「あれ? RURIさん戻られるんですか?」綾乃はぷりぷりと怒りながら、スタジオから出て行く。「編集長。じゃあ、新しい企画のご連絡待ってますね」「オッケー夏希。私が決めた企画だから、通ったのも同然よ。期待して待っててちょうだい」「ありがとうございます!」「杏華さんも、この企画通してもいいかしら?」「はい! もちろんです! そんな素敵な企画考えてくださってありがとうございます!」私は勢いよく頭を下げてお礼を伝える。「私ね。あなたたちには期待してるの。実は、あなたと夏希、私も二人は共鳴し合えるところがあるんじゃないかって思ってたの」「そうなんですか?」「えぇ。あなたたち、お互いよく境遇も環境も似ている気がしてね。夏希のあの自信満々な頼もしい勢いあるパワーと、あなたのその穏やかで繊細に見えて強い意志を感じられるパワーが、同じように感じるの。それが組み合わさったとき、どうなるのか実は見てみたかったのよ」「前からそんなふうに感じてくださってたんですか……?」「えぇ。だから実は、いつか二人を引き合わせてみたいなって、本当は密かに考えてたの」「え! そうなんですね!」「だけど、まさかそんなことをするまでもなく、あなたたちが巡り会ってたなんてね。それこそ、あなたたち運命的ね。これからまさに運命的な最高の相棒(バディ)になるかもしれないわ」「最高の相棒(バディ)……」編集長に言われたその言葉を、私はつぶやきながら噛み締める。そんな最高の関係になれるといいな──。私はそのあと編集長に改めて挨拶をし、楽屋へ戻るためスタジオを出る。楽屋に戻る途中で、仕事の連絡を入れるからといって、夏希さんは電話をしに行った。私は一人、とても軽やかな清々しい気持ちで楽屋へと足を進める。そのとき、前方から見慣れた姿が歩いてくる。え、一弥さん!待ち望んでいたその姿が、こんな不意打ちで現れて、私は胸の高鳴りと共に、その姿を見つけ自然に笑みが零れる。「一弥さん!」私は彼の元に気づけば駆け寄っていた。「あぁ。杏華」「お仕事終わったの?」「あぁ。もう少し早く終わる予定だったんだが。思ったより遅くなった」「そっか。私の撮影終わっちゃった……」見てほしかったその気持ちが出て、少しガッカリしながらつぶやいてしまう。「いや、撮影なら……」「ねぇ! どうかな! 私の
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