そのあと、私は気持ちをなんとか切り替えるため、楽な部屋着に着替え、隣の音がこれ以上耳に入ってこないように、前から気になっていた配信の恋愛ドラマの動画を見始めた。それは『元夫婦が何度も衝突しながらもその絆を強くして、また新たな恋愛を始める』という、まさに今の自分にピッタリの内容だった。これを見たら私も一弥さんとの向き合い方や接し方のヒントが見つかるかもしれない。なんて、そんな安易な考えで観てみたのはいいけれど。実際観始めたら、恋愛の難しさをまた知ってしまうと同時に、どんどんと素敵な関係になっていく二人に、私は羨ましさを感じながら、実際では味わえないそのキュンキュンをこの動画で注入する。いいな~。どうやったらこんなふうに、うまく彼の気持ちが引き出せるんだろう。私なんか全然どうすればいいかなんて、わかんない。もっと恋愛上級者なら、一弥さんとの関係ももっと上手く築けていただろうに。あっ、でも上級者なら、そもそも彼と離婚なんてしなくても済んだのか。ハハッ。にしても、このヒロインにライバル視しているこの女性、なかなか手強いよな~。実際この男性の今の彼女だし、ヒロインは元妻だから、焦りや不安がすごいんだろうな~。ヒロインもこの彼女がいることで素直になれないし、ホント辛すぎる~。私はクッションを抱えながら、その動画を見ながら、すっかり感情移入してしまう。すると──。“ピンポーン”インターホンの音が鳴った。ん? 誰か来た? 荷物なんか頼んでたっけ。私は動画を止めて、インターホンのモニターを確認しに行く。すると、そこに映った人物を見て驚いてしまう。「え!? 一弥さん!?」またそこにこのタイミングで意外な人が映っていた。え、どうして!? 今誰かもう部屋にいるはず。なのに、どうして私のところに!?私は少し慌てながらも、息を
Read more