一弥さんが綾乃のために……?その言葉を聞いて、私の表情が一瞬歪む。「この企画は私を売り出すための企画のようなものよ。だけど、ほら。私一人より、私より格下のモデルと一緒に企画した方が、私の魅力さらに引き立つじゃない? いわば、あんたは、私の引き立て役ってことね。アハハッ」そう……だったんだ……。そっか。私にそんな大きなオファーが直接来るなんておかしいと思った。だから今日一弥さんも同席しなかったってこと……?私がビジネスパートナーなのに、まだ綾乃にはそんなふうに特別扱いしてるんだ……。「この前も見てたでしょ?」「この前?」「あのすごいケータリングも、私のために用意してくれたんだから」え……、綾乃のために……?一弥さんは確かに私のためって……。「あんたは自分のためだと思ってるかもしれないけど、彼は私を守ってくれたんだから」「守る……?」「あぁ! もうあのサンドイッチ、あんたに食わせとけばよかった!」綾乃が何かを思い出して悔しがる。「サンドイッチ……?」「あんたの嫌いなもの入ってたんなら、あんたの分用意しなかったのが逆効果じゃない!」私の嫌いなもの……? なんのことだろう……。「あんたにだからこの際、暴露するけど、一弥お兄ちゃんが、あのサンドイッチ評判悪かったらしいこと、あのとき教えてくれたのよね。だけど、それをカバーするために、あんなすごいもの用意してくれたのよ! すごすぎない! フフッ。私って大切にされてるわよね~」それをカバーするために、あれを……。「それに、そのあと、わざわざ一弥お兄ちゃん私を呼んで、『お前は特別だ』『どんなときも気にかけてるのはお前だ』って。一弥お兄ちゃん、私を抱き締めながら、そう伝えてくれたわ」抱き締めながら……? 特別……。あのとき、私を気にかけてくれていた一弥さんの姿が重なる。私のためだと言ってくれていた彼の言葉が、すべて信じら
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