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100日後に離婚する嫁 のすべてのチャプター: チャプター 71 - チャプター 72

72 チャプター

71

「今後、お義母さんがうちに来るなら、食費と光熱費として毎月5万円を生活費に上乗せして払って」 和也はやっと顔を上げて、不機嫌に眉を寄せた。「は? 家族が来てるのに金を取るのかよ。ケチくさいこと言うな」「家族という言葉を盾にして、私の生活スペースを勝手に侵しているのはあなたよ。だいたい、お義母さんとお義姉さんはあなたの家族であって、私の家族ではない。ここはペアローンで私にも権利がある。管理責任を果たせない人をタダで入れるリスクは負えないわ。嫌なら、お義母さんから鍵を返してもらって」「……チッ」 和也はそれ以上言い返せず、舌打ちをして黙り込んだ。 というか、ここまで言われても鍵を返してもらうと言わないのが驚きだった。 ◇  夕方、仕事を終えて保育園に陽菜を迎えに行き、帰宅する。 和也の車はなく、家の中は静まり返っていた。義母も今はいない。 玄関の宅配ボックスには、昨日注文しておいた監視カメラがもう届いていた。「ママ、それなあに?」 陽菜が不思議そうにカメラの箱を覗き込んでいる。「おうちを留守にしている時に、悪い人が入ってこないように、見張る道具よ」「へぇー!? どろぼうさんを、おいはらうんだね!」 陽菜は感心したように、監視カメラをぺたぺたと触った。「さあ、陽菜ちゃん。ママは着替えてくるから、遊んで待っていてね」「うん! 今日のごはん、なに?」「ロールキャベツよ。春のキャベツは美味しいからね」「わあ、やった! ひな、ロールキャベツ好き!」 陽菜はウキウキとスキップを始めた。うーん、可愛い。 部屋を一周した陽菜がブロック遊びを始めたので、着替えをするため自室に行った。(やれやれ、今日も疲れたわ。特に合鍵の件。和也には本気で愛想が尽きた) そんなことを考えながら、クローゼットを開ける。「……え?」
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72:カメラに映った真実

 翌日、私は何食わぬ顔で家を出た。 和也はいつも通り、私の作った朝食を食べていた。 こんな状況でも朝食を作ってもらって当然という顔をしているのだから、まったく呆れ果てる。「ママ。しんぱいなこと、あるの?」 保育園までの道のりを歩いていると、陽菜が不安そうに話しかけてきた。(いけない。この子に負担をかけないようにしないと) ちょっと無理やりに笑顔を作る。「いいえ、大丈夫よ。陽菜ちゃん、今日は保育園で何をするのかな?」「こうえんに、おでかけ!」 陽菜も笑顔に戻って言った。「そっか。今日は晴れの予報だからね。いっぱい遊んできてね」「うん!」 この子との触れ合いだけが今の私の癒しである。 こんなに可愛いのに、実の父親である和也があんなに冷淡なのが信じられない。 親として我が子の成長を見守らないなんて、悲しいを通り越してもったいないとさえ思う。この子は日々大きくなっているというのに。 陽菜を保育園に送り届けた後、私は満員電車に飛び乗って出勤した。◇◇ 残業を終えて陽菜を迎えに行き、家に戻る。 相変わらずくたくたに疲れていたが、今日は奇妙な興奮があった。 ――寝室のクローゼットに設置した、WEBカメラ。 勤務中は迷った末に、リアルタイムの確認はできなかった。 見るなら帰宅して落ち着いてからだ。 帰った家には誰もいない。 和也も義母も姿が見えない。 最近の和也は時折、帰りが遅い。 出張だと言って泊まりで不在にする日もある。 私の中で疑念は膨らむ一方だが、今はWEBカメラが先だ。 一応、クローゼットを確認する。「あれ? 私のお気に入りのバッグがない」 違和感どころか、はっきりと朝と違っていた。 なくなったバッグは独身時代に買ったブランドもので、大事に使っていたものだった。 あれを私がなくすはずがな
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