今、ベルフラウが来るのを待っていた。 少し前、トウマたちはギースに頼み、ベルフラウを海底に連れてきてもらうように頼んだ。彼女とギースはアストラブールの浜辺で待ち合わせだった。 マーマン村の入り口の地面。そこでトウマとウミとニキは手持ち無沙汰に佇んでいた。とは言ってもトウマはステータス画面を出しており、色々とチェックをしている。 海水の色は依然として紫がかっている。チョウチンアンコウや巨大ヤドカリのモンスターがゆっくりと横切っていく。温和な性格のモンスターなのか、こちらが手出しをしない限り襲ってこない。砂地には背の低い海草が生えており、海流に揺られてなびいていた。美しい景色にトウマはため息をこぼす。 見えた。 マーマン村長、ギースに手を引かれてベルフラウが海中を泳いでくる。彼女もポセイドンの祝福をギースからもらって飲んだようで、水中で呼吸ができていた。地面からウミが手を振って呼んだ。 「師匠ー!」 「ウミちゃん」 海中でベルフラウも手を振り返している。 やがて村の入り口にたどり着き、ベルフラウが砂地に足をつけた。彼女が歩いてくる。 ウミがパタパタと駆けて行ってベルフラウの腰に抱きついた。 「師匠、海底へようこそですぅ」 「ウミちゃん、来たわよ」 ベルフラウはよしよしとウミの肩をさすった。 トウマが右手を掲げた。 「ベルフラウ、来てくれてありがとう」 「お待たせ、ダーリン」 ベルフラウがにっこりと微笑む。彼女は海中を眺めて感動したように声を紡ぐ。 「すごい景色ね。海底って」 「凄いだろ」 トウマが口角を上げて返事をした。ベルフラウに近づき、その頭にぽんと手を置く。 「トウマ、さっきダイオウイカがいたわ」 「それはモンスターじゃないか?」 「美味しそうだったわ」 「食べたいのか?」 トウマは苦笑をこぼす。 ギースが右拳を口元に掲げてごほんと咳をした。具合の悪そうな咳である。みんながギースに顔を向けた。 「それじゃあ、ベルフラウ。お主にもエンディコマグロの角煮のレシピを渡す。受け取ってくれるかの」 ギースはステータス画面を出し、中から羊皮紙を一枚取りだした。ベルフラウに差し出す。彼女は受け取ってステータス画面に入れた。彼女の料理項目に新たなレシピが追加される。 ベルフラウ
Read more