闘技祭は着々と進んでいく。 トーナメント進出者は八人しかいないので、三位決定戦を含めても試合が全部で八回しか無い。いま二試合目であり、知らないプレイヤーとニキが戦っている。ニキが試合を優勢に進めていた。 ニキが勝利すれば、トウマの次の相手はニキである。 出場者控え室テントの椅子でトウマとウミは腰掛けていた。ベルフラウは三人分のドリンクを買いに出かけている。ふと、犬の使い魔であるところのアイギスが遊びに来た。大盾と槍を背中に担いでいる。歩み寄り、ウミに右手を掲げた。「ウミちゃん、やっほ」「アイちゃん! ようこそですぅ!」 ウミは尻尾をぶんぶんと振って歓迎していた。唇を開いてチャーミングな八重歯を覗かせている。隣の椅子を勧めた。「アイちゃん、ここへどうぞ」「ありがと」 アイギスが腰かける。 二人で試合を眺めながら会話を始めた。二人分の尻尾が仲良く揺れている。 ウミには良い友達ができたようだ。昨日の前夜祭はアイギスに世話になったという。主人として、ここは礼をしなければいけないだろう。 トウマはステータス画面を開き、ベルフラウからもらったところのSランクのカレーライスカードを二枚取りだした。ウミに差し出す。「ほらウミ、友達と食え」「トウマ、ありがとうですぅ! 気が利きますぅ」「何? そのカード」 アイギスが金色のカードをちらりと見やる。 アイギスの前のテーブルにウミが金色のカードの一枚を滑らせた。「Sランクのカレーライスですよ! 師匠が作ってくれたものですぅ」「師匠って誰?」「師匠っていうのは、ご主人様の恋人で、ベルフラウって言う人ですぅ」「ベルフラウさんって人は料理ができるの?」「あ! ……え、えっと、そうなんですぅ。えっと、ご主人様?」 ウミが説明しにくそうにトウマの顔をうかがう。 料理システム情報は秘密である。 トウマは両手を胸に組んでアイ
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