時計を見れば、時間はちょうど昼を少し過ぎたあたりを指していた。 父の処刑は昼過ぎだとしか聞いておらず、具体的な時
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8 信じる

 ヴィクトリア姉様とレイン先輩が番になってしまった。 もっと早く気づいてもよかったと思うが、レイン先輩の言っていた「嫁」とは、即ちヴィクトリア姉様のことだった。 てっきり本命の人間女性がどこかにいるのかと思っていたが、ナディアがそう口にすると「本命はヴィクトリアに決まっているじゃないか」と、心外だ、ばりの物言いをレイン先輩はしていた。 銃騎士であの見た目ならモテそうなものなのに、レイン先輩はヴィクトリア姉様をずっと狙っていて、女を遠ざけ続けていたそうだ。 時には自分が男色家であるかのような噂を、自ら流すこともあり、必ずモノする決意だったそうだ。 対するヴィクトリア姉様も、元からレイン先輩への『番の呪い』にかかっていたわけで、ある意味本懐を遂げたようなものである。 姉様も、ナディアのように枷まではつけられていないが、地下室に閉じ込めてられて外に出ることを禁じられていた。 姉様は、レイン先輩がいない夜だけではあるが、ナディアが寂しくないようにと一緒のベッドで眠ってくれるし、地下室ではずっとそばにいてくれる。 レイン先輩も帰宅時にはお土産だと言って新しい本を買ってきたり、美味しいと評判の料理を持ち帰ったりしてくれる。 食事も、二人はナディアを除け者にすることなく三人で食卓を囲んでくれるが、番になった二人の関係性をそばで感じていると余計に、ナディアは現状に押し潰されそうになる。 ゼウスは、処刑執行当日の朝に出かけたきり、一度も地下室に戻ってこない。 レイン先輩いわく、ゼウスは大怪我を負っているとかそういうわけではなく、体はたぶん大事ないとのことだった。けれど、何かの事情で塞ぎ込んでいるらしく、自分の寮から全く出てこなくなってしまって、仕事も体調不良を理由にずっと休んでいるらしい。 あの生真面目人間が仕事を休むとは余程の事態だ。 レイン先輩は明言を避けていたが、やはり獣人の自分と体を繋げてしまって『悪魔の花婿』になってしまったことが、ゼウスには負担だったのではないかと―― どうしたって考えはそこに行き着いてしまう。 最愛のゼウスに会えなくて寂しさが募る中、彼の「拒絶」を感じてしまうとやはりつらい。ナディアが考えることといえば暗いことばかりだった。落ち込むナディアはヴィクトリア姉様の前で何度も泣いてしまい、その度に姉様に慰められた。
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9 幸せな奴隷 1

 地下室の扉が開く音がして、ヴィクトリア姉様と共にリビングでお茶をしていたナディアは、ハッと顔を上げた。 いつもならそこから現れるのは、姉様に会いに来たレイン先輩しかいない。でも今日は違う。「ゼウス!」 ナディアはカップが倒れる勢いで立ち上がり、現れた最愛の男の名を叫んだ。「ナディア!」 彼も名前を呼び返してくれた。ずっと求めていた愛しい人の声を聞き、匂いを嗅いで、胸を最上の喜びが支配した。 ナディアが足枷の鎖を鳴らしながらゼウスの元へ急ぐと、ゼウスが階段を駆け下りてきて、ナディアを抱きしめてくれた。「ナディア! ごめん……! ずっとそばにいるって約束したのに、一人にしてしまった…… どうか許してほしい……」「大丈夫よ。きっと戻ってくるって信じてたから、ゼウスに会えて嬉しい」 ナディアは泣いているゼウスを抱きしめ返した。ナディアも泣きながら、久しぶりに会えたことが嬉しすぎて全力で抱きついた。 ゼウスは地下室に来なかった理由を「禁じられているから」と言って話すことはなかった。 ナディアはノエルから事情を聞いていたので、しつこく理由を聞くこともなかったし、なぜ会いに来なかったのかと責めることもしなかった。  ゼウスなりに受け入れる時間が――ノエルから正体を打ち明けられたというゼウスが、ノエルと姉アテナのことを受け入れる時間が――必要だったのだろうと思った。 ゼウスはナディアを放置していた自覚はあったようで、ものすごくすまなそうな顔で詫びていた。「ゼウスがどうしているのかずっと心配だったけど、また会えてよかった」 ナディアが安堵の表情で微笑み、責める態度を一切見せないことに、ゼウスはいたく感動した様子だった。「ナディア! 君はなんて心の綺麗な人なんだ! 俺を信じてくれてありがとう!」 ゼウスはそう叫びながらナディアを再度抱きしめて、そばにいるヴィクトリア姉様が見ている前でも気にせずに、何度も何度もキスを繰り返していた。ちょっと恥ずかしかった。 ゼウスは、そばにいると言ったのにそうしなかったことを心から悔いて申し訳なく思っている様子だったから、ナディアはそれだけで充分だった。 ****** 離れ離れの後、まるで雪解けのように、ゼウスは獣人であるナディアを丸ごと受け入れてくれた。それから、「所有の証」であるはずの足枷が外されて、代わ
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10 幸せな奴隷 2

 本日は「ヴィクトリアを外に出そう計画」の第一弾として、ノエルに魔法でヴィクトリア姉様の姿を別人に変えてもらって、エリミナの邸宅の庭にあるお花を見ながらお茶会をしようという話になっていた。 監禁を解かれて以降、ナディアはエリミナと再会することができた。別れた時はこんなに長い間離れ離れになるとは思わなかったから、再会した時にはお互いに号泣した。ナディアは初めてできた人間の親友とまた交流を持てるようになれて、とても幸せだった。 今日のお茶会には久しぶりに会うリンドも来てくれて、娘婿のゴードンとあーだこーだ言いながら日除けの下でチェスを指しているのを、娘であるエリミナの母にいさめられていた。 それからもちろん、アーヴァインもいる。 アーヴァインは最初に再会した時に平身低頭謝られた。友達に戻りたいと言われて、アーヴァインが獣人としてのナディアを認めてくれたようでとても嬉しかった。 本日のヴィクトリア姉様はレイン先輩と同じ黒髪黒眼の、どこにでもいそうな普通の娘の姿に変わっていた。レイン先輩は、姉様が全く別人の姿にならない限り、外に出すことを絶対に認めなかった。 姉様は地下室の花壇の花だけではなくめ、広い庭園の色とりどりの花々を眺めてとても幸せそうだ。 隣のレイン先輩もそんな姉様の姿を見ながら幸せそうに微笑んでいるから、ノエルの魔法に頼る形にはなるが、こういう機会が増えていけばいいなと思った。「よかったですね」 ヴィクトリア姉様を見ていると声をかけられて、柔らかくも神々しい美しさで微笑んでいるノエルと目が合った。 ノエルは最初に首都に潜伏していた頃からナディアのことを気にかけてくれて、本当に良い義兄だと思う。 ただ、ノエルを前にすると、どうしても彼のことを思い出してしまう。ナディアの最愛はゼウスだから、今更彼に思いがあるとか、もしかしたらなんて考えはないけれど、彼にはとても酷いことをしてしまった。『兄にはナディアの記憶の一切がありません。魔法であなたに関する記憶だけを消し去りました』 ナディアはノエルが突然地下
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《第二部 脱獄編》1 ゼウスの選択 2 ※本編回帰

補足:「3 ゼウスの選択 1」からの続きです。ゼウスが別の選択をした場合。 ********** ゼウスが雄の証を取り出したことに気づいたナディアの目はそこに釘付けになった。 懐かしい形、色、そして大好きな彼の匂い―― ゼウスの顔は上気していたがその反面表情の強張りも強かった。彼は体の位置をずらして寝転ぶナディアの顔をまたぐようにすると、ペニスをナディアの目前に持ってきた。「……」 彼は荒く息を吐きながら無言だったが、意図はわかった。 ナディアが陰茎を軽く握ると気持ちいいのかゼウスが軽く呻いた。こちらを見つめるゼウスの瞳の奥にはまだ迷いが見えたが、ナディアは迷わず彼自身にキスした。「……っ、はっ……」 ゼウスが弾かれたように熱い吐息を吐き出す。それから腰を進めて今度は先端をナディアの唇に当ててくる。ナディアは促されるようにして口を開いた。 口内に男根が侵入してくる。ナディアは抵抗せずにそれを受け入れた。口の中いっぱいに頬張ったところで進行が止み、今度は引き抜かれていくが、全て抜かれる前にまた攻めに転じる。 最初ゆっくりだった動きは次第に激しくなり、ナディアは頭を掴まれたまま動きに合わせて熱杭に舌を這わせたり吸ったりしながら、自身も口内を行き来するゼウスを感じて股の間のぬるつきを濃くさせていた。「くっ……! あああっ!」「んっ、んんっ……! んんんっ!」 やがて絶頂に至ったゼウスが強くうめいて、最後だけは喉奥を突きながら果てた。ゼウスとの慣れた行為だったはずなのに、久しぶりだったせいか最初の頃のような苦しみを感じてしまって、ナディアもうめいた。 むせそうになりながらも注がれた精液を何とか飲み込み、ナディアは涙を流す。 こんな時、いつものゼウスだったら「大丈夫?」と優しく声をかけて綺麗な指でナディアの涙をぬぐってくれるはずなのに、彼はそれをしない。 ゼウスは呼吸は荒いが果てた後も無言のまま口から男根を引き抜くと、すぐにベッドから下りてナディアと距離を取った。「ゼウス……」 達したために薬の効果が一時的に薄れたのだろうが、ゼウスはナディアの呼びかけには一切反応せず、こちらには背を向けたまま、隊服のベルトを締めて衣服を整えていた。「ゼウス、もっとあなたが欲しいの…… こっちへ来て……」 ナディアは懇願する。抱いてほしくて、上だけで
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2 邪魔者

「ゼウス…… どうして……」 ナディアは泣いていた。体が苦しいのもあるが、それ以上にゼウスに受け入れてもらえなかったことがつらい。「愛しているのよ…… すぐにあなたの所へ行かなかったことは謝るから…… お願い…… 私、あなたと元に戻りたい……」「……無理だ。俺たちは終わったんだよ」 それまでナディアから視線をそらしていたゼウスがこちらを見て言葉を紡ぐ。涙声で心情を吐露してもゼウスの答えは変わらなかった。 ナディアの泣き声が強くなり号泣になる。 あの時、浜辺でマグノリアに問われた際の選択を本当に後悔した。どうして逃げてしまったのか。どうして諦めて別れてしまったのか。その後だって彼の元へ行くことはできたのに、どうして最後までゼウスを信じることができなかったのか――(もう、ゼウスの愛は取り戻せないのかな……) 泣いている間も、欲が体の奥底から迫り上がってくる。しかしゼウスは拘束中で動けない。自分で自分を慰めるしかなかった。 媚薬によって高まる熱に体を蝕まれてとても苦しいが、永遠には続かない。どこかで効果は切れる。 もしくは二時間経過したらあの二人――レインとアーク――が様子を見に来るはずだ。(あの人たちがやって来てゼウスに抱かれていないことを確認されたら、レイン・グランフェルに犯されるの?) もしもそういう流れになりそうだったら、レインに処女を散らされる前に舌でも噛んで死んでしまおうと思った。「ああっ…… あああっ……」 悲しく沈んでしまいそうな思考とは裏腹に体は快楽を求めていた。ナディアは悲しい思いに囚われて泣きながらも、自分の指を膣穴に突っ込んてグチグチと犯す。 ゼウスに服を破られて剥き出しになった自分の乳房も揉んで、一番気持ちいいと感じた乳首を自分で責めた。 そうすると気持ちいいのが深くなって、少しでも悲しい思いが薄れていくから、ナディアは夢中で自分の体をいじめ続けた。 薬の影響で体が重く、横になっている方が楽だったので、ベッドの上に体を投げ出して自慰にふける。(もう嫌。忘れたい。全部全部忘れたい)「ああっ! イく! イっちゃうっ!」 なかなか達することが出来ず、執拗に自分の体をいじり続けて何とか絶頂まで持っていったが、波が去り性欲が一時的に収まると、虚しさに包まれた。 涙や汗や愛液で体は汚れてしまった。ナディアは徒労感を
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3 脱獄?

 ジュリアスがレインに命じて打たせた媚薬の中和剤が効いてきたおかげで、身の内から湧き上がるどうしようもない疼きは段々と収まってきた。 レインは最初、中和剤を打つことを渋っていたが、ジュリアスが少し怖い顔になって「これは上官命令だ」と有無を言わせない感じで言うと、レインは一切の反論を打ち切り、命じられるがまま二人に中和剤を打ち込んでいた。 過激さが垣間見えるレインは不服があれば命令なんて無視するような性格だとナディアは思っていたが、予想に反して、上役からの命令には忠実であるらしく、そこは意外に思った。  レインは優しいというか面倒見がよい部分もあるようだ。恥ずかしながらナディアの愛液で濡れたゼウスの顔面や髪を、レインは持っていたハンカチで拭いていた。しかしその間もゼウスは怒っている。「先輩、絶交です。二度と俺に関わらないでください」 そう言いながらも、ゼウスは成されるがままレインに顔を拭かれていて、その行為自体を嫌がる素振りはない。「絶交っていうのは普通友情に使うものだろ。俺たちの間にある義兄弟の絆には当てはまらない」「いつ義兄弟になったんですか!」 ゼウスの怒りをレインは軽くいなしてしまい、縁を切るなんて展開にはさせない。 ゼウスは怒ってはいるが、レインを心の底から完全に拒否しているような感じでもない。ゼウスにとってもレインと離れることは本意ではないのだろうと何となく思った。 首都にいた頃、二人が一緒にいる場面を見たのは数えるほどだが、ナディアが思う以上に二人はとても仲が良いようだ。「仕方ないだろう。アーク隊長のご指名なんだからな。こうでもしなければナディアは明日処刑されてしまうんだぞ? それでいいのか?」「……レイン先輩が引き取ればいいんですよ」 ナディアはゼウスのその言葉に、頭から巨石を落とされたかのような衝撃を受けた。(ゼウスが、レイン先輩に抱かれて番になれって言ってる…… ゼウスは私が別の人とそうなってもいいんだ……) 意図せず瞳が潤んでしまって、ナディアは先ほどからこちらを一切見ようとしないゼウスを、真っ青な表情でじっと見つめる。(これはゼウスへの二度目の失恋かな……) 胸を深い悲しみだけが支配して打ちひしがれたようになっていたナディアは、その後ゼウスが「先輩なら俺よりも彼女を大事にできると思います」と言った言
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