ベルフラウはトウマの手を握りながら、ふと思い出していた。 過去。 真帆とユウマにはある秘密があった。 学生時代。姉御肌であり男女問わず人気を博した真帆だが、人気が出たのは中学校に上がってからである。小学校時代はそうではなかった。 今でこそ真帆は健康そのものである。 だけど、彼女は生まれつき病気だった。 女性過剰性欲障害。 その名の通り、他人よりも性欲が強い。たったそれだけの事なのだが、真帆は毎日の生活に生きづらさを感じていた。幼稚園では男の子にパンツを見せるような遊びや行為を頻繁に繰り返していた。もちろん先生に見つかれば怒られる。真帆は常習犯であり、先生に頭を叩かれた事件は数を知れない。 真帆の性欲が強いことについて、彼女の両親は病気として認知しなかった。それどころか真帆がそういう事件を起こす度に厳しく𠮟りつける始末だ。罰として、夜の家の玄関前に立たされたこともあった。 やがて真帆は小学校に上がり三年生になる。真帆は男の子に人気があった。なぜなら男の子とのスキンシップを頻繁にする子だったからである。ふざけて髪を触りあったり、くすぐりあったりは毎日のことだった。スカートめくりごっこを率先して行うこともあった。そんな真帆は、クラスの女子たちにムカつかれていた。 ある日の昼休み、真帆はトイレの個室に閉じ込められた。天井から水をぶっかけられて、クラスの女子たちに「もう小学校に来るな」と叫ばれた。真帆はうずくまって泣いたのを覚えている。 その時だ。 幼馴染であり同じクラスの男の子だったユウマが女子トイレに入って来た。ユウマは昔からキレると何をするか分からない。ユウマは、いじめを行ったリーダー格の女子の胸ぐらを掴んで顔面を殴りつけた。「真帆ちゃんをいじめるのは許さねーぞ!」 何度も何度も殴っていた。リーダー格の女の子が泣いても鼻血を出しても許さない。やがて先生が呼ばれて、先生がユウマを止めに入る。すると今度、ユウマは先生に立ち向かう。その日、ユウマは一時間以上大暴走を繰り返した。 後日、真帆は体育館倉庫にユウマを呼び出した。自分のた
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